旧記事:本好きの下剋上感想
アニメ放送してたのは知ってたんですが、キャラデザ的に幼い少女の話だとばかり思って、いまいち読む気になれなかった「本好きの下剋上」。
だがしかし。
あらすじ読んでみたら、主人公が本好きだと知って一気に興味がわきました。
私も本好きだから共感できそうだなって。
実際読んでみて、マイン(麗乃)ちゃんの本が読みたい禁断症状に深く共感。
本を浴びるように読んでいた麗乃ちゃんは、事故に遭ってファンタジー世界に転生します。
正直まだ転生のお約束とかそういうのはよく知らないんですが、現代の知識と記憶を持ったままでその世界の住人に転生するらしい。どうやってそのファンタジー世界に転生するのかとかそういうのは置いておいて。
以下ネタバレにつき畳みます。
図書館に就職が決まっていた麗乃ちゃんは、ファンタジー世界では六歳の少女に転生。六歳ですよ?少女というか幼女。マインという名前の少女になっていました。
本が好きで、事故に遭った原因も本を読みながら歩いていたのが原因という筋金入り。
転生したし、ファンタジー世界では暖かいお風呂もないし、シャンプーもないし、食事も苦労するし。
そんな不便な生活でも、本が読めればそれでいいという、ある意味さすがなマインちゃん。
が、現実でも中世は現代ほど本が流通していたわけじゃなく。
このファンタジー世界ではなおさらのことでした。
本を持っているのは身分の高い人(主に貴族)だけ。
そもそも、本どころか紙自体がとんでもなく高級品。木で作った紙なんてものは存在しません。あるのは羊皮紙だけ。
これじゃあ本を読むなんて夢のまた夢。
それでも諦めきれないマインちゃんは粘土板やパピルスといった、歴史上に実際存在した代用品を試してみますが、どれもうまくいきません。
ただ、現代の知識があったので、ファンタジー世界ではその知識は金の成る木。商業ギルドの商人の援助の元、試行錯誤の末に紙の試作品を作ります。
他にも即席シャンプーやら、料理のレシピやらをこの世界に持ち込みお金を稼ぐようになります。
これで万々歳とはいかないのがこの作品の面白いところ。
マインちゃんは病弱で、この世界独特の病を患っていました。
身食いと言われるその病の治療には莫大なお金がかかります。しかも一度治療すれば治る類じゃない。
この病を持っている人は貴族の元で治療に必要な品を提供してもらう代わりに一生飼い殺しにされるのが関の山。
どうするマイン?
と、そんなときに思いもよらぬ方向に話は進みます。
神殿には貴重品である本があり、そこには治療に必要な道具もある。
ならばそこで巫女として働けばいいんじゃない?
まあ、そんな簡単な話じゃないんですが、ざっと説明するとそういうことになりました。
マインちゃんはそこで働くことを決めます。
ここまでが第一部。
現時点で一部までしか読了してないんですが、必ず続きを読む予定。
というか、この物語かなり長いみたいなのでじっくり物語を堪能したい私みたいな人にはうってつけ。
本好きのファンタジー好き、あとは工夫して生活していく系統のお話が好きな人はかなり楽しめると思います。
そういえば私は限りある品物を工夫していく系統のお話好きだったなあ。
ヨコハマ物語でも万里子さんがばらばらの品物をさばいていくところが一番面白いと思ったし。創意工夫系のお話って面白いですよね。
_____
2部感想
ようやく続きが読めました!
続きが読めるようになってからというもの、ずっとこればかり読んでます。マインちゃんの本への愛には共感しかありません。
前回まで(第一部)ではマインちゃんは兵士の娘でした。
この作品の世界観は、貴族>>(越えられない壁)>>>平民という身分の壁があるのです。
当初は病弱なだけだと思われていたマインですが、実は魔力が多い身食いという病を持っていました。
魔力は貴族しか持っていないもので、たまーに平民に魔力があって生まれてくることもあるらしい。けれども溜まった魔力を魔術具というめちゃくちゃ高価なアイテムで吸い出すしか治療法がないので、その魔術具を提供してもらう代わりに貴族に服従しなくちゃ生きていけないという社会なのでした。
マインは特にその魔力が膨大なので、どうしても貴族の力(主にお金)を借りなくてはならない。
どうしようかと普通ならばシリアスになるところでしたが、本命のマインは本が読みたいという一心で神殿の巫女になることを決めます。
いや、本以外にも神殿にある魔術具に魔力を込める仕事があるので、貴族のところにいかなくてもいいかもっていう事情もありますが…
本のためだけに突き進むマインには非常に好感が持てます。
高すぎる魔力は神殿にとってはむしろ好都合なので、マインにとって好条件で努められるように話もまとまりましたしね。
そこで側仕えとの衝突もあり、孤児院の子供たちに工房の仕事を回すことで自立する方法を教えたり、本を作るために奔走したり、神殿行事をこなしたりといろいろな出来事があったんですが、出てくるたびに悪だくみしている神殿長を追っ払ったのち、今度はマインはなんと貴族の養女になります。
しかもただの貴族じゃなく、領主の養女。
この領で一番偉い人の娘となります。
万々歳ではあるものの、その代償としてこれまでの家族との別れがありました。
領主の養女になるためには元平民の身分ではうまくいかないので、神殿に預けられていた上級貴族の娘だったとでっちあげることとなり、元の家族の元にいた「マイン」は死んだということにしなくてはなりません。
新しいマインの名前は「ローゼマイン」。
貴族らしい振る舞いも勉強しなくてはならないマインのこれからは?
うーん、続きが楽しみです。
第二部は四冊でしたが、領主の養女編は五冊のようで。読み甲斐がありますね!
転生物はこれまで手を出していませんでしたけども読んでみてよかった。
___________
第3部
もはやただの感想と化している本好きの下剋上語り。
第三部読了しました。
この作品、一部一部が結構な分量があって読み応えあり。なにしろ、
第一部→三冊、第二部→四冊、第三部五冊、となかなか長い。だがそれがいい。
尺をじっくり使って細かく描写されているので、作中の世界を存分に堪能できます。
しかも主人公マイン(のちにローゼマイン)の本への愛がすべての行動の根源なので共感しかない。
さて、この第三部。
兵士の娘→神殿の巫女見習い→領主の養女と順調にジョブチェンジしてきました。
領主の養女となったマインは名前をローゼマインに改めて、まずは領主の従兄の娘ということで貴族の仲間入り。転生前の知識もあるし、なんやかんやで特に問題もなく過ごします。新しく三人の兄もできました。
だがしかし。
とんとん拍子に進みすぎないのがこの手の作品のお約束。
男子小学生の心を持った領主が養父となり、その息子が同い年の兄になるのですが、この義兄ってば中身が父親そっくり。
男子小学生そのまんまの性格で勉強嫌い。領主の跡取りと決まっているのに学力が最低レベル。神殿の孤児より大幅に劣るという。
このままじゃよくないとローゼマインが兄の教育にアドバイスしていきます。
領主の教育が悪かったのかと思いきや、周囲の甘やかしとか祖母の教育方針とか、その辺に原因があったようです。…まったく、ろくなことしないな。
薬の材料集めとか、領主への反逆罪でのお裁きとか、カワイイ妹誘拐事件とか、いろいろありました。
なんやかんやでうまくいきそうだったけども、誘拐された妹を助けに行ったときに毒を飲まされ、なんと二年間も寝続ける羽目になってしまいました。
季節ひとつ分とか言われてましたが、そんなことはありませんでした。
ながーい眠りから目覚めたローゼマインは貴族院に進むこととなります。
…今回語ってる内容が薄いけども、要約するとこうなるんです。
悪人は基本少な目で優しい世界ではあるけども、男性恐怖症とただの我儘を同列に語っていたのは胸糞悪かったけど。トラウマと我儘は一緒にしちゃいかんよ。
_________
第4部
もはやただの感想と化している本好きの下剋上語り。
第三部読了しました。
この作品、一部一部が結構な分量があって読み応えあり。なにしろ、
第一部→三冊、第二部→四冊、第三部五冊、となかなか長い。だがそれがいい。
尺をじっくり使って細かく描写されているので、作中の世界を存分に堪能できます。
しかも主人公マイン(のちにローゼマイン)の本への愛がすべての行動の根源なので共感しかない。
さて、この第三部。
兵士の娘→神殿の巫女見習い→領主の養女と順調にジョブチェンジしてきました。
領主の養女となったマインは名前をローゼマインに改めて、まずは領主の従兄の娘ということで貴族の仲間入り。転生前の知識もあるし、なんやかんやで特に問題もなく過ごします。新しく三人の兄もできました。
だがしかし。
とんとん拍子に進みすぎないのがこの手の作品のお約束。
男子小学生の心を持った領主が養父となり、その息子が同い年の兄になるのですが、この義兄ってば中身が父親そっくり。
男子小学生そのまんまの性格で勉強嫌い。領主の跡取りと決まっているのに学力が最低レベル。神殿の孤児より大幅に劣るという。
このままじゃよくないとローゼマインが兄の教育にアドバイスしていきます。
領主の教育が悪かったのかと思いきや、周囲の甘やかしとか祖母の教育方針とか、その辺に原因があったようです。…まったく、ろくなことしないな。
薬の材料集めとか、領主への反逆罪でのお裁きとか、カワイイ妹誘拐事件とか、いろいろありました。
なんやかんやでうまくいきそうだったけども、誘拐された妹を助けに行ったときに毒を飲まされ、なんと二年間も寝続ける羽目になってしまいました。
季節ひとつ分とか言われてましたが、そんなことはありませんでした。
ながーい眠りから目覚めたローゼマインは貴族院に進むこととなります。
…今回語ってる内容が薄いけども、要約するとこうなるんです。
悪人は基本少な目で優しい世界ではあるけども、男性恐怖症とただの我儘を同列に語っていたのは胸糞悪かったけど。トラウマと我儘は一緒にしちゃいかんよ。
__________
第5部
ようやく第五部発売済み分読了しました。
女神の化身ってそういうことかと腑に落ちました。ハルトムートなんか好き。
ずっと後見人として助けてくれたフェルディナンドとお別れし、ローゼマインは頑張らなくちゃと気を引き締めます。
お別れするときにローゼマインはお守りを渡しますが、五倍返しの豪華な髪飾りをお返しにもらっちゃいました。心配されてますね。
このまま進級して、婚約者であるヴィルフリートと結婚…なんてことにはならないんだろうなとは思ってました。
が、まさかあんだけヴィルフリートが残念とは思わなかった。
同じ年の妹ということになってるローゼマインは規格外だからしょうがないけど、年下の妹よりも弟よりも手のかかる兄ってどうなんだ…
おばあさまの適当な教育が原因だろうとは思うけども、側近のやり方が古いっていうのも理由なんだろうけども、本人の資質というか性格というか、その辺に問題ありとしか言いようがないな。一般的な子供なんて隙があって当たり前という言い分は他の領主候補生みてると通用しないし。
婚約者なんだから立てろっていうのも個人的には好きじゃないけどまだわからなくもない。
けど、弟妹の手柄を献上するのが当たり前っていうのはさすがにおかしい。言ってるのは側近だけど、決めるのはまあ主だしなあ。
年下のシャルロッテの方が姉って感じするのになあ。やっぱり教育の差は大きい。
従姉のディートリンデさんもびっくりするほど常識ないしね。っていうか教育する気ない人が育てちゃいけないといういい教訓ですよ。母親も煽ってるようにしか見えないんだけども?
ローゼマインのことは読者から見れば規格外っていうのはわかるけど、記憶だけ持ってる女児ってのが実はよくわかっていなかったり。
記憶を持ってるなら、亡くなった時の経験とか考え方も継承してるって考えていいのか、知識だけ持ってて家族を大事だと感じる気持ちとかは幼女のままなのかとか、その辺の細かいことは未だにはっきり理解できてるとはいいがたいんですが。
「転生」って概念が今のところしっかり理解できてるわけじゃなくてたまに混乱します。
そのローゼマインと比べること自体がおかしいとはわかってるんだけど、どうしても比べちゃうんですよね。時期アウブ内定って決まってるから羽目を外してしまうのか。
側近も不穏な動きをしてるみたいだし、このまま何事もなく終わるわけはないだろうし。
王族も最初こそフランクでとっつきやすかったのに、やっぱり横暴でしたしね。
最初はファンタジー世界で工夫してクラフトする感じだと思ってたんですが、その要素はありつつもがっつり魔力に魔術が存在するファンタジーでした。魔力はおまけだと思ってました。
畳む
#お引っ越し記事 #小説感想 #本好きの下剋上
アニメ放送してたのは知ってたんですが、キャラデザ的に幼い少女の話だとばかり思って、いまいち読む気になれなかった「本好きの下剋上」。
だがしかし。
あらすじ読んでみたら、主人公が本好きだと知って一気に興味がわきました。
私も本好きだから共感できそうだなって。
実際読んでみて、マイン(麗乃)ちゃんの本が読みたい禁断症状に深く共感。
本を浴びるように読んでいた麗乃ちゃんは、事故に遭ってファンタジー世界に転生します。
正直まだ転生のお約束とかそういうのはよく知らないんですが、現代の知識と記憶を持ったままでその世界の住人に転生するらしい。どうやってそのファンタジー世界に転生するのかとかそういうのは置いておいて。
以下ネタバレにつき畳みます。
図書館に就職が決まっていた麗乃ちゃんは、ファンタジー世界では六歳の少女に転生。六歳ですよ?少女というか幼女。マインという名前の少女になっていました。
本が好きで、事故に遭った原因も本を読みながら歩いていたのが原因という筋金入り。
転生したし、ファンタジー世界では暖かいお風呂もないし、シャンプーもないし、食事も苦労するし。
そんな不便な生活でも、本が読めればそれでいいという、ある意味さすがなマインちゃん。
が、現実でも中世は現代ほど本が流通していたわけじゃなく。
このファンタジー世界ではなおさらのことでした。
本を持っているのは身分の高い人(主に貴族)だけ。
そもそも、本どころか紙自体がとんでもなく高級品。木で作った紙なんてものは存在しません。あるのは羊皮紙だけ。
これじゃあ本を読むなんて夢のまた夢。
それでも諦めきれないマインちゃんは粘土板やパピルスといった、歴史上に実際存在した代用品を試してみますが、どれもうまくいきません。
ただ、現代の知識があったので、ファンタジー世界ではその知識は金の成る木。商業ギルドの商人の援助の元、試行錯誤の末に紙の試作品を作ります。
他にも即席シャンプーやら、料理のレシピやらをこの世界に持ち込みお金を稼ぐようになります。
これで万々歳とはいかないのがこの作品の面白いところ。
マインちゃんは病弱で、この世界独特の病を患っていました。
身食いと言われるその病の治療には莫大なお金がかかります。しかも一度治療すれば治る類じゃない。
この病を持っている人は貴族の元で治療に必要な品を提供してもらう代わりに一生飼い殺しにされるのが関の山。
どうするマイン?
と、そんなときに思いもよらぬ方向に話は進みます。
神殿には貴重品である本があり、そこには治療に必要な道具もある。
ならばそこで巫女として働けばいいんじゃない?
まあ、そんな簡単な話じゃないんですが、ざっと説明するとそういうことになりました。
マインちゃんはそこで働くことを決めます。
ここまでが第一部。
現時点で一部までしか読了してないんですが、必ず続きを読む予定。
というか、この物語かなり長いみたいなのでじっくり物語を堪能したい私みたいな人にはうってつけ。
本好きのファンタジー好き、あとは工夫して生活していく系統のお話が好きな人はかなり楽しめると思います。
そういえば私は限りある品物を工夫していく系統のお話好きだったなあ。
ヨコハマ物語でも万里子さんがばらばらの品物をさばいていくところが一番面白いと思ったし。創意工夫系のお話って面白いですよね。
_____
2部感想
ようやく続きが読めました!
続きが読めるようになってからというもの、ずっとこればかり読んでます。マインちゃんの本への愛には共感しかありません。
前回まで(第一部)ではマインちゃんは兵士の娘でした。
この作品の世界観は、貴族>>(越えられない壁)>>>平民という身分の壁があるのです。
当初は病弱なだけだと思われていたマインですが、実は魔力が多い身食いという病を持っていました。
魔力は貴族しか持っていないもので、たまーに平民に魔力があって生まれてくることもあるらしい。けれども溜まった魔力を魔術具というめちゃくちゃ高価なアイテムで吸い出すしか治療法がないので、その魔術具を提供してもらう代わりに貴族に服従しなくちゃ生きていけないという社会なのでした。
マインは特にその魔力が膨大なので、どうしても貴族の力(主にお金)を借りなくてはならない。
どうしようかと普通ならばシリアスになるところでしたが、本命のマインは本が読みたいという一心で神殿の巫女になることを決めます。
いや、本以外にも神殿にある魔術具に魔力を込める仕事があるので、貴族のところにいかなくてもいいかもっていう事情もありますが…
本のためだけに突き進むマインには非常に好感が持てます。
高すぎる魔力は神殿にとってはむしろ好都合なので、マインにとって好条件で努められるように話もまとまりましたしね。
そこで側仕えとの衝突もあり、孤児院の子供たちに工房の仕事を回すことで自立する方法を教えたり、本を作るために奔走したり、神殿行事をこなしたりといろいろな出来事があったんですが、出てくるたびに悪だくみしている神殿長を追っ払ったのち、今度はマインはなんと貴族の養女になります。
しかもただの貴族じゃなく、領主の養女。
この領で一番偉い人の娘となります。
万々歳ではあるものの、その代償としてこれまでの家族との別れがありました。
領主の養女になるためには元平民の身分ではうまくいかないので、神殿に預けられていた上級貴族の娘だったとでっちあげることとなり、元の家族の元にいた「マイン」は死んだということにしなくてはなりません。
新しいマインの名前は「ローゼマイン」。
貴族らしい振る舞いも勉強しなくてはならないマインのこれからは?
うーん、続きが楽しみです。
第二部は四冊でしたが、領主の養女編は五冊のようで。読み甲斐がありますね!
転生物はこれまで手を出していませんでしたけども読んでみてよかった。
___________
第3部
もはやただの感想と化している本好きの下剋上語り。
第三部読了しました。
この作品、一部一部が結構な分量があって読み応えあり。なにしろ、
第一部→三冊、第二部→四冊、第三部五冊、となかなか長い。だがそれがいい。
尺をじっくり使って細かく描写されているので、作中の世界を存分に堪能できます。
しかも主人公マイン(のちにローゼマイン)の本への愛がすべての行動の根源なので共感しかない。
さて、この第三部。
兵士の娘→神殿の巫女見習い→領主の養女と順調にジョブチェンジしてきました。
領主の養女となったマインは名前をローゼマインに改めて、まずは領主の従兄の娘ということで貴族の仲間入り。転生前の知識もあるし、なんやかんやで特に問題もなく過ごします。新しく三人の兄もできました。
だがしかし。
とんとん拍子に進みすぎないのがこの手の作品のお約束。
男子小学生の心を持った領主が養父となり、その息子が同い年の兄になるのですが、この義兄ってば中身が父親そっくり。
男子小学生そのまんまの性格で勉強嫌い。領主の跡取りと決まっているのに学力が最低レベル。神殿の孤児より大幅に劣るという。
このままじゃよくないとローゼマインが兄の教育にアドバイスしていきます。
領主の教育が悪かったのかと思いきや、周囲の甘やかしとか祖母の教育方針とか、その辺に原因があったようです。…まったく、ろくなことしないな。
薬の材料集めとか、領主への反逆罪でのお裁きとか、カワイイ妹誘拐事件とか、いろいろありました。
なんやかんやでうまくいきそうだったけども、誘拐された妹を助けに行ったときに毒を飲まされ、なんと二年間も寝続ける羽目になってしまいました。
季節ひとつ分とか言われてましたが、そんなことはありませんでした。
ながーい眠りから目覚めたローゼマインは貴族院に進むこととなります。
…今回語ってる内容が薄いけども、要約するとこうなるんです。
悪人は基本少な目で優しい世界ではあるけども、男性恐怖症とただの我儘を同列に語っていたのは胸糞悪かったけど。トラウマと我儘は一緒にしちゃいかんよ。
_________
第4部
もはやただの感想と化している本好きの下剋上語り。
第三部読了しました。
この作品、一部一部が結構な分量があって読み応えあり。なにしろ、
第一部→三冊、第二部→四冊、第三部五冊、となかなか長い。だがそれがいい。
尺をじっくり使って細かく描写されているので、作中の世界を存分に堪能できます。
しかも主人公マイン(のちにローゼマイン)の本への愛がすべての行動の根源なので共感しかない。
さて、この第三部。
兵士の娘→神殿の巫女見習い→領主の養女と順調にジョブチェンジしてきました。
領主の養女となったマインは名前をローゼマインに改めて、まずは領主の従兄の娘ということで貴族の仲間入り。転生前の知識もあるし、なんやかんやで特に問題もなく過ごします。新しく三人の兄もできました。
だがしかし。
とんとん拍子に進みすぎないのがこの手の作品のお約束。
男子小学生の心を持った領主が養父となり、その息子が同い年の兄になるのですが、この義兄ってば中身が父親そっくり。
男子小学生そのまんまの性格で勉強嫌い。領主の跡取りと決まっているのに学力が最低レベル。神殿の孤児より大幅に劣るという。
このままじゃよくないとローゼマインが兄の教育にアドバイスしていきます。
領主の教育が悪かったのかと思いきや、周囲の甘やかしとか祖母の教育方針とか、その辺に原因があったようです。…まったく、ろくなことしないな。
薬の材料集めとか、領主への反逆罪でのお裁きとか、カワイイ妹誘拐事件とか、いろいろありました。
なんやかんやでうまくいきそうだったけども、誘拐された妹を助けに行ったときに毒を飲まされ、なんと二年間も寝続ける羽目になってしまいました。
季節ひとつ分とか言われてましたが、そんなことはありませんでした。
ながーい眠りから目覚めたローゼマインは貴族院に進むこととなります。
…今回語ってる内容が薄いけども、要約するとこうなるんです。
悪人は基本少な目で優しい世界ではあるけども、男性恐怖症とただの我儘を同列に語っていたのは胸糞悪かったけど。トラウマと我儘は一緒にしちゃいかんよ。
__________
第5部
ようやく第五部発売済み分読了しました。
女神の化身ってそういうことかと腑に落ちました。ハルトムートなんか好き。
ずっと後見人として助けてくれたフェルディナンドとお別れし、ローゼマインは頑張らなくちゃと気を引き締めます。
お別れするときにローゼマインはお守りを渡しますが、五倍返しの豪華な髪飾りをお返しにもらっちゃいました。心配されてますね。
このまま進級して、婚約者であるヴィルフリートと結婚…なんてことにはならないんだろうなとは思ってました。
が、まさかあんだけヴィルフリートが残念とは思わなかった。
同じ年の妹ということになってるローゼマインは規格外だからしょうがないけど、年下の妹よりも弟よりも手のかかる兄ってどうなんだ…
おばあさまの適当な教育が原因だろうとは思うけども、側近のやり方が古いっていうのも理由なんだろうけども、本人の資質というか性格というか、その辺に問題ありとしか言いようがないな。一般的な子供なんて隙があって当たり前という言い分は他の領主候補生みてると通用しないし。
婚約者なんだから立てろっていうのも個人的には好きじゃないけどまだわからなくもない。
けど、弟妹の手柄を献上するのが当たり前っていうのはさすがにおかしい。言ってるのは側近だけど、決めるのはまあ主だしなあ。
年下のシャルロッテの方が姉って感じするのになあ。やっぱり教育の差は大きい。
従姉のディートリンデさんもびっくりするほど常識ないしね。っていうか教育する気ない人が育てちゃいけないといういい教訓ですよ。母親も煽ってるようにしか見えないんだけども?
ローゼマインのことは読者から見れば規格外っていうのはわかるけど、記憶だけ持ってる女児ってのが実はよくわかっていなかったり。
記憶を持ってるなら、亡くなった時の経験とか考え方も継承してるって考えていいのか、知識だけ持ってて家族を大事だと感じる気持ちとかは幼女のままなのかとか、その辺の細かいことは未だにはっきり理解できてるとはいいがたいんですが。
「転生」って概念が今のところしっかり理解できてるわけじゃなくてたまに混乱します。
そのローゼマインと比べること自体がおかしいとはわかってるんだけど、どうしても比べちゃうんですよね。時期アウブ内定って決まってるから羽目を外してしまうのか。
側近も不穏な動きをしてるみたいだし、このまま何事もなく終わるわけはないだろうし。
王族も最初こそフランクでとっつきやすかったのに、やっぱり横暴でしたしね。
最初はファンタジー世界で工夫してクラフトする感じだと思ってたんですが、その要素はありつつもがっつり魔力に魔術が存在するファンタジーでした。魔力はおまけだと思ってました。
畳む
#お引っ越し記事 #小説感想 #本好きの下剋上
旧記事:映画「コナン・ハロウィンの花嫁」感想
久々に映画館のある場所まで行く機会ができたので、今年のコナンは劇場で見ることができました!
呪術廻戦二回目もいいとは思ったけど、上映時間が午後三時だからねぇ…こっちはその時間に帰りの手段がないので諦めました。チャンスがあればまた見たい!
で、コナンを選んだわけですが、事前情報全くなかったので(テレビのPVのみ)てっきり高木君と佐藤さんがメインなのかと思ってたんですよ。いや、それも間違いじゃないけど。安室さんたちはあくまでおまけ程度かと思ってたんですよ。たまにちらっと出てきてファンサービス程度のものだと思ってたんですよ。
訂正します。安室さん大活躍じゃないか!
たしかに出番自体は控えめだったけど、おいしい見せ場はごっそり持って行ってくれました。高木君も普段のポジションに比べると雲泥の差ってくらい大活躍でかっこよかったけど、終盤で一気に持っていかれました。こりゃ百億とか言われますよ。
実はそこまでぞっこん(古)というわけでもなく、「いい感じだな」程度にしか思ってなかったんです。
ゼロの執行人の運転で瞬時に持っていかれ、それ以来安室さんが気になりだして、今回劇場の大きなスクリーンで大迫力の映画見たらもうだめでした。
ヤバいですよ!
細かくどこが魅力とかどこがいいとか語ること自体がもうしゃらくさいレベルにヤバイ。語彙力が死にますね。そのくらいヤバかった!
あとだいぶ前の話になりますが、「松田の馬鹿」のセリフに結構きていた身としては今回の「松田さんはすごいんだぞ!」みたいな感じで松田松田連呼してたのも地味に感慨深いものがありました(笑)。作品違うけど。
以下、ストーリーの核心のネタバレにつき畳みます。
・しょっぱなから結婚式。高木君は一目でわかったけど、あの別嬪さんが佐藤さんとはしばらくわからなかったです。それはわからなかったけど、これも捜査なんだろうということはわかりました。
・結婚式と同時進行で仕事中の安室さんたち。爆弾を追いかけていたら自分の首に仕掛けられちゃった安室さん。でもあれで防げたらそれこそ超人ですよ。片腕で体格のいい成人男性支えられてる時点で十分規格外。
・その後なんやかんやあり、爆弾の話に巻き込まれるコナン君たち。安室さんは自主的にあの個室に引きこもっているのか…ガラス越しに真剣な顔されるのもかなり萌えですね。テーブルにあるのはボトルとワイングラス?たまにはゆっくり飲みながら休んでいればいいのにと思ってしまいました。
・回想で語られる過去の活躍。ここぞとばかりに松田さんの見せ場がまた良いですね。細かいフェチですが、ハンドライト加えて爆弾解体してる松田さんと、銃構えてる安室さんと、倒れてる安室さんに萌え萌え。こういうのときめきですよね。最近になってスーツの良さが少しづつわかってきた気がします。ガム押し込んで物理的に遮断、ってあれかなりいい手だと思います。
・そんな過去話を終え、協力する羽目に。今回の敵さんは松田さんを出せとしつこくご指名。周りもみんなして松田松田。モテモテだなあ、松田(笑)
・グラサン欠けたらクリソツの高木君が松田さんのふりをすることに。松田さんは佐藤さんからすると柴犬とドーベルマンを足して二で割ったような人だそうです。ちょっとよくわからないなあ。
・ハロウィンの仮装に紛れて松田(偽)を連れ去る人たち。一人もけが人を出さないやり方を使うあたりに好感を持てます。でもみんな、知らない人にお菓子貰っちゃダメだよ!高校生くらいの子もあっさり騙されちゃダメだよ!
・ジャコランタンのコスプレイヤーとお話しする高木君。ボス格は女性でした。最近だと女ボスはそんなに珍しくもないのかも?最初はどういう人かわかってなかったので特になんとも思っていなかったんですが、コナン君は子供だから傷つけたくないみたいなことを言い出して一気に好感度爆上がりでした。やってることアレだけど、いい人だと確信しました。子供を傷つけない人はそんな悪い人じゃないよ。
・ここでミステリ定番アイツが怪しいんじゃないか展開。…メタ的なこと言って悪いけど、こういう場合大抵真犯人は別にいるんですよね。この時点でむしろ隣のあの人が怪しいと思ってました。
・なんやかんやで結婚式決行。そこに踏み込むコナン&ゲストキャラ(言い方…)たち!コナン君が人質になってたけど、あれ絶対演技だよ(笑)案の定真犯人はあの人でした。今までの態度が嘘のよう、けどネウロほどでもない犯人豹変。パーツ自体は変わってないはずなのに表情が凶悪になっただけでもはや別人でした。女ボスさんは夫と息子の仇を取るために犯人を狙っていたらしい。ほらやっぱりいい人じゃん。
・式の後で夜景を楽しもうとチャーターしていたヘリに向かう犯人さん。具体的にどうやって渋谷を火の海にするのかを自分から話してくれました。そしてヘリに乗り込もうとしたところで…ハイ待ってました!安室さん「それが聞きたかった」と操縦士の格好して登場。アナタ、こんなもんまで運転できるとかチートすぎる(笑)。
・第一戦もアクションやらかし、途中で手榴弾爆発を挟んでの第二戦。まさかヘリの中で格闘を繰り広げるとは誰も思うまい…。安室さんはもちろん強いしカッコいい、それと同格レベルにやり合える向こうも相当すごかったです。上空をヘリがぐるぐる…群衆「危なくない?」じゃあ避難しようよ。
・最終的には安定の安室さんの勝利。犯人を拘束してもまだ渋谷の危機は残っている。爆弾というか、爆発物処理のためにみんなで協力することとなります。コナン君のボールを膨らませて物理的に薬品の流れをせき止めようという、これまでとはまた違った感じの作戦を考えつきます。この辺がまた熱い!
・公安の方で用意していた中和薬を使って、これまでの派手な流れが嘘のように収束はあっさりしてました。病院に運ばれた高木君は…もちろん生きてます。お葬式で棺桶の中に入ってたけども。
畳む
今回の映画でなぜ安室さんが今の人気が出たのかよくわかりました!
テレビで活躍を見てても十分カッコいいんだけど、映画だと三割増しになりますね。ヤバさを思い知りましたね。あれだけ濃縮還元な魅力を見せられたら誰だって堕ちますわ。ギャップのある人っていいよね…
それと映画館のサイズが小さいせいなのか、音響もすごかったのも要因だと思ってます。音質がすごくよかったと感じましたし。やっぱり映画は映画館で見てこそですね!さて、パンフを読んでしばらく浸ります。
#お引っ越し記事 #映画感想 #コナン映画
久々に映画館のある場所まで行く機会ができたので、今年のコナンは劇場で見ることができました!
呪術廻戦二回目もいいとは思ったけど、上映時間が午後三時だからねぇ…こっちはその時間に帰りの手段がないので諦めました。チャンスがあればまた見たい!
で、コナンを選んだわけですが、事前情報全くなかったので(テレビのPVのみ)てっきり高木君と佐藤さんがメインなのかと思ってたんですよ。いや、それも間違いじゃないけど。安室さんたちはあくまでおまけ程度かと思ってたんですよ。たまにちらっと出てきてファンサービス程度のものだと思ってたんですよ。
訂正します。安室さん大活躍じゃないか!
たしかに出番自体は控えめだったけど、おいしい見せ場はごっそり持って行ってくれました。高木君も普段のポジションに比べると雲泥の差ってくらい大活躍でかっこよかったけど、終盤で一気に持っていかれました。こりゃ百億とか言われますよ。
実はそこまでぞっこん(古)というわけでもなく、「いい感じだな」程度にしか思ってなかったんです。
ゼロの執行人の運転で瞬時に持っていかれ、それ以来安室さんが気になりだして、今回劇場の大きなスクリーンで大迫力の映画見たらもうだめでした。
ヤバいですよ!
細かくどこが魅力とかどこがいいとか語ること自体がもうしゃらくさいレベルにヤバイ。語彙力が死にますね。そのくらいヤバかった!
あとだいぶ前の話になりますが、「松田の馬鹿」のセリフに結構きていた身としては今回の「松田さんはすごいんだぞ!」みたいな感じで松田松田連呼してたのも地味に感慨深いものがありました(笑)。作品違うけど。
以下、ストーリーの核心のネタバレにつき畳みます。
・しょっぱなから結婚式。高木君は一目でわかったけど、あの別嬪さんが佐藤さんとはしばらくわからなかったです。それはわからなかったけど、これも捜査なんだろうということはわかりました。
・結婚式と同時進行で仕事中の安室さんたち。爆弾を追いかけていたら自分の首に仕掛けられちゃった安室さん。でもあれで防げたらそれこそ超人ですよ。片腕で体格のいい成人男性支えられてる時点で十分規格外。
・その後なんやかんやあり、爆弾の話に巻き込まれるコナン君たち。安室さんは自主的にあの個室に引きこもっているのか…ガラス越しに真剣な顔されるのもかなり萌えですね。テーブルにあるのはボトルとワイングラス?たまにはゆっくり飲みながら休んでいればいいのにと思ってしまいました。
・回想で語られる過去の活躍。ここぞとばかりに松田さんの見せ場がまた良いですね。細かいフェチですが、ハンドライト加えて爆弾解体してる松田さんと、銃構えてる安室さんと、倒れてる安室さんに萌え萌え。こういうのときめきですよね。最近になってスーツの良さが少しづつわかってきた気がします。ガム押し込んで物理的に遮断、ってあれかなりいい手だと思います。
・そんな過去話を終え、協力する羽目に。今回の敵さんは松田さんを出せとしつこくご指名。周りもみんなして松田松田。モテモテだなあ、松田(笑)
・グラサン欠けたらクリソツの高木君が松田さんのふりをすることに。松田さんは佐藤さんからすると柴犬とドーベルマンを足して二で割ったような人だそうです。ちょっとよくわからないなあ。
・ハロウィンの仮装に紛れて松田(偽)を連れ去る人たち。一人もけが人を出さないやり方を使うあたりに好感を持てます。でもみんな、知らない人にお菓子貰っちゃダメだよ!高校生くらいの子もあっさり騙されちゃダメだよ!
・ジャコランタンのコスプレイヤーとお話しする高木君。ボス格は女性でした。最近だと女ボスはそんなに珍しくもないのかも?最初はどういう人かわかってなかったので特になんとも思っていなかったんですが、コナン君は子供だから傷つけたくないみたいなことを言い出して一気に好感度爆上がりでした。やってることアレだけど、いい人だと確信しました。子供を傷つけない人はそんな悪い人じゃないよ。
・ここでミステリ定番アイツが怪しいんじゃないか展開。…メタ的なこと言って悪いけど、こういう場合大抵真犯人は別にいるんですよね。この時点でむしろ隣のあの人が怪しいと思ってました。
・なんやかんやで結婚式決行。そこに踏み込むコナン&ゲストキャラ(言い方…)たち!コナン君が人質になってたけど、あれ絶対演技だよ(笑)案の定真犯人はあの人でした。今までの態度が嘘のよう、けどネウロほどでもない犯人豹変。パーツ自体は変わってないはずなのに表情が凶悪になっただけでもはや別人でした。女ボスさんは夫と息子の仇を取るために犯人を狙っていたらしい。ほらやっぱりいい人じゃん。
・式の後で夜景を楽しもうとチャーターしていたヘリに向かう犯人さん。具体的にどうやって渋谷を火の海にするのかを自分から話してくれました。そしてヘリに乗り込もうとしたところで…ハイ待ってました!安室さん「それが聞きたかった」と操縦士の格好して登場。アナタ、こんなもんまで運転できるとかチートすぎる(笑)。
・第一戦もアクションやらかし、途中で手榴弾爆発を挟んでの第二戦。まさかヘリの中で格闘を繰り広げるとは誰も思うまい…。安室さんはもちろん強いしカッコいい、それと同格レベルにやり合える向こうも相当すごかったです。上空をヘリがぐるぐる…群衆「危なくない?」じゃあ避難しようよ。
・最終的には安定の安室さんの勝利。犯人を拘束してもまだ渋谷の危機は残っている。爆弾というか、爆発物処理のためにみんなで協力することとなります。コナン君のボールを膨らませて物理的に薬品の流れをせき止めようという、これまでとはまた違った感じの作戦を考えつきます。この辺がまた熱い!
・公安の方で用意していた中和薬を使って、これまでの派手な流れが嘘のように収束はあっさりしてました。病院に運ばれた高木君は…もちろん生きてます。お葬式で棺桶の中に入ってたけども。
畳む
今回の映画でなぜ安室さんが今の人気が出たのかよくわかりました!
テレビで活躍を見てても十分カッコいいんだけど、映画だと三割増しになりますね。ヤバさを思い知りましたね。あれだけ濃縮還元な魅力を見せられたら誰だって堕ちますわ。ギャップのある人っていいよね…
それと映画館のサイズが小さいせいなのか、音響もすごかったのも要因だと思ってます。音質がすごくよかったと感じましたし。やっぱり映画は映画館で見てこそですね!さて、パンフを読んでしばらく浸ります。
#お引っ越し記事 #映画感想 #コナン映画
旧記事:映画「呪術廻戦0」感想
毎度のことながら、公開からもう二か月経とうとしてる頃ですが無事に見てきました。
いや、公開初日とかだと劇場混んでるし…このご時世だから空いたころの方が安全かと。
ほんとはただ単に行く機会がなかっただけなんだけどね。用事があって外出ってここ二か月で三回くらいでしたもん。
そんなたまーのお出かけなので、今回はちょっとリッチに鑑賞してきました。ジンジャーエールとポップコーンとホットドッグ頼んじゃったし、パンフも久々に買ったし。
詳しい萌えはパンフ読んだ後でじっくり語るとして、とりあえず見た感想を。
とりあえず原作は既読済みです。0巻を。
ただし初めて乙骨君を見たのはジャンプ本誌の渋谷事変の後日談あたりで、センターカラーで初めて見る子がいると思ったら本編たしか初登場時の乙骨くんだったんです。
その後0巻も無事読んだという。
そういうわけで乙骨君というと自分の中では違和感があるので「乙骨先輩」と自分の脳内では呼んでます。
0の時と本編の彼やっぱり違いますね。本編ではすごく先輩の貫禄ある。成長したんだね…
このへんで私の乙骨語りはここでちょっと打ち切って、映画感想です。
・本編開始までしばらく時間あったので本読んでたら、いきなり暗くなって予告が始まったんですが、いきなり悲鳴が聞こえてきてびっくり。ホラーの予告だったけど、いきなりはさすがにびっくりよ。
・やっぱりテレビの小さい画面で見るのと映画館の大画面じゃ迫力が違いますね。音もすごくいい。耳に来る。
・乙骨君に言い寄るいかにもな同級生。腐ったフィルター越しだとさらっとカップリングしちゃいそうで怖い。ロッカーに詰めたくだりちらっと写っててこういう感じなのかとちょっとぞくっ。
・乙骨君のシャツ姿もいいものです。こうしてみると少年漫画だとあまり主人公って感じしないですね。その辺にいそうな子って感じ。
・五条先生が掛け合って転校決定。東京にあんな高校があればかなり目立ちそうですよね。オープニングで乙骨君の身支度が写ってました。寝巻はパジャマ派かと思ってたらちょっと違う、なんか甚平っぽい?あの制服って下にアンダー着こむんですね。乙骨君はアンダーシャツっぽいの着てました。うん、乙骨くんはなんかそんな感じ。
・そして同級生と対面。あれなんか転校生に因縁つける子たちみたいに見える。コミカルな表現増えてました。里香ちゃんのボディーガード感。どんな学校か説明しない五条先生も先生だけど、聞かない乙骨君も乙骨君だよ。生きることに興味がなくなってたから?
・そうこうして真希さんと学校に行って祓うんだけど、映画だと里香ちゃんのアクションがすごく派手ですね。すさまじいという言葉にも納得。乙骨くんのヘタレ感がむしろ愛おしく感じる。周りが腹の据わった人ばっかりだから。こういう反応の方がむしろ常識的なんじゃ?
・それからガンガン鍛えて、鍛えて。周回遅れで走ってるのもすごくらしい。ただ、最初に比べたらかなり良くなってきたんじゃないかな。
・狗巻くんと一緒に任務に行った時もちょっとづつ成長してました。勇気が出たというか、友達との絆ができてきたというか。パンダくんは活躍の場が少なめで残念だった。
・夏油さんはああいう人だったのね。ナチュラルに「猿」って言葉使ってて、過去にあんだけのことがあればなとちょっと同情。初対面から乙骨君の扱いがよかったから私の印象もそこまで悪くないという。家族と写真撮ってたところもなんかお茶目で好き。
・百鬼夜行の始まってからが待ってましたタイム。
アクションも一気に派手になって見てて楽しい。やっぱり私はアクション好きみたいです。動きが細かくて迫力あって…なにより乙里シーン多めでそれが何よりうれしい。里香ちゃん好き。
・ここが一番楽しみだった、乙骨くんの告白。熱烈な純愛ですねぇ…ヘタレ気味の子がこういうすごい告白するギャップの素晴らしさよ。女たらしと言われようが、だって本音だもんね。戦闘中にいちゃついてるように見えるけどそれがいい。
・ラスト、里香ちゃんが乙骨君を呪ったんじゃない、乙骨君が里香ちゃんを呪ったっていう衝撃の事実。そこで僕のせいじゃないかって自分を責める乙骨君に里香ちゃんがありがとうって笑いかけるシーン、最高でした。純愛万歳!
・そのまま曲に乗せてエンディング。映像はなくてスタッフロールだけだけど、じっくり曲を聞いて浸ってられたからこれでいい。この二時間で濃厚な純愛ストーリー見てた気分です。乙里最高。
いやー、ほんとよかった!
正直里香ちゃんの存在感は同級生三人に比べるとちょっと印象薄い感じだったんですが、ラストではちゃんとすごくヒロインって感じでした。
あの別れのシーンなんて切なくて泣けたもの。声優さんの演技があるとやっぱり心に響くというかくるものありますね。
メインは少年漫画らしいストーリーなのに私の中では純愛ラブストーリーにしか見えませんでした。
カップリングの話的には、真→乙っぽい要素も多いし、それに萌える人を否定する気はないんですが、私の中ではやっぱり乙里だなと。
里香ちゃんの方は紛れもなく乙骨くんが初恋で本気で結婚したいと思ってるんだけど、乙骨君の方はあの時点では結婚とかそれ以前に恋愛感情あるのかな?って感じですよ。小学生くらいの男子なんてそんなもんでしょ。
でも恋愛っていう自覚はなくても「好き」っていう気持ちはちゃんとあったんだと思います。ただあの時点では、プレゼントに指輪渡されてもなあって感じで。
亡くなってからの方が里香ちゃんのことを良くも悪くも意識するようになったんじゃないかな。本人にとっては有難迷惑なことされても意識することには変わらないし。
真希さんの「お前守られてるのに何で被害者面なんだよ」っていうセリフは納得しましたよ。
映画版は私が腐ったフィルターを無意識にかけてたらしく、乙骨くん総愛されにしか見えませんでした。みんなの中心で敵のボスでさえ好意的ってそれなんてヒロインだ(笑)
性別関係なく受けかよ!ギャルゲーかよ!と(笑)
そりゃ、里香ちゃんじゃなくても愛しの相手にわらわらよってこられちゃ面白くないわ。真希さんの扱いに関して乙骨君が怒るところはなんか里香ちゃんに同情しちゃいましたもん。ギャルゲー主人公みたいな子だな。
畳む
また今度、パンフ呼んでから総合的な感想とか萌えを描こうと思います。
スクリーンで乙里見られて幸せですv
#お引っ越し記事 #映画感想 #呪術廻戦0
毎度のことながら、公開からもう二か月経とうとしてる頃ですが無事に見てきました。
いや、公開初日とかだと劇場混んでるし…このご時世だから空いたころの方が安全かと。
ほんとはただ単に行く機会がなかっただけなんだけどね。用事があって外出ってここ二か月で三回くらいでしたもん。
そんなたまーのお出かけなので、今回はちょっとリッチに鑑賞してきました。ジンジャーエールとポップコーンとホットドッグ頼んじゃったし、パンフも久々に買ったし。
詳しい萌えはパンフ読んだ後でじっくり語るとして、とりあえず見た感想を。
とりあえず原作は既読済みです。0巻を。
ただし初めて乙骨君を見たのはジャンプ本誌の渋谷事変の後日談あたりで、センターカラーで初めて見る子がいると思ったら本編たしか初登場時の乙骨くんだったんです。
その後0巻も無事読んだという。
そういうわけで乙骨君というと自分の中では違和感があるので「乙骨先輩」と自分の脳内では呼んでます。
0の時と本編の彼やっぱり違いますね。本編ではすごく先輩の貫禄ある。成長したんだね…
このへんで私の乙骨語りはここでちょっと打ち切って、映画感想です。
・本編開始までしばらく時間あったので本読んでたら、いきなり暗くなって予告が始まったんですが、いきなり悲鳴が聞こえてきてびっくり。ホラーの予告だったけど、いきなりはさすがにびっくりよ。
・やっぱりテレビの小さい画面で見るのと映画館の大画面じゃ迫力が違いますね。音もすごくいい。耳に来る。
・乙骨君に言い寄るいかにもな同級生。腐ったフィルター越しだとさらっとカップリングしちゃいそうで怖い。ロッカーに詰めたくだりちらっと写っててこういう感じなのかとちょっとぞくっ。
・乙骨君のシャツ姿もいいものです。こうしてみると少年漫画だとあまり主人公って感じしないですね。その辺にいそうな子って感じ。
・五条先生が掛け合って転校決定。東京にあんな高校があればかなり目立ちそうですよね。オープニングで乙骨君の身支度が写ってました。寝巻はパジャマ派かと思ってたらちょっと違う、なんか甚平っぽい?あの制服って下にアンダー着こむんですね。乙骨君はアンダーシャツっぽいの着てました。うん、乙骨くんはなんかそんな感じ。
・そして同級生と対面。あれなんか転校生に因縁つける子たちみたいに見える。コミカルな表現増えてました。里香ちゃんのボディーガード感。どんな学校か説明しない五条先生も先生だけど、聞かない乙骨君も乙骨君だよ。生きることに興味がなくなってたから?
・そうこうして真希さんと学校に行って祓うんだけど、映画だと里香ちゃんのアクションがすごく派手ですね。すさまじいという言葉にも納得。乙骨くんのヘタレ感がむしろ愛おしく感じる。周りが腹の据わった人ばっかりだから。こういう反応の方がむしろ常識的なんじゃ?
・それからガンガン鍛えて、鍛えて。周回遅れで走ってるのもすごくらしい。ただ、最初に比べたらかなり良くなってきたんじゃないかな。
・狗巻くんと一緒に任務に行った時もちょっとづつ成長してました。勇気が出たというか、友達との絆ができてきたというか。パンダくんは活躍の場が少なめで残念だった。
・夏油さんはああいう人だったのね。ナチュラルに「猿」って言葉使ってて、過去にあんだけのことがあればなとちょっと同情。初対面から乙骨君の扱いがよかったから私の印象もそこまで悪くないという。家族と写真撮ってたところもなんかお茶目で好き。
・百鬼夜行の始まってからが待ってましたタイム。
アクションも一気に派手になって見てて楽しい。やっぱり私はアクション好きみたいです。動きが細かくて迫力あって…なにより乙里シーン多めでそれが何よりうれしい。里香ちゃん好き。
・ここが一番楽しみだった、乙骨くんの告白。熱烈な純愛ですねぇ…ヘタレ気味の子がこういうすごい告白するギャップの素晴らしさよ。女たらしと言われようが、だって本音だもんね。戦闘中にいちゃついてるように見えるけどそれがいい。
・ラスト、里香ちゃんが乙骨君を呪ったんじゃない、乙骨君が里香ちゃんを呪ったっていう衝撃の事実。そこで僕のせいじゃないかって自分を責める乙骨君に里香ちゃんがありがとうって笑いかけるシーン、最高でした。純愛万歳!
・そのまま曲に乗せてエンディング。映像はなくてスタッフロールだけだけど、じっくり曲を聞いて浸ってられたからこれでいい。この二時間で濃厚な純愛ストーリー見てた気分です。乙里最高。
いやー、ほんとよかった!
正直里香ちゃんの存在感は同級生三人に比べるとちょっと印象薄い感じだったんですが、ラストではちゃんとすごくヒロインって感じでした。
あの別れのシーンなんて切なくて泣けたもの。声優さんの演技があるとやっぱり心に響くというかくるものありますね。
メインは少年漫画らしいストーリーなのに私の中では純愛ラブストーリーにしか見えませんでした。
カップリングの話的には、真→乙っぽい要素も多いし、それに萌える人を否定する気はないんですが、私の中ではやっぱり乙里だなと。
里香ちゃんの方は紛れもなく乙骨くんが初恋で本気で結婚したいと思ってるんだけど、乙骨君の方はあの時点では結婚とかそれ以前に恋愛感情あるのかな?って感じですよ。小学生くらいの男子なんてそんなもんでしょ。
でも恋愛っていう自覚はなくても「好き」っていう気持ちはちゃんとあったんだと思います。ただあの時点では、プレゼントに指輪渡されてもなあって感じで。
亡くなってからの方が里香ちゃんのことを良くも悪くも意識するようになったんじゃないかな。本人にとっては有難迷惑なことされても意識することには変わらないし。
真希さんの「お前守られてるのに何で被害者面なんだよ」っていうセリフは納得しましたよ。
映画版は私が腐ったフィルターを無意識にかけてたらしく、乙骨くん総愛されにしか見えませんでした。みんなの中心で敵のボスでさえ好意的ってそれなんてヒロインだ(笑)
性別関係なく受けかよ!ギャルゲーかよ!と(笑)
そりゃ、里香ちゃんじゃなくても愛しの相手にわらわらよってこられちゃ面白くないわ。真希さんの扱いに関して乙骨君が怒るところはなんか里香ちゃんに同情しちゃいましたもん。ギャルゲー主人公みたいな子だな。
畳む
また今度、パンフ呼んでから総合的な感想とか萌えを描こうと思います。
スクリーンで乙里見られて幸せですv
#お引っ越し記事 #映画感想 #呪術廻戦0
旧記事:映画「愚行録」感想
新春ということで放送されてたのをようやく見ました。
静に集中して見られる環境がなかなか整わず。楽しみにしていたのは本当なんですが。
原作を○○年くらい前に読んで、なんとも言えない読後感だったのをよく覚えてます。
貫井徳郎作品好きなんです。他に「天使の屍」とか「プリズム」とか「空白の叫び」とかも好きで。
あと環さんたちの症候群も好き。殺人症候群はかなりショッキングでしたね…お母さんの最期があんまりにもあんまりで慟哭しましたとも。
この愚行録、登場人物が軒並みろくな奴らじゃないなって思ってたんですが、映像で見ると若干マイルドに感じました。
映像であまり直接的なのはいけなかったのか。あと、私あまり映画見るの上手じゃなくて(この言い方もどうなんだって話なんですが、映像から読み取るより、文章ではっきり書いてくれる方がわかりやすいというか)、細かな違いが感じ取れないのかもしれないけども。
以下ネタバレにつき畳みます。
最初から兄と妹が出てきたのはちょっとだけ驚きました。最初は近所の方の概要からかと思ってたので。あれがないと殺人事件が起こったってことはわかりにくいですしね。
そして話のカギになる兄と妹の関係はどこまではっきりするのかとドキドキしながら見てました。
前半に被害者に近い人のインタビューがあったから最初は「どこが愚行?」という印象になったけども、やっぱり後半でゲスっぷりが出てきました。序盤のイケメン感ある雰囲気が嘘のようだ…(笑)実際こういう人いそうですよね。ここでようやく「愚か」って言葉が出てきました。あの赤ちゃんの父親はやっぱり…。
宮村さんがこの人が殺したんじゃないかって推理、別の人になってました。なにげに原作で唯一犯人に感づいてた人っていうのは結構すごいけどな。
妹のその話はかなり生々しい。ああいう親は何を考えてるのか。お兄ちゃんも妹のことを気にかけてたんだろうけど、子供としては親に食って掛かっても立場が弱いもんなあ。世の中ろくでもない親に罰則ってないしね。
その手のことがあったときも被害者の方が逃げなきゃならなかったり、なぜか被害者の方が責められたりするし。親=正しいっていう前提がもう成り立たないんだから、正当防衛くらい認められてもいいと思う。未成年じゃ賃貸も借りられないんだから。
頑張って大学行っても家柄っていう本人じゃどうしようもできないものが立ちふさがる悲劇ですよ。このへん認めたくないけどリアルだと思います。現実でも有名大学合格者の大半は親の年収が高額っていうのはよく聞く話ですしね。貧しい家に生まれただけでもう不利となると、頑張るのがアホらしくなってきますよ。お金かければ合格できるって説もあるし。…学問ってなんだっけ?
手が這い寄ってくるところのBGMが不気味で生理的に嫌な感じしました。なんともいえない不快感が逆にいい。
映像では犯行シーンないかと思ったんですが普通にあった。正直かなりあっさりだとは思ったけども。
告白のシーンも静かに壊れてる感じがしてぞくっと来たし。ホラーみたいにわかいりやすい怖さじゃなくて、普通の人がプッツンしちゃうとこうなるって感じがして逆にくるものあります。そして知らされる娘の訃報。結局こうなっちゃうのか…やりきれないな。
裕福で良識のある親のところに生まれるのと、貧しくて非常識な親のところに生まれるのじゃ、その時点で大きく差があるもの。犯行は悪いことだけども、それを責めるならまずその不公平を埋めてからにしてほしいわ。子供だって好きで生まれてきたわけじゃないのに。ほんとやりきれない。
その元凶の母親が出てくるのはここだけの展開ですね。
自分の子供二人のことを失敗とか言っちゃうし、今更まともそうなことを言われてもな。前を向いてとか詭弁が過ぎて吐き気がする。要するに、都合の悪いことは忘れたいってことじゃないの。子供のこととか後のことを考えられないなら最初から妊娠するようなことするなよ。
妹の娘は母親にとっては孫にあたるっていうのに無関心だしね。ここでようやく本当の父親のことに触れられ…ここはっきり言ってなかったと思うんですが、原作だとはっきり言っちゃってますよね。さすがに映画じゃまずかったのか。
きっぱり話が終わりって形にならないのがこの話の魅力だと思ってます。後引くほろ苦い結末とか好きなもので。
タイトルの愚行って言葉だけども、個人的には兄妹の母親が一番だと思いますよ。彼女があんな人でなければよかったのに。子供は親を選べないんだし。
畳む
普通にすっきりしないし、幸せにもならない、なんともモヤモヤした後味を残す作品なんですが、その後味が好きなのでやっぱり見ていて楽しい…とは違うけども満足でした。
あれです、のどに魚の小骨が引っかかる的な。そういう何とも言えない心地になるのについつい引き込まれてしまう作品でした。
#お引っ越し記事 #映画感想 #愚行録
新春ということで放送されてたのをようやく見ました。
静に集中して見られる環境がなかなか整わず。楽しみにしていたのは本当なんですが。
原作を○○年くらい前に読んで、なんとも言えない読後感だったのをよく覚えてます。
貫井徳郎作品好きなんです。他に「天使の屍」とか「プリズム」とか「空白の叫び」とかも好きで。
あと環さんたちの症候群も好き。殺人症候群はかなりショッキングでしたね…お母さんの最期があんまりにもあんまりで慟哭しましたとも。
この愚行録、登場人物が軒並みろくな奴らじゃないなって思ってたんですが、映像で見ると若干マイルドに感じました。
映像であまり直接的なのはいけなかったのか。あと、私あまり映画見るの上手じゃなくて(この言い方もどうなんだって話なんですが、映像から読み取るより、文章ではっきり書いてくれる方がわかりやすいというか)、細かな違いが感じ取れないのかもしれないけども。
以下ネタバレにつき畳みます。
最初から兄と妹が出てきたのはちょっとだけ驚きました。最初は近所の方の概要からかと思ってたので。あれがないと殺人事件が起こったってことはわかりにくいですしね。
そして話のカギになる兄と妹の関係はどこまではっきりするのかとドキドキしながら見てました。
前半に被害者に近い人のインタビューがあったから最初は「どこが愚行?」という印象になったけども、やっぱり後半でゲスっぷりが出てきました。序盤のイケメン感ある雰囲気が嘘のようだ…(笑)実際こういう人いそうですよね。ここでようやく「愚か」って言葉が出てきました。あの赤ちゃんの父親はやっぱり…。
宮村さんがこの人が殺したんじゃないかって推理、別の人になってました。なにげに原作で唯一犯人に感づいてた人っていうのは結構すごいけどな。
妹のその話はかなり生々しい。ああいう親は何を考えてるのか。お兄ちゃんも妹のことを気にかけてたんだろうけど、子供としては親に食って掛かっても立場が弱いもんなあ。世の中ろくでもない親に罰則ってないしね。
その手のことがあったときも被害者の方が逃げなきゃならなかったり、なぜか被害者の方が責められたりするし。親=正しいっていう前提がもう成り立たないんだから、正当防衛くらい認められてもいいと思う。未成年じゃ賃貸も借りられないんだから。
頑張って大学行っても家柄っていう本人じゃどうしようもできないものが立ちふさがる悲劇ですよ。このへん認めたくないけどリアルだと思います。現実でも有名大学合格者の大半は親の年収が高額っていうのはよく聞く話ですしね。貧しい家に生まれただけでもう不利となると、頑張るのがアホらしくなってきますよ。お金かければ合格できるって説もあるし。…学問ってなんだっけ?
手が這い寄ってくるところのBGMが不気味で生理的に嫌な感じしました。なんともいえない不快感が逆にいい。
映像では犯行シーンないかと思ったんですが普通にあった。正直かなりあっさりだとは思ったけども。
告白のシーンも静かに壊れてる感じがしてぞくっと来たし。ホラーみたいにわかいりやすい怖さじゃなくて、普通の人がプッツンしちゃうとこうなるって感じがして逆にくるものあります。そして知らされる娘の訃報。結局こうなっちゃうのか…やりきれないな。
裕福で良識のある親のところに生まれるのと、貧しくて非常識な親のところに生まれるのじゃ、その時点で大きく差があるもの。犯行は悪いことだけども、それを責めるならまずその不公平を埋めてからにしてほしいわ。子供だって好きで生まれてきたわけじゃないのに。ほんとやりきれない。
その元凶の母親が出てくるのはここだけの展開ですね。
自分の子供二人のことを失敗とか言っちゃうし、今更まともそうなことを言われてもな。前を向いてとか詭弁が過ぎて吐き気がする。要するに、都合の悪いことは忘れたいってことじゃないの。子供のこととか後のことを考えられないなら最初から妊娠するようなことするなよ。
妹の娘は母親にとっては孫にあたるっていうのに無関心だしね。ここでようやく本当の父親のことに触れられ…ここはっきり言ってなかったと思うんですが、原作だとはっきり言っちゃってますよね。さすがに映画じゃまずかったのか。
きっぱり話が終わりって形にならないのがこの話の魅力だと思ってます。後引くほろ苦い結末とか好きなもので。
タイトルの愚行って言葉だけども、個人的には兄妹の母親が一番だと思いますよ。彼女があんな人でなければよかったのに。子供は親を選べないんだし。
畳む
普通にすっきりしないし、幸せにもならない、なんともモヤモヤした後味を残す作品なんですが、その後味が好きなのでやっぱり見ていて楽しい…とは違うけども満足でした。
あれです、のどに魚の小骨が引っかかる的な。そういう何とも言えない心地になるのについつい引き込まれてしまう作品でした。
#お引っ越し記事 #映画感想 #愚行録
旧記事:宝塚歌劇「はいからさんが通る」感想
ずーーーっと前に録画しておいたやつをようやく見ました。
見よう見ようとは思ってたんだけどね。まとまった時間が取れず。やっぱり舞台って一気に見たいもの。連続三時間はなかなか取れないもので。
元々はいからさん好きなんです。○○年前にヨコハマ物語とはいからさんがセットになった月刊誌みたいなものがありまして、それでハマった口です。リアルタイム読者の方には及ばないものの、はいからさんがきっかけで大正浪漫にときめくようにもなりました。ああ懐かしい。
主人公の紅緒さんはもちろんのこと、特にお気に入りなのが蘭丸と環。
蘭丸好きっていう人はたぶん少数派なんだろうけど、主要男性キャラ四人の中で一番好みです。
別にショタコンだからってわけじゃなく。いや、たしかにそれも一因ではあるんだけど。けど違うんだ!
ヒロインの弟ポジションで、実は好きっていうのはいろんなところで見かけるけども、蘭丸ちゃんはそれだけでもなく。
どこが一番好きかって言ったら、やっぱり健気で一途なところが好きですね。
メインの男性陣って軍人さんやら銀行の跡取り息子やら、馬賊の頭目やってたりとか伯爵家出身とか、ぶっちゃけ誰もかれも昔ながらの王子様キャラの要素持ってるんですよね。要は金と権力。程度の差はあれど、みんなそういう力があるわけで、腕っぷしも強いわけで。
片や、我らが蘭丸ちゃんは、しょっちゅう女の子に間違えられる本職の女形さんであるってことと、ヒロインの幼馴染っていうアドバンテージがあるだけ。
ケンカも最弱クラスだわ、紅緒さんにしょっちゅうしごかれてるわ、紅緒さんの親友の環に褒められる時も「いい子ね」といわれるし。いい「子」ですからね。はなっから候補にも入ってないわけですよ。なんか泣けてきますね…
しかしそんなハンデというか、持ってないものが多いながらもずっと好きだった紅緒さんのためならと、突発的な駆け落ちにも付き合っちゃうし(蘭丸の方は本気)、女装してかわいいメイドに化けて伯爵家に侵入もしちゃうし、仕事のつてを使って紅緒さんの恋の手助けしたりと、ほんといい子。
自分の好きな相手と他の相手の恋路の手伝いをしてくれちゃうんですよ。まだ好きなのに。これを健気といわずなんというんでしょ。ほんと蘭丸ちゃんいい子。
ただ手助けするだけでもなく、暴力沙汰に巻き込まれた時にはさすがに自分のよわよわな腕っぷしにコンプレックス持ったり、ライバルにはっきりモノ申したりと、弟キャラのよさが詰まってるんですよ。ほんと蘭丸ちゃんカワイイ。
他の三人だけじゃなくて、蘭丸ちゃんもモテモテですしね。主に下着のきれっぱし狙ってるような過激派も多いけど(笑)
……って、私は何蘭丸ちゃん語ってるんだ。
宝塚の歌劇の方の感想のはずだったのに。まあ、要約すると「蘭丸ちゃんはかわいくていい子」ってことなんですけどね。
その蘭丸ちゃん。
こちらだと扱いひどくありませんかね…
時間に限りがあるし、数時間でまとめるにはいろいろと端折らなきゃいけないっていうのはわかるし、実際それでも大変良かったです。
役者さんの演技もはいからさんの世界観らしくコミカルだったし、真剣な時はじっと見てしまったし、引き込まれました。衣装もすごく本物感ありましたし、演出も合ってました。
私、個人的に2,5次元と相性の悪い人だと思ってるんですよ。どうしてもこれじゃないって感じてしまいやすくて。
でもこのはいからさんは再現度高いなぁって、そればっかり思ってました。原作から紅緒さんや少尉が飛び出してきたって感じで。特に蘭丸ちゃんは宝塚とかなり相性のいいキャラだと思うんですよね。それだけに女性が演じている美少年が女装するっていうややこしい状況になるんだけど(笑)。
メインが紅緒さんと少尉の物語だから、他の男三人の見せ場が削られちゃうのはしょうがない。…しょうがないんだとわかっちゃいるんだけど、どうしても蘭丸ちゃん好きとしては、弱虫な弟分って感じしかないのが残念かな。
弱虫でトラブルメーカーにしか見えないけど、すごく健気でいい子なんだ!
紅緒さんが少尉一筋だから可能性なんてないんだけど、それでも紅緒さんが好きだっていう一途なところがすごくかっこいいんだ!
かわいいけどすごくかっこいいんだ!
欲を言えばそんな頼もしい弟分の魅力も見たかったと思いました。
弟系好みにはたぶんわかっていただけると思うんですよ。
歌劇としては出来としてはすごくよかったです。ミュージカルとかに全然馴染みがなかったけど、なんでもっと早く知らなかったんだと後悔するくらい。要所で挟まれる歌も雰囲気が出てましたしね。
#お引っ越し記事 #劇 #はいからさんが通る
ずーーーっと前に録画しておいたやつをようやく見ました。
見よう見ようとは思ってたんだけどね。まとまった時間が取れず。やっぱり舞台って一気に見たいもの。連続三時間はなかなか取れないもので。
元々はいからさん好きなんです。○○年前にヨコハマ物語とはいからさんがセットになった月刊誌みたいなものがありまして、それでハマった口です。リアルタイム読者の方には及ばないものの、はいからさんがきっかけで大正浪漫にときめくようにもなりました。ああ懐かしい。
主人公の紅緒さんはもちろんのこと、特にお気に入りなのが蘭丸と環。
蘭丸好きっていう人はたぶん少数派なんだろうけど、主要男性キャラ四人の中で一番好みです。
別にショタコンだからってわけじゃなく。いや、たしかにそれも一因ではあるんだけど。けど違うんだ!
ヒロインの弟ポジションで、実は好きっていうのはいろんなところで見かけるけども、蘭丸ちゃんはそれだけでもなく。
どこが一番好きかって言ったら、やっぱり健気で一途なところが好きですね。
メインの男性陣って軍人さんやら銀行の跡取り息子やら、馬賊の頭目やってたりとか伯爵家出身とか、ぶっちゃけ誰もかれも昔ながらの王子様キャラの要素持ってるんですよね。要は金と権力。程度の差はあれど、みんなそういう力があるわけで、腕っぷしも強いわけで。
片や、我らが蘭丸ちゃんは、しょっちゅう女の子に間違えられる本職の女形さんであるってことと、ヒロインの幼馴染っていうアドバンテージがあるだけ。
ケンカも最弱クラスだわ、紅緒さんにしょっちゅうしごかれてるわ、紅緒さんの親友の環に褒められる時も「いい子ね」といわれるし。いい「子」ですからね。はなっから候補にも入ってないわけですよ。なんか泣けてきますね…
しかしそんなハンデというか、持ってないものが多いながらもずっと好きだった紅緒さんのためならと、突発的な駆け落ちにも付き合っちゃうし(蘭丸の方は本気)、女装してかわいいメイドに化けて伯爵家に侵入もしちゃうし、仕事のつてを使って紅緒さんの恋の手助けしたりと、ほんといい子。
自分の好きな相手と他の相手の恋路の手伝いをしてくれちゃうんですよ。まだ好きなのに。これを健気といわずなんというんでしょ。ほんと蘭丸ちゃんいい子。
ただ手助けするだけでもなく、暴力沙汰に巻き込まれた時にはさすがに自分のよわよわな腕っぷしにコンプレックス持ったり、ライバルにはっきりモノ申したりと、弟キャラのよさが詰まってるんですよ。ほんと蘭丸ちゃんカワイイ。
他の三人だけじゃなくて、蘭丸ちゃんもモテモテですしね。主に下着のきれっぱし狙ってるような過激派も多いけど(笑)
……って、私は何蘭丸ちゃん語ってるんだ。
宝塚の歌劇の方の感想のはずだったのに。まあ、要約すると「蘭丸ちゃんはかわいくていい子」ってことなんですけどね。
その蘭丸ちゃん。
こちらだと扱いひどくありませんかね…
時間に限りがあるし、数時間でまとめるにはいろいろと端折らなきゃいけないっていうのはわかるし、実際それでも大変良かったです。
役者さんの演技もはいからさんの世界観らしくコミカルだったし、真剣な時はじっと見てしまったし、引き込まれました。衣装もすごく本物感ありましたし、演出も合ってました。
私、個人的に2,5次元と相性の悪い人だと思ってるんですよ。どうしてもこれじゃないって感じてしまいやすくて。
でもこのはいからさんは再現度高いなぁって、そればっかり思ってました。原作から紅緒さんや少尉が飛び出してきたって感じで。特に蘭丸ちゃんは宝塚とかなり相性のいいキャラだと思うんですよね。それだけに女性が演じている美少年が女装するっていうややこしい状況になるんだけど(笑)。
メインが紅緒さんと少尉の物語だから、他の男三人の見せ場が削られちゃうのはしょうがない。…しょうがないんだとわかっちゃいるんだけど、どうしても蘭丸ちゃん好きとしては、弱虫な弟分って感じしかないのが残念かな。
弱虫でトラブルメーカーにしか見えないけど、すごく健気でいい子なんだ!
紅緒さんが少尉一筋だから可能性なんてないんだけど、それでも紅緒さんが好きだっていう一途なところがすごくかっこいいんだ!
かわいいけどすごくかっこいいんだ!
欲を言えばそんな頼もしい弟分の魅力も見たかったと思いました。
弟系好みにはたぶんわかっていただけると思うんですよ。
歌劇としては出来としてはすごくよかったです。ミュージカルとかに全然馴染みがなかったけど、なんでもっと早く知らなかったんだと後悔するくらい。要所で挟まれる歌も雰囲気が出てましたしね。
#お引っ越し記事 #劇 #はいからさんが通る
旧記事:映画「カイジファイナルゲーム」感想
数か月も前に録画しておいたんですが、お楽しみは後にって方針なので今ようやく視聴。
全編通してみたけどやっぱり面白かった。個人的に今までの三作の中で一番面白かった!
ギャンブルの内容がパチンコとかは好みじゃないもので。
今回は国の一大事にこっそりかかわるっていう展開でした。スケール大きくなってる感じ。
賄賂の資金を稼ぐっていうのがきっかけです。賄賂のために稼ぐっていうのがまたカイジ感あります。
スーツの眼鏡青年は最初から好印象でした。特に眼鏡もスーツもフェチではないけど、なんか惹かれるものがありました。
…まあ、後で裏切るんですけど。
最後の審判ってかなりえげつない勝負でした。資産を金塊に変えて測るって。エジプトのあれまんまです。
これで致命傷だ!
と思ってた絵画がまったくの無価値だったのには脱力しましたが。なんか悲しくなったな、あのシーン。
そもそもこれはギャンブルなのかと。
案の定ピンチになったカイジですが、本作のギャンブルは秤だけではなく。
ドリームジャンプというバンジージャンプをする羽目になりました。
危険な目に遭うのはもういつものことだから驚きません。感覚がマヒしてますね。
十あるロープのうち、ひとつが当たり。他は全部…おしまいっていうギャンブルです。
しかし完全な運任せではなく、操作盤の方で正解のロープを選べるという仕組みになってます。
そんなゲームに一人で挑むので当然カイジ絶体絶命!
どうなるカイジ!
ギャンブル独特の緊張感がありました。
しかしこれはカイジが勝つことに爽快感があるので、しっかり理論的に勝利しました。
仲間になった眼鏡スーツ君が配線をいじり、今回のお助けポジションの女の子が前回の勝負の外れ券からあたり番号を特定するというチームプレイを発揮。
捨てられてない番号札=あたりってことですしね。
大逆転したお金を全部賭けて大逆転。仲間との絆の勝利。
その後、今回のラストギャンブルじゃんけんでもカイジ一回勝利。
じゃんけんってシンプルだけどよくできた勝負だと痛感します。
最後の会話はギャンブラーらしいことをカイジが言って決着。
こっちの眼鏡スーツは特に好みじゃなかったけど。やっぱりちょっと初々しさのある感じのスーツなら好みらしいとちょっと自覚しました。
勝利のおかげでゲットした報酬をトランクに詰めて、最後に選びます。
大きなトランクの方を選んだカイジ。ようやく笑って見せたスーツ眼鏡くん。たしかにかわいいです。
これでめでたしめでたし。
…なんてね。
カイジ最後の最後でトンビに油揚げかっさらわれちゃいました。
ごちそう食べに行ったところで今回の報酬が空っぽだったと知る羽目に…
やっぱりどう転んでもこうなるのね。ご愁傷さまだ。
#お引っ越し記事 #映画感想 #カイジ
数か月も前に録画しておいたんですが、お楽しみは後にって方針なので今ようやく視聴。
全編通してみたけどやっぱり面白かった。個人的に今までの三作の中で一番面白かった!
ギャンブルの内容がパチンコとかは好みじゃないもので。
今回は国の一大事にこっそりかかわるっていう展開でした。スケール大きくなってる感じ。
賄賂の資金を稼ぐっていうのがきっかけです。賄賂のために稼ぐっていうのがまたカイジ感あります。
スーツの眼鏡青年は最初から好印象でした。特に眼鏡もスーツもフェチではないけど、なんか惹かれるものがありました。
…まあ、後で裏切るんですけど。
最後の審判ってかなりえげつない勝負でした。資産を金塊に変えて測るって。エジプトのあれまんまです。
これで致命傷だ!
と思ってた絵画がまったくの無価値だったのには脱力しましたが。なんか悲しくなったな、あのシーン。
そもそもこれはギャンブルなのかと。
案の定ピンチになったカイジですが、本作のギャンブルは秤だけではなく。
ドリームジャンプというバンジージャンプをする羽目になりました。
危険な目に遭うのはもういつものことだから驚きません。感覚がマヒしてますね。
十あるロープのうち、ひとつが当たり。他は全部…おしまいっていうギャンブルです。
しかし完全な運任せではなく、操作盤の方で正解のロープを選べるという仕組みになってます。
そんなゲームに一人で挑むので当然カイジ絶体絶命!
どうなるカイジ!
ギャンブル独特の緊張感がありました。
しかしこれはカイジが勝つことに爽快感があるので、しっかり理論的に勝利しました。
仲間になった眼鏡スーツ君が配線をいじり、今回のお助けポジションの女の子が前回の勝負の外れ券からあたり番号を特定するというチームプレイを発揮。
捨てられてない番号札=あたりってことですしね。
大逆転したお金を全部賭けて大逆転。仲間との絆の勝利。
その後、今回のラストギャンブルじゃんけんでもカイジ一回勝利。
じゃんけんってシンプルだけどよくできた勝負だと痛感します。
最後の会話はギャンブラーらしいことをカイジが言って決着。
こっちの眼鏡スーツは特に好みじゃなかったけど。やっぱりちょっと初々しさのある感じのスーツなら好みらしいとちょっと自覚しました。
勝利のおかげでゲットした報酬をトランクに詰めて、最後に選びます。
大きなトランクの方を選んだカイジ。ようやく笑って見せたスーツ眼鏡くん。たしかにかわいいです。
これでめでたしめでたし。
…なんてね。
カイジ最後の最後でトンビに油揚げかっさらわれちゃいました。
ごちそう食べに行ったところで今回の報酬が空っぽだったと知る羽目に…
やっぱりどう転んでもこうなるのね。ご愁傷さまだ。
#お引っ越し記事 #映画感想 #カイジ
日替わりお題投稿しないと見事に記事数が激減した当ブログです。
うちの方だとすっかり肌寒くなっております。皆様いかがお過ごしでしょうか。
一年のうちで一番好きな季節なので、ここぞとばかりに過ごしやすい日々を満喫しております。読書の秋とか芸術の秋とか。
そんな中、本日かがみの孤城を読破したので感想を書きたいと思います。移動中や待ち時間が大目にあったために一気に読破できました。
前々から書店で見かけたり、雑誌で書名を見かけたりしてはいましたが、正直そこまで食指が動いたわけではなかったんです。なんだか失礼ですが。でも図書館から借りて読んでみて、読破後にじんときました。リアル泣きはしないけれども、心に残るほんわかした読後感がとてもよかった。文庫購入検討しようかな…
レビュー的に内容に触れて感想書くと一番いいところが不意打ちでネタバレになるので、ざっくりしたよかったところだけ書きます。
主人公のこころちゃんは中学一年生の時点で学校に行っていません。不登校です。
お母さんはそんな娘を心配してフリースクールに通えるように手配はしますが、こころちゃんは行こうと思うとお腹が痛くなってしまって無理でした。正直にそう言って行かないことにするこころちゃん。無理しなくていいという態度ではあるものの、正直行って欲しい様子のお母さん。
中盤くらいまで読み進めると判明するんですが、こころちゃんがこうなるのも無理もない過去があったんです。同じことになったら私も無理だ。これで大体想像つきそうな事情ですが。
こころちゃんの部屋には鏡があり、そこからお城のような場所に行くことができるようになります。本当にいきなりなんだ?状態ですが、簡単に言うとこうとしか言えないので。
その城の中でこころちゃんと近い年齢の中学生六人と出会います。いきなり邂逅した七人の中学生の前に狼の仮面をつけた少女が現れ、こんなことを言います。
「この城にある鍵を見つけたら、何でも願いを叶えてあげよう」
様々な事情を抱えた七人。彼ら彼女らも願いが叶うとなるとやはり気にはなるものです。
おまけにおまけにこの城はなかなか居心地がいい。
自己紹介を済ませ、城にまつわるルールや好きなようにいてもいいと聞くと自然と交流が生まれます。約一年間だけこの城に来ることができる。
大体予想はつきそうですが、ここにいる七人の中学生には共通点がありました。みんなそれぞれの事情で学校に行っていません。
終盤にそれぞれの事情がわかってきます。まさかここまで重かったのかとびっくりしました。中学生にこれは重い!登校できなくなるのも無理もない!
けれどもこの本のラストまで読むと一気にほろりと来ました。なんか自分単純すぎだろうと思わなくもないけども実際そうでした。
胸糞悪いところもありましたが、友達がいないぼっちなこころちゃんも最終的に素敵なオチに向かうのでそこも好きになりました。メインキャラじゃないけど萌ちゃんが好みでした。ああいう子好き。
第一印象的に一番意外だったのはポニーテールの子でした。リア充タイプだと思っていたのに…この子に一番予想をひっくり返されました。親身になって寄り添ってくれる喜多島先生も癒し。
詳細語りたいところはまだまだあるのですが、ひどいネタバレになるので黙っておきます。
とにかく読み手に訴えかけてくるような作品でした。
途中の描写がリアルで悩んでいる方には刺激強めかもしれません。そこだけ注意点かな。
畳む
#お引っ越し記事 #小説感想 #かがみの孤城