りブロ

-りずのブログ、略してりブロ。-
旧記事:咎狗の血

昨日は飛行計画系ゲームについて語ったので、今日は咎狗です。……アップした時の反応とアンケート結果を見る限り、うちのお目当ては圧倒的にブラマトシリーズのようですね。一応十八禁ゲームだけど、ブラマトシリーズも初代から十周年は余裕で経ってるし、ブラマトお目当ての方も成人済みだろう。今時の若い子がPSゲームに手を出すとは考えづらいし。それでは世界観&あらすじ、いっきまーす!
ネタバレを多く含む上にかなりの長文なので畳みます。


・世界観&あらすじ
舞台は第三次世界大戦が終結した後の二ホン。戦争に参加するための訓練を受けて育った十代の若者たちは、結局戦場に赴くことのないまま終戦を迎え、刺激のない日常に飽き飽きしていた。刺激が欲しい若者たちの間ではBl@sterという、簡単に言えば優勝賞金の出る喧嘩試合に熱狂した。戦争で勝つために、多くの若者は幼い頃に実の親から強制的に別れさせられ、終戦後に各家庭にランダムで息子として送られた。孤児院出身で、そんな家族制度に疑問を持ったアキラ(主人公)は家を飛び出し、一人暮らしをしている。生活費はBl@ster個人戦の優勝賞金。それほどの大金ではないらしい(コミカライズ版参照)が、熱中するような趣味もなく、ただなんとなく生きているだけのアキラには十分だった。
ある日、玄関のドアを乱暴に叩く音で目を覚ましたアキラは、不審に思いながらもドアを開ける。そこにいたのは警官で、何とアキラに殺人容疑がかかっていると告げる。もちろんアキラには身に覚えもない。しかし証拠はそろっていて、アキラは尋問を受けた後、留置所に入れられてしまう。殺人は終身刑で、死んだ方がマシだと思えるような苦痛を味わわされる(もちろん自殺も許されない)。……俺はこのまま終身刑か?そんな事をぼんやり考えていたアキラに「面会だ」と係官は告げる。面会に来るような知り合いには心当たりもないが、面会室に行くと、そこには隻腕の女(エマ)ともみあげが特徴的な男(グエン)の二人組がいた。十分しか面会時間がないため、手短に話すと、女は切り出す。要約すると「自分たちは公にはできない立場の人間で、トシマという街に君臨する王(イル・レ)を倒すなら解放してやれなくもない」との事。トシマという街の事は噂で知っていたし、イグラという殺人可のバトルゲームの事も少しは知っていた。「死とは、心臓が止まり、脳の機能が止まる。ただそれだけ」という、やや中二病入った事を考えていたアキラは、当然このまま終身刑よりはトシマに行く方がマシだと判断し、女の提示する条件をのむ。すると彼女はイグラのルール説明をしてくれる。
イグラの参加者は予めトランプの数字or絵札が描かれたドッグタグを五枚、ランダムに配られる。そのうちの一枚を首から下げ(それがイグラ参加者の証)、同じくドッグタグを下げている者と戦う。敗北条件は自ら負けを認める、もしくは地面に背中がついたら負け。もちろん相手を殺してしまっても構わない。そうして相手からドッグタグを奪っていき、ポーカーの要領でロイヤルストレートか十以上のフルハウスを揃えた者には王への挑戦権が与えられる。
彼らが用意したドッグタグ五枚を受け取り、住んでいるアパートに戻ると、そこにはアキラの帰りを待っていたらしい幼馴染のケイスケがいた。彼は引き取られた家庭に満足していて、アキラと違って工場で働いている。昔からアキラと親しかった(というか一方的に憧れを抱いていた)彼は、よく差し入れを持ってきてくれる。この夜もそうで、アキラの帰りを待っていたらしい。どうしたと尋ねるケイスケに事情を説明すると、案の定彼は憤慨した。しかし「これは俺の問題だ」と冷たくっ突っぱねたアキラは案内人に連れられ、トシマにたどり着く。
トシマで初めて見たのは死体を犯す男の姿。これには流石のアキラもショックを受ける。どっと疲れた彼は近くの喫茶店(当然誰もいない)に隠れて一息つくが、人の気配を感じてそちらにライトを向ける。……そこにいたのはおいてきたはずのケイスケだった。アキラとケイスケが住んでいる街からトシマに来るためには、途中の「獣」のいる道を通らなければならないのに、なぜか彼は無傷。アキラでさえナイフを持っていても苦戦したのに。ケイスケ曰く「走って逃げた」らしい。「帰れ」とアキラは言うが、ケイスケは「帰り道がわかんない」。……こうしてアキラとケイスケの危険すぎる街での戦いの日々(と言っても実際は一週間も経ってない)が始まる――。

簡単に説明するとこんな感じ。ここまでは各ルート共通で、最初のプレイでも大体のキャラは出てきます。シキルートと真相ルートはそれぞれ、リンルートクリア済み・他のルートをすべてクリア済みじゃないと入れません。比較的短いのでフルコンプにかかる時間は三日間くらいです。最初にプレイしたのがTBで、PC版のシキルートにはえらく驚いた。リンルートはぶっちゃけTBの方が好きかも。
次は攻略キャラ紹介。エンディングを見た順(印象深いセリフも一部紹介)。

・源泉(アキラ受け)
「同じ墓に入ろう」
自称・情報屋の中年オヤジ。自分の事をよく「オイチャン」と呼ぶ。パッケージの(小さいけど)リンに釣られて購入したので、当然リン狙いで彼に好かれそうな選択肢を選んだつもりだったのに……どうしてこうなった!?確かにフルコンプはする予定だったけど、最初に見たいのはやっぱり目当てのキャラ派&オヤジ属性には萌えない私は軽くショック。クラブの写真関連でてっきりリンに好かれるのは「写真に写る」だと思ったら。まぁ、悪い人じゃないし、親切な世話焼きだし、ルートに入ってみると過去に色々あった(これはほとんどのキャラがそうだけど)らしいし。生きてたらアキラくらいの息子さんのスチルがあればもっと良かった。TBではエロはないけど(ただ温め合う的な?)、PC版でエロシーン見たら「神聖な場所(教会)で何やってんだこいつら」という感想しかなかった。いや、今は源泉は信者じゃないからいいのか?そういう問題でもないか。
「咎狗の血」というタイトルも、源泉&エマの元ENEDコンビに解りやすく説明していただきました。ああ、そういう意味ね。タイトルの「咎」というのは各キャラにあるのか?と感じさせました。源泉の咎は非道な実験をしていた咎、と解釈した。アキラの血のことは解ったけど、「ナル(非)・ニコル」があるのなら当然「ニコル」もあるんだよね?と期待させてくれるルートでした。
エンディングはフリーライターに転職(?)した源泉と共に様々な場所を周る、「爽やかな助手になりました」エンド。源泉なら大人の包容力でどんなことも何とかしてくれそうという、謎の安心感があります。中二病も治った模様。いや、このルートに限らずだけど。ちなみに源泉は他ルートでもちょくちょく顔出します。そのキャラのルートでないと死亡していることが多いこのゲームでは生存率の高いキャラ。流石、情報屋はしぶとい。

・リン(アキラ攻め)
「残念でしたー、ついてまーす!」
前述の通り、私の大本命、女顔(「女の子!?」byケイスケ)の美少年。来ている服のライン(特にハーフパンツ)のシルエットから、どうしても女の子にしか見えない。ショタコンを自認する私だが、リンはショタじゃないと声を大にして言いたい(いずれこの日記でショタについて語る予定なので、なぜそう主張するかはその時に詳しく説明したいところ)。上記の台詞から、大体どんなキャラか想像はつくと思う。TBでは「ついてます」発言はなぜかカット。TBでは「残念でしたー、男でーす!」だった。PC版をやった時にはしっくりきた>「ついてまーす」。普通は同性愛(ホモ)の方が下品発言より問題だと思うが、その辺の基準がよく解らん。
基本的にムードメーカーで、明るくて少しお調子者かな?トシマに来たばかりで、右も左もわからないアキラたちに親切に道案内してくれたり、「知り合っといて損はない」と源泉に引き合わせてくれたり、処刑人が参加者をボコってるのを見て「?」となるアキラに処刑人の事を教えてくれたり、中立地帯のホテルの事を教えてくれたり……と、「顔が好み」というだけにしては親切にしすぎな気もする。二人いるのに武器がアキラのナイフしかないので「武器屋とかあるか?」と訊いたアキラに「素手で絞め殺せば?」等と可愛い顔して言う事が結構エグイ(その後、ケイスケ用にバタフライナイフをポンとくれる)。
なぜか「シキ」という言葉には過剰反応し、その時にはアキラに愛想を振りまく事も忘れて飛び出していく。また喫茶店でリンが落とした写真を拾う際、適当に拾った一枚のピンボケ写真を素早く奪い取ったりと(その時のスチルは普段の明るい彼のものとは思えないくらい冷たい)、「知ってる人が死ぬのは悲しいよね。でも、それって甘いんじゃない?」的な事を言ったりと、思わせぶりな言動が多い。中立地帯の映画館では過去に因縁のあるオレンジ頭(トモユキ)に「相変わらずお盛んだなこって」と揶揄されているが、これは後のエロにおいてリンが襲い受けである事と関係があるとしか思えない。……つーかなんで、エースとディーレベルの「名前があるけどモブ」キャラのお前がそこまで詳しいの?チームの仲間に他に親しい奴はいなかったの(と、思っていたが後の回想でかなり親しかったと判明。ごめんトモユキ)。
その映画館で、トモユキの仲間が「シキが出た!」発言、当然飛び出していくリン、それを追うアキラ。やっと追いついたと思ったら、黒ずくめの長身の男にやられそうになってた(いや、性的な意味ではなく)。当然助けるアキラだが、「なぜ邪魔した!」「アイツに殺されてりゃ全部終わったのに!」と何にも悪い事してないアキラに逆ギレする始末。しまいにや「お前も……許さない」と逆恨み。そんでそのままどっか行っちゃう。残されたアキラぽかーん。でも、しばらくするとさっきの激昂は嘘のように、一緒に星空を眺めます。ここのスチル好きだー!二人とも可愛いv
その後アキラは、ラインを使用したケイスケとバトル。源泉ルートでケイスケ死亡の原因ははっきりしてるので(プレイヤー的には)特にこれと言って疑問はなかった。そこへ突然現れるリン。どこか様子がおかしいので身構えていたら、「タグちょうだい?……くれないなら、殺すよ?」といきなり襲い掛かってきた。当然アキラは冤罪を晴らすためにタグは譲れないので、そのままバトルへ。躊躇いなく急所狙いの、威力はあまり強くないが素早い(テキスト参照)攻撃の雨あられに苦戦するアキラ。実力が拮抗しているのに笑うリンがたまんねー!ここで、ホント―の序盤の序盤でエースとディーが話していた、最強・最恐・最凶の極悪チーム(いや、そこまでは言ってないか?)「ペスカ・コシカ」の元頭で、通称・コート(雄猫)だったことがリンの口から語られる。「……バカが一人騙されて、そいつのせいでみんな死んだ」この流れだとそのどっかのバカが誰なのかは明確です。この勝負は一か八かに賭けたアキラが辛勝。いやーこの二人は実力が拮抗してるから、ドキドキしたよ。その後、怪我をしたリンと自分の手当てのため、近くのアパートにリンを運びます。その後暴れるリンを監禁(※語弊があったりなかったり。少なくともリン本人は監禁されたと思ったらしい)し、結果リンの怪我が悪化、水も自分では飲めない状態になっちゃった。口移しで水を飲ませるスチルはイイ感じ。そしてぽつりぽつりとリンが自分の事を語ります。兄貴がいて、彼にずっと憧れていた事、しかし彼に騙された事、そしてうっかり寝言で口を滑らせた「カズイ」の事。「好きだったのか?」と問うアキラに対し「ああ、そうだよ!気色悪いならそう言え!」と再び激昂。手負いの獣です。この辺が男前で燃え萌えするんだ!
TBはエロはないが、展開的になくても十分問題ない。むしろあったら、「これから死闘間違いなしの戦いに行くのになぜ誘う(襲う)」とリンに疑問を持っていただろう。しかしPC版のエロに入る前のリンの台詞はくるモノがあった。「……気色わりぃだろ?男が男とヤるなんて。でも俺はお前でもいいぜ?……だってお前、カズイと同じ顔だからさ」「身代わりになれよ!なぁ!」「俺はお前相手にだって勃つぜ?」等、ケイスケに普通に女子に間違えられていたとは思えないほどオスらしい台詞のオンパレード。PCクラッシュのため、win8対応版が発売されない限りもう二度と聞く事が出来ないのが非常に残念。エロのないTBでは精々「気色わりぃだろ?男が男を好きなんて」程度で物足りない。ただし、キススチルは増えたため、様々なちゅーが見られるのは素直に嬉しい。ペスカ・コシカ時代のリンや、アキラに似ているらしい(どう見ても似てないが、そういう設定)カズイの姿や人柄が判明するのもTB版だけなので、文句ばかりという訳でもない。結論:どっちもどっちでおいしい。
TBで判明した、ペスカ・コシカ時代のリンは個人的に今の服装より大人びて見える(ただし生足出し&厚底ブーツは変わらず)。周り(特にカズイ)が大人びているから、彼なりに背伸びしていたのだろうか?個人戦オンリーのアキラと違い、チームの頭だったリンは兄貴に似て(でも及ばない)カリスマ性があったのかもしれない。実際にコミカライズ版では「カリスマチーム」と誰かが言っていた。更にコミカライズで、息も絶え絶えの相手に対してトモユキが「もういいだろ」と言っているのに対し、「腕潰しとけ」と一切容赦ない事を言って、仲間までビビらせている。「やると決めたら徹底的にやる。じゃなきゃ舐められる」と、ペスカ・コシカ時代のリンはとがったナイフ状態で、喧嘩は強いのにどこか不安定で危なっかしい。カズイはそんなリンの事をほっとけないとでも思っていたのだろうか。「リンに血は似合わない」という台詞にそんな思いが込められているようで、カズリン好きにはたまらない。平川さんの声はカズイによく合っていて、この作品から彼の出るCDを買うようになったりもした(話がずれてきた)。
リンの咎は「自責の念」から来る「復讐心」あたりかと思う。彼の数ある台詞の中でも「許さない、絶対に」「許せねえ、どうしても。人の気持ちを利用して、俺から何もかも奪っていったアンタを。……それからアンタに少しでも心を許した自分もだ!」等と、「許せない・許さない」と言った言葉が多い。全て兄貴に向けた言葉で、それほどまでに仇討ち・復讐することに囚われている。それだけ彼の失ったものは大きく多い。だからこそ現在のリンは失う事・裏切られる事を極端に恐れている。アキラに対して言った台詞「信じて……裏切られたら……どうすんだよ?」「裏切ったら殺すよ?」等の台詞はどこまで自分の事を受け入れてくれるか試しているとしか思えない。「裏切ったら殺していい」と返したアキラはこのルート(唯一の攻め)では男らしくて、惚れ惚れした。アキラと別れた後のリンと兄貴の死闘は、アスファルトのフィールド・雨・日本刀同士(しかも対になっている)・互いに手負い、と燃え要素満点(私的に)。スチルだけで、もちろんムービーなどないが、そのスチルだけで十分に二人の動きが補完できる。「――接触する」の一文で暗転し、アキラサイドに移行、そのまま五年が過ぎたというアキラ視点になったところもポイントが高い。
エンディングは「戦いは終わって帰ってきたよ」エンド。スチルは五年間の間に成長し、美青年となったリンが兄貴の形見の日本刀を持って微笑んでいるというもので、全ルート中唯一その後のアキラの姿はない。しかし、十代後半の少年と青年の間くらいの透明感のあるアキラが二十代になった姿を見ても、多分私の感想は「微妙……」しかないだろうし、なくて良かったと個人的には思う。リンルートは過去から現在、未来までの流れがスムーズで映画のようにまとまっていて、一番好きだ。また、他のルートで毎回触れられるアキラの血の秘密が一切明かされないが、「大人になったリンが一緒にいるならば多分大丈夫」だと思わせてくれる成長ぶりなので、その辺りは一切問題ない(代わりに明かされたのはリンの血の方だった)。ちなみに他ルートでは自然にフェードアウトしていることが多い。

・シキ(アキラ受け)
「お前の所有者は……この俺だ」
TB版オープニングで、目を見開くところがやけに印象的。長身の美形、下睫毛がえらく長い。リンルートをクリアしないと見られないので、彼との関係は知っている。もし最初から選べる仕様だったら「リンルートで明かしてほしかった……」と文句を言う事は間違いない(私の性格から言って)。ミステリアスキャラかと思いきや、とんだ電波だった(※感じ方には個人差があります)。初対面の相手にいきなり斬りかかってきたり、トランクを預かっている(相手がさっさとどっか行った)アキラに「紫の瞳の男を見たか?」などと「知らんがな」としか返せない質問をいきなりしてきたり、ケイスケが死んで呆然としていたら「今からお前の所有者はこの俺だ」なんてアキラの意志(ショックで呆然自失状態)ガン無視で一方的に所有者宣言したりと、やりたい放題。いくら王様だからって自由すぎる。ラインを撒くシステムを作っといて、そのライン中毒者(しかもより適合した奴)を辻斬り。……何がしたいんだ?
そして拾ったアキラに臍ピアス装着したり、水攻めにしたり、無理やりヤっちまったり。真顔でやってて恥ずかしくないんですか?ドラッグを使わないところは兄弟そろって潔癖だけど、なにも羞恥心まで兄弟そろってないってのは……。そんなやりたい放題自由人シキですが、弟を殺した日は鈍いアキラにも「なにかあった」と気づかれるあたり、一応特別扱いはしていた模様。……腐った妄想が止まらん。あくまでも「弟」「その他の雑魚」くらいの分類だったとしてもね。
そして、お探しの紫の瞳の男こと「ニコルプルミエ(n)」初お目見え。アキラと対照的な血を持つ男です。ぶっちゃけ登場キャラが少ないから、トランク預かった時に「シキが捜してんのってこいつじゃね?」なんて思ってましたが、そこはスルー。アキラと戦っていたが、あっさり放り出して彼を追うシキ。変態(アルビトロ)の少年像云々を壊す必要はなさそうなのに、わざとやってんのかと思うくらいの破壊っぷり。とうとう追いついたと思ったアキラの前にはエマとグエンの姿。あーはいはい。源泉ルートで聞いたから、血の事はもういいよ。でも初回だとスキップできないんですよね。我慢して話を聞いていると、シキが割り込んできます。「くだらない話は……終わりだ」って。「ナルニコル」の話は「くだらない」んだー?この辺からかな、PCとTBで流れが違います。PC版では散々シキが攻撃してもあっさり避けられる攻防が続くんですが、「お前はこの血を……乗り越えることが出来るか?」とシキに勝らずとも劣らない電波発言をしてきます。見た目がカーディガンの草食系男子にしか見えないからシキほどの違和感はなかったけれども>電波発言。首元をさらけ出して「この血こそがお前の弱さの象徴」云々、続く電波発言そして外道顔(これはTBではカット)。この辺でアキラの選択肢「声を上げる」「黙っている」の二択が出るんですが、「黙っている」を選ぶと通称「介護エンド(シキが逆にアキラに世話される&守られる)」行きで、「声を上げる」を選ぶと更に二択。確か上の選択肢で通称「高嶺(軍服)エンド(二ホンという国をシキ総帥が支配し、アキラはその側近)」、下の選択肢で通称「淫靡エンド(アキラがひたすらエロい)」行きです。TBだと当然規制対象なので差し替え。TBだと「相変わらず強いけど、だんだん弱くなっていくシキのそばにいる」エンドか「俺を舐めたアイツは殺す。そのためなら何人だって殺す、そして強くなる」的、「殺し愛エンド」の二種類があります。つまり全五種類。PC版エンドが見たいので、本気で移植お願いします。シキは……ルートに入らなければそれほど登場しないかな。レアモンスター(リン談)扱いだし。

・ケイスケ(アキラ受け)
「お目覚めか……お姫様」
……他ルートでも必ず上記の台詞のシーンがあります。もちろんスキップ。幼馴染は基本的に萌える派なんですが、ケイスケはあまり萌えなかった。なんというか、無難すぎる・クセがなさすぎる・ガチ・どう見てもアキラのストーカー・他人を殴る事に躊躇する・そもそも喧嘩は嫌・じゃあなんでイグラ参加決めた?・要領が悪い……。根は真面目だし、優しいし、尽くす姿はいじらしいと思うんだけど、ただそれだけなんだ。上に挙げた特徴は色々矛盾してるとこもあるけど、大概こんな感じなんだ。アキラはやむを得ない事情があるし、リンは目的があって覚悟を決めて自分からイグラ参加を決めてる。しっかりと自分の意志で動くキャラと一緒にいることも多いから、どうしてもケイスケの態度を見てると煮え切らないところがアキラじゃないけど「お前見てるとイライラする」んだよ。だからつい、いつもきつい選択肢選んじゃうんだ。
そんなケイスケがラインを使ったのは当然の流れなんじゃないかな。足手まといだと自己嫌悪して「どうして俺は俺なんだろう」って悩んじゃうくらい追い詰められた時に、ラインのアンプル見つけたら、そりゃ使っちゃってもおかしくない。結果的に大虐殺起こしちゃう。だが、その豹変ぶりは嫌いではない。「アキラはいい匂いがするんだ……」ヤンデレ化も素晴らしい。声優さんの変態っぽい演技は最高だ!ドライバー突っ込んだところは、アキラには申し訳ないがあまりのネタ臭さにウケた。……本人たち真面目なのになんかすみません。そして来た来た腸エンド。スチル見てるだけで痛い(いや、ドライバーもよく考えなくとも痛いけど)痛い痛い……。だけどあのスチルから暗転して、ヤンデレボイスで「愛してるよ……」はぞくぞくした!TB版はスチルもエロもないけど、それでもシチュ的には萌えた、腸萌えた!
ハッピー扱いの「白ツナギで就職したよ」エンドは「あんだけ殺しといてなんだかなー」という感想。いや、確かに反省して深く後悔してたけど。ケイスケ関連は釈然としないからこんなもんです。あと、他ルートでは一番死亡率高い…というか、彼のルートじゃないと逆に生き残れない。どのルートでもライン使用後のケイスケは出るけど、扱いは酷いんだよな。

・n(アキラ受け)
「手を……繋いでくれるのか?」
ここまで来てやっと見られるルート。別名真相ルート。シキルートで出てきた時とは打って変わって、口数少ない・ゆっくりしゃべり(これはシキルートでもそうだったけど)・なぞなぞ好き・ピンチの度にアキラを助けてくれる(←これ重要)。真相ルートと聞いて、入るのが難しいのかと思っていたらそうでもなかった。茶色の髪に色素の薄い肌のカーディガン三十代くらい?PC版シキルートで見せた「お前には理解できないだろうな……」とか言ってた時の外道顔がまるでない。TBもPCもこのルートではnは木の皮を齧ってたり、
ソリド(カロ●ーメイト的な、咎狗世界における携帯食料)をパッケージを開けずにそのまま食べようとしたり……どう見ても不思議ちゃん。ほとんどの事(猫が死にそう、ケイスケが死にそう等)を「予定調和」の一言で片づける。ある意味強者、実際強者。このルートだとケイスケの好感度が格段に上がるんですが、彼はアキラの事を庇って満足げに死んでしまうんですよね。せっかく好感度(私の)上がったのに。それも予定調和?
このルートだと、よくアキラの視点になった時に触れられるナイフの秘密&エマとnの因縁も明らかになります。エマがアキラをトシマに送り込んだのはnを自分の手で殺すためだったと解ります。シキルートだとエマとグエンはシキに殺されますが、このルートだとエマはnに胸を貫かれて死にます。ちなみにnは素手。nはENEDが生み出した戦闘兵器、ラインの原料は彼の血という事も嫌というほど詳しく知らせてくれます。咎狗の血というタイトルにぴったりのルートです。
すったもんだの末のnルートのエンディングは「二人で逃亡」エンド。nはまだ戦えるけれど、自責の念から自らの手に戒めの傷をつけ、髪も黒く染めてアキラと共に逃避行。二人が幸せならそれでいいんじゃないでしょうか。他のルートではシキのルートに出てますね。他は出ない。


リンについての語りが長い辺り、偏ってますね。そんだけ好きです。リンルート以外は全てアキラ総受け。処刑人(キリヲとグンジ)エンドと狗と番にされちゃった(アルビトロ)エンドもありますが、そちらは短いです(でもグンジ×アキラはえらく人気)。ビジュアルが万人受けするタイプで、性格もクールだけど年相応なところのある、少年と青年の間くらいの主人公だからか、リン受けが一番好きな私だけど、他ルートもおいしく萌えてます。「すきしょ」(えらく古いたとえだ……)みたいに同じ軸で総ホモ化ではないし、受け攻め逆転・本命がいるのに他キャラとイチャイチャ……なんてこともなく、ルートごとにカプ固定の安心仕様。最近はアキラ相手ならリンのリバもいけるようになった(笑)。それだけリンに飢えてるので、これ読んで興味の湧いた方は是非ともプレイしてみてくださいvそして共に堕ちよう茨道……(リン受けにハマってくださいという催促/笑)。
畳む


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