探偵は教会に棲む Return
あれから時は流れ、教会はどうなったのか?
十年後の茜は相変わらず探偵業を続けていた。
同じく探偵を続けている智也、家庭を持った明、医師を目指す若葉、それぞれの道を歩む面々と平穏に暮らしていた茜の前にある人物が現れて――
日本国外。
どこかのだれかの出立、物語の始まり。
あれから十年。
現在の茜は?
正月の騒ぎから数日後。
彼の現在。
茜の違和感に気づいた明。
彼女を問い詰めるが…。
明に問い詰められ、倫敦時代の思い出を回想する茜。
そこにいたのは、ホリィ・ロマそっくりの少女だった。
茜の関係者の今。
その中でも最も深い因縁の相手の話し相手は――
年明け初の依頼。
茜の元にやってきたのは、義妹の親友だという美人だった。
少女から見た、『保護者』について。
彼女の狙いはいったい?
智也はある人物とバレンタインを過ごすことに。
そのある人物とは―。
若葉の親友だという一之瀬。
迷う茜をシェーンが勇気づける。
茜からの手紙を受けとった若葉。
彼女は帰国を決める。
茜のことが心配な智也。
彼はある人物に彼女の護衛を頼もうとする。
帰国した若葉の目当ては元親友の一之瀬小夜子。
若葉と彼女の現在の関係。
四月のある日。
資料を探す美千代は御神と再会して情報交換を持ちかける。
若葉と再会した茜。
『教団』、『奇跡の少女』について、現在判明している事。
智也がかけてきた電話は、花見への誘いだった。
そこで彼が手回しした人物はやはり。
花見の場所取りはやはりあのひと。
そこで『教団』について知る機会を得る。
さくらがよこした護衛は、茜とは相性最悪だった。
そんな彼の抱える秘密とは?
帰国した若葉は身の回りの整頓をしていた。
そんな中、口にした『宮下茜』の言葉に反応したのは、彼女の母親だった。
黒田の秘密を知った茜。
だがどこか違和感を覚える。
久しぶりに教会に来た依頼は、誘拐事件。
茜はさっそく調査に乗り出す。
突然現れたホリィ。
彼女の導きのままに、茜は被害者を救出。
茜抜きで話し合う智也と若葉。
…それとなぜか明。
実は式も上げていなかった明と秋奈。
智也の後押しも手伝って、やっと挙式にこぎつける。
思い立って神父の墓参りに来た茜。
そこで意外な人物に出会う。
男女は密かに密会する。
そこで語られる謎の会話。
突然お盆のことを言い出した茜。
怪訝に思いつつも、明は――。
神父の遺品を調べる茜。
そこにはそれまで知らなかった、『母親』に関する事実があった。
茜が事実を手にしたころ。
もう片方のコンビもまた、辿り着く。
夏の京都にて。
ある家庭に奇妙な二人組が尋ねてくる。
宮下家を訪ねた智也と若葉。
しかし話は予想外の方向に…。
彼女は幼い頃のことを思い出す。
それは父親に焦がれた日々だった。
九月になり、平和だと思っていた明。
しかし茜にはばれていた。
十月。
少女は会ったことのない男性の墓前で思考する。
十月に入り、十年前のことを思い返す茜。
愛する人はすでにいなくて…。
山瀬明、平々凡々な幸せをつかむ。
十月といえば…と、十年前のことを思い出す。
ひとりで呑む智也。
彼もまた、十年前に想いを馳せていて――
茜の誕生日&神父の命日が近い。
美千代は神父と茜の関係について想いを馳せる。
2017年、茜の誕生日。
そこへ予期せぬ来訪者、アリ。