りブロ

-りずのブログ、略してりブロ。-
旧記事:宝塚歌劇「はいからさんが通る」感想

ずーーーっと前に録画しておいたやつをようやく見ました。
見よう見ようとは思ってたんだけどね。まとまった時間が取れず。やっぱり舞台って一気に見たいもの。連続三時間はなかなか取れないもので。
元々はいからさん好きなんです。○○年前にヨコハマ物語とはいからさんがセットになった月刊誌みたいなものがありまして、それでハマった口です。リアルタイム読者の方には及ばないものの、はいからさんがきっかけで大正浪漫にときめくようにもなりました。ああ懐かしい。
主人公の紅緒さんはもちろんのこと、特にお気に入りなのが蘭丸と環。
蘭丸好きっていう人はたぶん少数派なんだろうけど、主要男性キャラ四人の中で一番好みです。
別にショタコンだからってわけじゃなく。いや、たしかにそれも一因ではあるんだけど。けど違うんだ!
ヒロインの弟ポジションで、実は好きっていうのはいろんなところで見かけるけども、蘭丸ちゃんはそれだけでもなく。
どこが一番好きかって言ったら、やっぱり健気で一途なところが好きですね。
メインの男性陣って軍人さんやら銀行の跡取り息子やら、馬賊の頭目やってたりとか伯爵家出身とか、ぶっちゃけ誰もかれも昔ながらの王子様キャラの要素持ってるんですよね。要は金と権力。程度の差はあれど、みんなそういう力があるわけで、腕っぷしも強いわけで。
片や、我らが蘭丸ちゃんは、しょっちゅう女の子に間違えられる本職の女形さんであるってことと、ヒロインの幼馴染っていうアドバンテージがあるだけ。
ケンカも最弱クラスだわ、紅緒さんにしょっちゅうしごかれてるわ、紅緒さんの親友の環に褒められる時も「いい子ね」といわれるし。いい「子」ですからね。はなっから候補にも入ってないわけですよ。なんか泣けてきますね…
しかしそんなハンデというか、持ってないものが多いながらもずっと好きだった紅緒さんのためならと、突発的な駆け落ちにも付き合っちゃうし(蘭丸の方は本気)、女装してかわいいメイドに化けて伯爵家に侵入もしちゃうし、仕事のつてを使って紅緒さんの恋の手助けしたりと、ほんといい子。
自分の好きな相手と他の相手の恋路の手伝いをしてくれちゃうんですよ。まだ好きなのに。これを健気といわずなんというんでしょ。ほんと蘭丸ちゃんいい子。
ただ手助けするだけでもなく、暴力沙汰に巻き込まれた時にはさすがに自分のよわよわな腕っぷしにコンプレックス持ったり、ライバルにはっきりモノ申したりと、弟キャラのよさが詰まってるんですよ。ほんと蘭丸ちゃんカワイイ。
他の三人だけじゃなくて、蘭丸ちゃんもモテモテですしね。主に下着のきれっぱし狙ってるような過激派も多いけど(笑)

……って、私は何蘭丸ちゃん語ってるんだ。
宝塚の歌劇の方の感想のはずだったのに。まあ、要約すると「蘭丸ちゃんはかわいくていい子」ってことなんですけどね。
その蘭丸ちゃん。
こちらだと扱いひどくありませんかね…
時間に限りがあるし、数時間でまとめるにはいろいろと端折らなきゃいけないっていうのはわかるし、実際それでも大変良かったです。
役者さんの演技もはいからさんの世界観らしくコミカルだったし、真剣な時はじっと見てしまったし、引き込まれました。衣装もすごく本物感ありましたし、演出も合ってました。
私、個人的に2,5次元と相性の悪い人だと思ってるんですよ。どうしてもこれじゃないって感じてしまいやすくて。
でもこのはいからさんは再現度高いなぁって、そればっかり思ってました。原作から紅緒さんや少尉が飛び出してきたって感じで。特に蘭丸ちゃんは宝塚とかなり相性のいいキャラだと思うんですよね。それだけに女性が演じている美少年が女装するっていうややこしい状況になるんだけど(笑)。
メインが紅緒さんと少尉の物語だから、他の男三人の見せ場が削られちゃうのはしょうがない。…しょうがないんだとわかっちゃいるんだけど、どうしても蘭丸ちゃん好きとしては、弱虫な弟分って感じしかないのが残念かな。
弱虫でトラブルメーカーにしか見えないけど、すごく健気でいい子なんだ!
紅緒さんが少尉一筋だから可能性なんてないんだけど、それでも紅緒さんが好きだっていう一途なところがすごくかっこいいんだ!
かわいいけどすごくかっこいいんだ!
欲を言えばそんな頼もしい弟分の魅力も見たかったと思いました。
弟系好みにはたぶんわかっていただけると思うんですよ。
歌劇としては出来としてはすごくよかったです。ミュージカルとかに全然馴染みがなかったけど、なんでもっと早く知らなかったんだと後悔するくらい。要所で挟まれる歌も雰囲気が出てましたしね。

#お引っ越し記事 #劇 #はいからさんが通る