旧記事:咎狗の血
昨日は飛行計画系ゲームについて語ったので、今日は咎狗です。……アップした時の反応とアンケート結果を見る限り、うちのお目当ては圧倒的にブラマトシリーズのようですね。一応十八禁ゲームだけど、ブラマトシリーズも初代から十周年は余裕で経ってるし、ブラマトお目当ての方も成人済みだろう。今時の若い子がPSゲームに手を出すとは考えづらいし。それでは世界観&あらすじ、いっきまーす!
ネタバレを多く含む上にかなりの長文なので畳みます。
・世界観&あらすじ
舞台は第三次世界大戦が終結した後の二ホン。戦争に参加するための訓練を受けて育った十代の若者たちは、結局戦場に赴くことのないまま終戦を迎え、刺激のない日常に飽き飽きしていた。刺激が欲しい若者たちの間ではBl@sterという、簡単に言えば優勝賞金の出る喧嘩試合に熱狂した。戦争で勝つために、多くの若者は幼い頃に実の親から強制的に別れさせられ、終戦後に各家庭にランダムで息子として送られた。孤児院出身で、そんな家族制度に疑問を持ったアキラ(主人公)は家を飛び出し、一人暮らしをしている。生活費はBl@ster個人戦の優勝賞金。それほどの大金ではないらしい(コミカライズ版参照)が、熱中するような趣味もなく、ただなんとなく生きているだけのアキラには十分だった。
ある日、玄関のドアを乱暴に叩く音で目を覚ましたアキラは、不審に思いながらもドアを開ける。そこにいたのは警官で、何とアキラに殺人容疑がかかっていると告げる。もちろんアキラには身に覚えもない。しかし証拠はそろっていて、アキラは尋問を受けた後、留置所に入れられてしまう。殺人は終身刑で、死んだ方がマシだと思えるような苦痛を味わわされる(もちろん自殺も許されない)。……俺はこのまま終身刑か?そんな事をぼんやり考えていたアキラに「面会だ」と係官は告げる。面会に来るような知り合いには心当たりもないが、面会室に行くと、そこには隻腕の女(エマ)ともみあげが特徴的な男(グエン)の二人組がいた。十分しか面会時間がないため、手短に話すと、女は切り出す。要約すると「自分たちは公にはできない立場の人間で、トシマという街に君臨する王(イル・レ)を倒すなら解放してやれなくもない」との事。トシマという街の事は噂で知っていたし、イグラという殺人可のバトルゲームの事も少しは知っていた。「死とは、心臓が止まり、脳の機能が止まる。ただそれだけ」という、やや中二病入った事を考えていたアキラは、当然このまま終身刑よりはトシマに行く方がマシだと判断し、女の提示する条件をのむ。すると彼女はイグラのルール説明をしてくれる。
イグラの参加者は予めトランプの数字or絵札が描かれたドッグタグを五枚、ランダムに配られる。そのうちの一枚を首から下げ(それがイグラ参加者の証)、同じくドッグタグを下げている者と戦う。敗北条件は自ら負けを認める、もしくは地面に背中がついたら負け。もちろん相手を殺してしまっても構わない。そうして相手からドッグタグを奪っていき、ポーカーの要領でロイヤルストレートか十以上のフルハウスを揃えた者には王への挑戦権が与えられる。
彼らが用意したドッグタグ五枚を受け取り、住んでいるアパートに戻ると、そこにはアキラの帰りを待っていたらしい幼馴染のケイスケがいた。彼は引き取られた家庭に満足していて、アキラと違って工場で働いている。昔からアキラと親しかった(というか一方的に憧れを抱いていた)彼は、よく差し入れを持ってきてくれる。この夜もそうで、アキラの帰りを待っていたらしい。どうしたと尋ねるケイスケに事情を説明すると、案の定彼は憤慨した。しかし「これは俺の問題だ」と冷たくっ突っぱねたアキラは案内人に連れられ、トシマにたどり着く。
トシマで初めて見たのは死体を犯す男の姿。これには流石のアキラもショックを受ける。どっと疲れた彼は近くの喫茶店(当然誰もいない)に隠れて一息つくが、人の気配を感じてそちらにライトを向ける。……そこにいたのはおいてきたはずのケイスケだった。アキラとケイスケが住んでいる街からトシマに来るためには、途中の「獣」のいる道を通らなければならないのに、なぜか彼は無傷。アキラでさえナイフを持っていても苦戦したのに。ケイスケ曰く「走って逃げた」らしい。「帰れ」とアキラは言うが、ケイスケは「帰り道がわかんない」。……こうしてアキラとケイスケの危険すぎる街での戦いの日々(と言っても実際は一週間も経ってない)が始まる――。
簡単に説明するとこんな感じ。ここまでは各ルート共通で、最初のプレイでも大体のキャラは出てきます。シキルートと真相ルートはそれぞれ、リンルートクリア済み・他のルートをすべてクリア済みじゃないと入れません。比較的短いのでフルコンプにかかる時間は三日間くらいです。最初にプレイしたのがTBで、PC版のシキルートにはえらく驚いた。リンルートはぶっちゃけTBの方が好きかも。
次は攻略キャラ紹介。エンディングを見た順(印象深いセリフも一部紹介)。
・源泉(アキラ受け)
「同じ墓に入ろう」
自称・情報屋の中年オヤジ。自分の事をよく「オイチャン」と呼ぶ。パッケージの(小さいけど)リンに釣られて購入したので、当然リン狙いで彼に好かれそうな選択肢を選んだつもりだったのに……どうしてこうなった!?確かにフルコンプはする予定だったけど、最初に見たいのはやっぱり目当てのキャラ派&オヤジ属性には萌えない私は軽くショック。クラブの写真関連でてっきりリンに好かれるのは「写真に写る」だと思ったら。まぁ、悪い人じゃないし、親切な世話焼きだし、ルートに入ってみると過去に色々あった(これはほとんどのキャラがそうだけど)らしいし。生きてたらアキラくらいの息子さんのスチルがあればもっと良かった。TBではエロはないけど(ただ温め合う的な?)、PC版でエロシーン見たら「神聖な場所(教会)で何やってんだこいつら」という感想しかなかった。いや、今は源泉は信者じゃないからいいのか?そういう問題でもないか。
「咎狗の血」というタイトルも、源泉&エマの元ENEDコンビに解りやすく説明していただきました。ああ、そういう意味ね。タイトルの「咎」というのは各キャラにあるのか?と感じさせました。源泉の咎は非道な実験をしていた咎、と解釈した。アキラの血のことは解ったけど、「ナル(非)・ニコル」があるのなら当然「ニコル」もあるんだよね?と期待させてくれるルートでした。
エンディングはフリーライターに転職(?)した源泉と共に様々な場所を周る、「爽やかな助手になりました」エンド。源泉なら大人の包容力でどんなことも何とかしてくれそうという、謎の安心感があります。中二病も治った模様。いや、このルートに限らずだけど。ちなみに源泉は他ルートでもちょくちょく顔出します。そのキャラのルートでないと死亡していることが多いこのゲームでは生存率の高いキャラ。流石、情報屋はしぶとい。
・リン(アキラ攻め)
「残念でしたー、ついてまーす!」
前述の通り、私の大本命、女顔(「女の子!?」byケイスケ)の美少年。来ている服のライン(特にハーフパンツ)のシルエットから、どうしても女の子にしか見えない。ショタコンを自認する私だが、リンはショタじゃないと声を大にして言いたい(いずれこの日記でショタについて語る予定なので、なぜそう主張するかはその時に詳しく説明したいところ)。上記の台詞から、大体どんなキャラか想像はつくと思う。TBでは「ついてます」発言はなぜかカット。TBでは「残念でしたー、男でーす!」だった。PC版をやった時にはしっくりきた>「ついてまーす」。普通は同性愛(ホモ)の方が下品発言より問題だと思うが、その辺の基準がよく解らん。
基本的にムードメーカーで、明るくて少しお調子者かな?トシマに来たばかりで、右も左もわからないアキラたちに親切に道案内してくれたり、「知り合っといて損はない」と源泉に引き合わせてくれたり、処刑人が参加者をボコってるのを見て「?」となるアキラに処刑人の事を教えてくれたり、中立地帯のホテルの事を教えてくれたり……と、「顔が好み」というだけにしては親切にしすぎな気もする。二人いるのに武器がアキラのナイフしかないので「武器屋とかあるか?」と訊いたアキラに「素手で絞め殺せば?」等と可愛い顔して言う事が結構エグイ(その後、ケイスケ用にバタフライナイフをポンとくれる)。
なぜか「シキ」という言葉には過剰反応し、その時にはアキラに愛想を振りまく事も忘れて飛び出していく。また喫茶店でリンが落とした写真を拾う際、適当に拾った一枚のピンボケ写真を素早く奪い取ったりと(その時のスチルは普段の明るい彼のものとは思えないくらい冷たい)、「知ってる人が死ぬのは悲しいよね。でも、それって甘いんじゃない?」的な事を言ったりと、思わせぶりな言動が多い。中立地帯の映画館では過去に因縁のあるオレンジ頭(トモユキ)に「相変わらずお盛んだなこって」と揶揄されているが、これは後のエロにおいてリンが襲い受けである事と関係があるとしか思えない。……つーかなんで、エースとディーレベルの「名前があるけどモブ」キャラのお前がそこまで詳しいの?チームの仲間に他に親しい奴はいなかったの(と、思っていたが後の回想でかなり親しかったと判明。ごめんトモユキ)。
その映画館で、トモユキの仲間が「シキが出た!」発言、当然飛び出していくリン、それを追うアキラ。やっと追いついたと思ったら、黒ずくめの長身の男にやられそうになってた(いや、性的な意味ではなく)。当然助けるアキラだが、「なぜ邪魔した!」「アイツに殺されてりゃ全部終わったのに!」と何にも悪い事してないアキラに逆ギレする始末。しまいにや「お前も……許さない」と逆恨み。そんでそのままどっか行っちゃう。残されたアキラぽかーん。でも、しばらくするとさっきの激昂は嘘のように、一緒に星空を眺めます。ここのスチル好きだー!二人とも可愛いv
その後アキラは、ラインを使用したケイスケとバトル。源泉ルートでケイスケ死亡の原因ははっきりしてるので(プレイヤー的には)特にこれと言って疑問はなかった。そこへ突然現れるリン。どこか様子がおかしいので身構えていたら、「タグちょうだい?……くれないなら、殺すよ?」といきなり襲い掛かってきた。当然アキラは冤罪を晴らすためにタグは譲れないので、そのままバトルへ。躊躇いなく急所狙いの、威力はあまり強くないが素早い(テキスト参照)攻撃の雨あられに苦戦するアキラ。実力が拮抗しているのに笑うリンがたまんねー!ここで、ホント―の序盤の序盤でエースとディーが話していた、最強・最恐・最凶の極悪チーム(いや、そこまでは言ってないか?)「ペスカ・コシカ」の元頭で、通称・コート(雄猫)だったことがリンの口から語られる。「……バカが一人騙されて、そいつのせいでみんな死んだ」この流れだとそのどっかのバカが誰なのかは明確です。この勝負は一か八かに賭けたアキラが辛勝。いやーこの二人は実力が拮抗してるから、ドキドキしたよ。その後、怪我をしたリンと自分の手当てのため、近くのアパートにリンを運びます。その後暴れるリンを監禁(※語弊があったりなかったり。少なくともリン本人は監禁されたと思ったらしい)し、結果リンの怪我が悪化、水も自分では飲めない状態になっちゃった。口移しで水を飲ませるスチルはイイ感じ。そしてぽつりぽつりとリンが自分の事を語ります。兄貴がいて、彼にずっと憧れていた事、しかし彼に騙された事、そしてうっかり寝言で口を滑らせた「カズイ」の事。「好きだったのか?」と問うアキラに対し「ああ、そうだよ!気色悪いならそう言え!」と再び激昂。手負いの獣です。この辺が男前で燃え萌えするんだ!
TBはエロはないが、展開的になくても十分問題ない。むしろあったら、「これから死闘間違いなしの戦いに行くのになぜ誘う(襲う)」とリンに疑問を持っていただろう。しかしPC版のエロに入る前のリンの台詞はくるモノがあった。「……気色わりぃだろ?男が男とヤるなんて。でも俺はお前でもいいぜ?……だってお前、カズイと同じ顔だからさ」「身代わりになれよ!なぁ!」「俺はお前相手にだって勃つぜ?」等、ケイスケに普通に女子に間違えられていたとは思えないほどオスらしい台詞のオンパレード。PCクラッシュのため、win8対応版が発売されない限りもう二度と聞く事が出来ないのが非常に残念。エロのないTBでは精々「気色わりぃだろ?男が男を好きなんて」程度で物足りない。ただし、キススチルは増えたため、様々なちゅーが見られるのは素直に嬉しい。ペスカ・コシカ時代のリンや、アキラに似ているらしい(どう見ても似てないが、そういう設定)カズイの姿や人柄が判明するのもTB版だけなので、文句ばかりという訳でもない。結論:どっちもどっちでおいしい。
TBで判明した、ペスカ・コシカ時代のリンは個人的に今の服装より大人びて見える(ただし生足出し&厚底ブーツは変わらず)。周り(特にカズイ)が大人びているから、彼なりに背伸びしていたのだろうか?個人戦オンリーのアキラと違い、チームの頭だったリンは兄貴に似て(でも及ばない)カリスマ性があったのかもしれない。実際にコミカライズ版では「カリスマチーム」と誰かが言っていた。更にコミカライズで、息も絶え絶えの相手に対してトモユキが「もういいだろ」と言っているのに対し、「腕潰しとけ」と一切容赦ない事を言って、仲間までビビらせている。「やると決めたら徹底的にやる。じゃなきゃ舐められる」と、ペスカ・コシカ時代のリンはとがったナイフ状態で、喧嘩は強いのにどこか不安定で危なっかしい。カズイはそんなリンの事をほっとけないとでも思っていたのだろうか。「リンに血は似合わない」という台詞にそんな思いが込められているようで、カズリン好きにはたまらない。平川さんの声はカズイによく合っていて、この作品から彼の出るCDを買うようになったりもした(話がずれてきた)。
リンの咎は「自責の念」から来る「復讐心」あたりかと思う。彼の数ある台詞の中でも「許さない、絶対に」「許せねえ、どうしても。人の気持ちを利用して、俺から何もかも奪っていったアンタを。……それからアンタに少しでも心を許した自分もだ!」等と、「許せない・許さない」と言った言葉が多い。全て兄貴に向けた言葉で、それほどまでに仇討ち・復讐することに囚われている。それだけ彼の失ったものは大きく多い。だからこそ現在のリンは失う事・裏切られる事を極端に恐れている。アキラに対して言った台詞「信じて……裏切られたら……どうすんだよ?」「裏切ったら殺すよ?」等の台詞はどこまで自分の事を受け入れてくれるか試しているとしか思えない。「裏切ったら殺していい」と返したアキラはこのルート(唯一の攻め)では男らしくて、惚れ惚れした。アキラと別れた後のリンと兄貴の死闘は、アスファルトのフィールド・雨・日本刀同士(しかも対になっている)・互いに手負い、と燃え要素満点(私的に)。スチルだけで、もちろんムービーなどないが、そのスチルだけで十分に二人の動きが補完できる。「――接触する」の一文で暗転し、アキラサイドに移行、そのまま五年が過ぎたというアキラ視点になったところもポイントが高い。
エンディングは「戦いは終わって帰ってきたよ」エンド。スチルは五年間の間に成長し、美青年となったリンが兄貴の形見の日本刀を持って微笑んでいるというもので、全ルート中唯一その後のアキラの姿はない。しかし、十代後半の少年と青年の間くらいの透明感のあるアキラが二十代になった姿を見ても、多分私の感想は「微妙……」しかないだろうし、なくて良かったと個人的には思う。リンルートは過去から現在、未来までの流れがスムーズで映画のようにまとまっていて、一番好きだ。また、他のルートで毎回触れられるアキラの血の秘密が一切明かされないが、「大人になったリンが一緒にいるならば多分大丈夫」だと思わせてくれる成長ぶりなので、その辺りは一切問題ない(代わりに明かされたのはリンの血の方だった)。ちなみに他ルートでは自然にフェードアウトしていることが多い。
・シキ(アキラ受け)
「お前の所有者は……この俺だ」
TB版オープニングで、目を見開くところがやけに印象的。長身の美形、下睫毛がえらく長い。リンルートをクリアしないと見られないので、彼との関係は知っている。もし最初から選べる仕様だったら「リンルートで明かしてほしかった……」と文句を言う事は間違いない(私の性格から言って)。ミステリアスキャラかと思いきや、とんだ電波だった(※感じ方には個人差があります)。初対面の相手にいきなり斬りかかってきたり、トランクを預かっている(相手がさっさとどっか行った)アキラに「紫の瞳の男を見たか?」などと「知らんがな」としか返せない質問をいきなりしてきたり、ケイスケが死んで呆然としていたら「今からお前の所有者はこの俺だ」なんてアキラの意志(ショックで呆然自失状態)ガン無視で一方的に所有者宣言したりと、やりたい放題。いくら王様だからって自由すぎる。ラインを撒くシステムを作っといて、そのライン中毒者(しかもより適合した奴)を辻斬り。……何がしたいんだ?
そして拾ったアキラに臍ピアス装着したり、水攻めにしたり、無理やりヤっちまったり。真顔でやってて恥ずかしくないんですか?ドラッグを使わないところは兄弟そろって潔癖だけど、なにも羞恥心まで兄弟そろってないってのは……。そんなやりたい放題自由人シキですが、弟を殺した日は鈍いアキラにも「なにかあった」と気づかれるあたり、一応特別扱いはしていた模様。……腐った妄想が止まらん。あくまでも「弟」「その他の雑魚」くらいの分類だったとしてもね。
そして、お探しの紫の瞳の男こと「ニコルプルミエ(n)」初お目見え。アキラと対照的な血を持つ男です。ぶっちゃけ登場キャラが少ないから、トランク預かった時に「シキが捜してんのってこいつじゃね?」なんて思ってましたが、そこはスルー。アキラと戦っていたが、あっさり放り出して彼を追うシキ。変態(アルビトロ)の少年像云々を壊す必要はなさそうなのに、わざとやってんのかと思うくらいの破壊っぷり。とうとう追いついたと思ったアキラの前にはエマとグエンの姿。あーはいはい。源泉ルートで聞いたから、血の事はもういいよ。でも初回だとスキップできないんですよね。我慢して話を聞いていると、シキが割り込んできます。「くだらない話は……終わりだ」って。「ナルニコル」の話は「くだらない」んだー?この辺からかな、PCとTBで流れが違います。PC版では散々シキが攻撃してもあっさり避けられる攻防が続くんですが、「お前はこの血を……乗り越えることが出来るか?」とシキに勝らずとも劣らない電波発言をしてきます。見た目がカーディガンの草食系男子にしか見えないからシキほどの違和感はなかったけれども>電波発言。首元をさらけ出して「この血こそがお前の弱さの象徴」云々、続く電波発言そして外道顔(これはTBではカット)。この辺でアキラの選択肢「声を上げる」「黙っている」の二択が出るんですが、「黙っている」を選ぶと通称「介護エンド(シキが逆にアキラに世話される&守られる)」行きで、「声を上げる」を選ぶと更に二択。確か上の選択肢で通称「高嶺(軍服)エンド(二ホンという国をシキ総帥が支配し、アキラはその側近)」、下の選択肢で通称「淫靡エンド(アキラがひたすらエロい)」行きです。TBだと当然規制対象なので差し替え。TBだと「相変わらず強いけど、だんだん弱くなっていくシキのそばにいる」エンドか「俺を舐めたアイツは殺す。そのためなら何人だって殺す、そして強くなる」的、「殺し愛エンド」の二種類があります。つまり全五種類。PC版エンドが見たいので、本気で移植お願いします。シキは……ルートに入らなければそれほど登場しないかな。レアモンスター(リン談)扱いだし。
・ケイスケ(アキラ受け)
「お目覚めか……お姫様」
……他ルートでも必ず上記の台詞のシーンがあります。もちろんスキップ。幼馴染は基本的に萌える派なんですが、ケイスケはあまり萌えなかった。なんというか、無難すぎる・クセがなさすぎる・ガチ・どう見てもアキラのストーカー・他人を殴る事に躊躇する・そもそも喧嘩は嫌・じゃあなんでイグラ参加決めた?・要領が悪い……。根は真面目だし、優しいし、尽くす姿はいじらしいと思うんだけど、ただそれだけなんだ。上に挙げた特徴は色々矛盾してるとこもあるけど、大概こんな感じなんだ。アキラはやむを得ない事情があるし、リンは目的があって覚悟を決めて自分からイグラ参加を決めてる。しっかりと自分の意志で動くキャラと一緒にいることも多いから、どうしてもケイスケの態度を見てると煮え切らないところがアキラじゃないけど「お前見てるとイライラする」んだよ。だからつい、いつもきつい選択肢選んじゃうんだ。
そんなケイスケがラインを使ったのは当然の流れなんじゃないかな。足手まといだと自己嫌悪して「どうして俺は俺なんだろう」って悩んじゃうくらい追い詰められた時に、ラインのアンプル見つけたら、そりゃ使っちゃってもおかしくない。結果的に大虐殺起こしちゃう。だが、その豹変ぶりは嫌いではない。「アキラはいい匂いがするんだ……」ヤンデレ化も素晴らしい。声優さんの変態っぽい演技は最高だ!ドライバー突っ込んだところは、アキラには申し訳ないがあまりのネタ臭さにウケた。……本人たち真面目なのになんかすみません。そして来た来た腸エンド。スチル見てるだけで痛い(いや、ドライバーもよく考えなくとも痛いけど)痛い痛い……。だけどあのスチルから暗転して、ヤンデレボイスで「愛してるよ……」はぞくぞくした!TB版はスチルもエロもないけど、それでもシチュ的には萌えた、腸萌えた!
ハッピー扱いの「白ツナギで就職したよ」エンドは「あんだけ殺しといてなんだかなー」という感想。いや、確かに反省して深く後悔してたけど。ケイスケ関連は釈然としないからこんなもんです。あと、他ルートでは一番死亡率高い…というか、彼のルートじゃないと逆に生き残れない。どのルートでもライン使用後のケイスケは出るけど、扱いは酷いんだよな。
・n(アキラ受け)
「手を……繋いでくれるのか?」
ここまで来てやっと見られるルート。別名真相ルート。シキルートで出てきた時とは打って変わって、口数少ない・ゆっくりしゃべり(これはシキルートでもそうだったけど)・なぞなぞ好き・ピンチの度にアキラを助けてくれる(←これ重要)。真相ルートと聞いて、入るのが難しいのかと思っていたらそうでもなかった。茶色の髪に色素の薄い肌のカーディガン三十代くらい?PC版シキルートで見せた「お前には理解できないだろうな……」とか言ってた時の外道顔がまるでない。TBもPCもこのルートではnは木の皮を齧ってたり、
ソリド(カロ●ーメイト的な、咎狗世界における携帯食料)をパッケージを開けずにそのまま食べようとしたり……どう見ても不思議ちゃん。ほとんどの事(猫が死にそう、ケイスケが死にそう等)を「予定調和」の一言で片づける。ある意味強者、実際強者。このルートだとケイスケの好感度が格段に上がるんですが、彼はアキラの事を庇って満足げに死んでしまうんですよね。せっかく好感度(私の)上がったのに。それも予定調和?
このルートだと、よくアキラの視点になった時に触れられるナイフの秘密&エマとnの因縁も明らかになります。エマがアキラをトシマに送り込んだのはnを自分の手で殺すためだったと解ります。シキルートだとエマとグエンはシキに殺されますが、このルートだとエマはnに胸を貫かれて死にます。ちなみにnは素手。nはENEDが生み出した戦闘兵器、ラインの原料は彼の血という事も嫌というほど詳しく知らせてくれます。咎狗の血というタイトルにぴったりのルートです。
すったもんだの末のnルートのエンディングは「二人で逃亡」エンド。nはまだ戦えるけれど、自責の念から自らの手に戒めの傷をつけ、髪も黒く染めてアキラと共に逃避行。二人が幸せならそれでいいんじゃないでしょうか。他のルートではシキのルートに出てますね。他は出ない。
リンについての語りが長い辺り、偏ってますね。そんだけ好きです。リンルート以外は全てアキラ総受け。処刑人(キリヲとグンジ)エンドと狗と番にされちゃった(アルビトロ)エンドもありますが、そちらは短いです(でもグンジ×アキラはえらく人気)。ビジュアルが万人受けするタイプで、性格もクールだけど年相応なところのある、少年と青年の間くらいの主人公だからか、リン受けが一番好きな私だけど、他ルートもおいしく萌えてます。「すきしょ」(えらく古いたとえだ……)みたいに同じ軸で総ホモ化ではないし、受け攻め逆転・本命がいるのに他キャラとイチャイチャ……なんてこともなく、ルートごとにカプ固定の安心仕様。最近はアキラ相手ならリンのリバもいけるようになった(笑)。それだけリンに飢えてるので、これ読んで興味の湧いた方は是非ともプレイしてみてくださいvそして共に堕ちよう茨道……(リン受けにハマってくださいという催促/笑)。
畳む
#お引越し記事 #咎狗の血
昨日は飛行計画系ゲームについて語ったので、今日は咎狗です。……アップした時の反応とアンケート結果を見る限り、うちのお目当ては圧倒的にブラマトシリーズのようですね。一応十八禁ゲームだけど、ブラマトシリーズも初代から十周年は余裕で経ってるし、ブラマトお目当ての方も成人済みだろう。今時の若い子がPSゲームに手を出すとは考えづらいし。それでは世界観&あらすじ、いっきまーす!
ネタバレを多く含む上にかなりの長文なので畳みます。
・世界観&あらすじ
舞台は第三次世界大戦が終結した後の二ホン。戦争に参加するための訓練を受けて育った十代の若者たちは、結局戦場に赴くことのないまま終戦を迎え、刺激のない日常に飽き飽きしていた。刺激が欲しい若者たちの間ではBl@sterという、簡単に言えば優勝賞金の出る喧嘩試合に熱狂した。戦争で勝つために、多くの若者は幼い頃に実の親から強制的に別れさせられ、終戦後に各家庭にランダムで息子として送られた。孤児院出身で、そんな家族制度に疑問を持ったアキラ(主人公)は家を飛び出し、一人暮らしをしている。生活費はBl@ster個人戦の優勝賞金。それほどの大金ではないらしい(コミカライズ版参照)が、熱中するような趣味もなく、ただなんとなく生きているだけのアキラには十分だった。
ある日、玄関のドアを乱暴に叩く音で目を覚ましたアキラは、不審に思いながらもドアを開ける。そこにいたのは警官で、何とアキラに殺人容疑がかかっていると告げる。もちろんアキラには身に覚えもない。しかし証拠はそろっていて、アキラは尋問を受けた後、留置所に入れられてしまう。殺人は終身刑で、死んだ方がマシだと思えるような苦痛を味わわされる(もちろん自殺も許されない)。……俺はこのまま終身刑か?そんな事をぼんやり考えていたアキラに「面会だ」と係官は告げる。面会に来るような知り合いには心当たりもないが、面会室に行くと、そこには隻腕の女(エマ)ともみあげが特徴的な男(グエン)の二人組がいた。十分しか面会時間がないため、手短に話すと、女は切り出す。要約すると「自分たちは公にはできない立場の人間で、トシマという街に君臨する王(イル・レ)を倒すなら解放してやれなくもない」との事。トシマという街の事は噂で知っていたし、イグラという殺人可のバトルゲームの事も少しは知っていた。「死とは、心臓が止まり、脳の機能が止まる。ただそれだけ」という、やや中二病入った事を考えていたアキラは、当然このまま終身刑よりはトシマに行く方がマシだと判断し、女の提示する条件をのむ。すると彼女はイグラのルール説明をしてくれる。
イグラの参加者は予めトランプの数字or絵札が描かれたドッグタグを五枚、ランダムに配られる。そのうちの一枚を首から下げ(それがイグラ参加者の証)、同じくドッグタグを下げている者と戦う。敗北条件は自ら負けを認める、もしくは地面に背中がついたら負け。もちろん相手を殺してしまっても構わない。そうして相手からドッグタグを奪っていき、ポーカーの要領でロイヤルストレートか十以上のフルハウスを揃えた者には王への挑戦権が与えられる。
彼らが用意したドッグタグ五枚を受け取り、住んでいるアパートに戻ると、そこにはアキラの帰りを待っていたらしい幼馴染のケイスケがいた。彼は引き取られた家庭に満足していて、アキラと違って工場で働いている。昔からアキラと親しかった(というか一方的に憧れを抱いていた)彼は、よく差し入れを持ってきてくれる。この夜もそうで、アキラの帰りを待っていたらしい。どうしたと尋ねるケイスケに事情を説明すると、案の定彼は憤慨した。しかし「これは俺の問題だ」と冷たくっ突っぱねたアキラは案内人に連れられ、トシマにたどり着く。
トシマで初めて見たのは死体を犯す男の姿。これには流石のアキラもショックを受ける。どっと疲れた彼は近くの喫茶店(当然誰もいない)に隠れて一息つくが、人の気配を感じてそちらにライトを向ける。……そこにいたのはおいてきたはずのケイスケだった。アキラとケイスケが住んでいる街からトシマに来るためには、途中の「獣」のいる道を通らなければならないのに、なぜか彼は無傷。アキラでさえナイフを持っていても苦戦したのに。ケイスケ曰く「走って逃げた」らしい。「帰れ」とアキラは言うが、ケイスケは「帰り道がわかんない」。……こうしてアキラとケイスケの危険すぎる街での戦いの日々(と言っても実際は一週間も経ってない)が始まる――。
簡単に説明するとこんな感じ。ここまでは各ルート共通で、最初のプレイでも大体のキャラは出てきます。シキルートと真相ルートはそれぞれ、リンルートクリア済み・他のルートをすべてクリア済みじゃないと入れません。比較的短いのでフルコンプにかかる時間は三日間くらいです。最初にプレイしたのがTBで、PC版のシキルートにはえらく驚いた。リンルートはぶっちゃけTBの方が好きかも。
次は攻略キャラ紹介。エンディングを見た順(印象深いセリフも一部紹介)。
・源泉(アキラ受け)
「同じ墓に入ろう」
自称・情報屋の中年オヤジ。自分の事をよく「オイチャン」と呼ぶ。パッケージの(小さいけど)リンに釣られて購入したので、当然リン狙いで彼に好かれそうな選択肢を選んだつもりだったのに……どうしてこうなった!?確かにフルコンプはする予定だったけど、最初に見たいのはやっぱり目当てのキャラ派&オヤジ属性には萌えない私は軽くショック。クラブの写真関連でてっきりリンに好かれるのは「写真に写る」だと思ったら。まぁ、悪い人じゃないし、親切な世話焼きだし、ルートに入ってみると過去に色々あった(これはほとんどのキャラがそうだけど)らしいし。生きてたらアキラくらいの息子さんのスチルがあればもっと良かった。TBではエロはないけど(ただ温め合う的な?)、PC版でエロシーン見たら「神聖な場所(教会)で何やってんだこいつら」という感想しかなかった。いや、今は源泉は信者じゃないからいいのか?そういう問題でもないか。
「咎狗の血」というタイトルも、源泉&エマの元ENEDコンビに解りやすく説明していただきました。ああ、そういう意味ね。タイトルの「咎」というのは各キャラにあるのか?と感じさせました。源泉の咎は非道な実験をしていた咎、と解釈した。アキラの血のことは解ったけど、「ナル(非)・ニコル」があるのなら当然「ニコル」もあるんだよね?と期待させてくれるルートでした。
エンディングはフリーライターに転職(?)した源泉と共に様々な場所を周る、「爽やかな助手になりました」エンド。源泉なら大人の包容力でどんなことも何とかしてくれそうという、謎の安心感があります。中二病も治った模様。いや、このルートに限らずだけど。ちなみに源泉は他ルートでもちょくちょく顔出します。そのキャラのルートでないと死亡していることが多いこのゲームでは生存率の高いキャラ。流石、情報屋はしぶとい。
・リン(アキラ攻め)
「残念でしたー、ついてまーす!」
前述の通り、私の大本命、女顔(「女の子!?」byケイスケ)の美少年。来ている服のライン(特にハーフパンツ)のシルエットから、どうしても女の子にしか見えない。ショタコンを自認する私だが、リンはショタじゃないと声を大にして言いたい(いずれこの日記でショタについて語る予定なので、なぜそう主張するかはその時に詳しく説明したいところ)。上記の台詞から、大体どんなキャラか想像はつくと思う。TBでは「ついてます」発言はなぜかカット。TBでは「残念でしたー、男でーす!」だった。PC版をやった時にはしっくりきた>「ついてまーす」。普通は同性愛(ホモ)の方が下品発言より問題だと思うが、その辺の基準がよく解らん。
基本的にムードメーカーで、明るくて少しお調子者かな?トシマに来たばかりで、右も左もわからないアキラたちに親切に道案内してくれたり、「知り合っといて損はない」と源泉に引き合わせてくれたり、処刑人が参加者をボコってるのを見て「?」となるアキラに処刑人の事を教えてくれたり、中立地帯のホテルの事を教えてくれたり……と、「顔が好み」というだけにしては親切にしすぎな気もする。二人いるのに武器がアキラのナイフしかないので「武器屋とかあるか?」と訊いたアキラに「素手で絞め殺せば?」等と可愛い顔して言う事が結構エグイ(その後、ケイスケ用にバタフライナイフをポンとくれる)。
なぜか「シキ」という言葉には過剰反応し、その時にはアキラに愛想を振りまく事も忘れて飛び出していく。また喫茶店でリンが落とした写真を拾う際、適当に拾った一枚のピンボケ写真を素早く奪い取ったりと(その時のスチルは普段の明るい彼のものとは思えないくらい冷たい)、「知ってる人が死ぬのは悲しいよね。でも、それって甘いんじゃない?」的な事を言ったりと、思わせぶりな言動が多い。中立地帯の映画館では過去に因縁のあるオレンジ頭(トモユキ)に「相変わらずお盛んだなこって」と揶揄されているが、これは後のエロにおいてリンが襲い受けである事と関係があるとしか思えない。……つーかなんで、エースとディーレベルの「名前があるけどモブ」キャラのお前がそこまで詳しいの?チームの仲間に他に親しい奴はいなかったの(と、思っていたが後の回想でかなり親しかったと判明。ごめんトモユキ)。
その映画館で、トモユキの仲間が「シキが出た!」発言、当然飛び出していくリン、それを追うアキラ。やっと追いついたと思ったら、黒ずくめの長身の男にやられそうになってた(いや、性的な意味ではなく)。当然助けるアキラだが、「なぜ邪魔した!」「アイツに殺されてりゃ全部終わったのに!」と何にも悪い事してないアキラに逆ギレする始末。しまいにや「お前も……許さない」と逆恨み。そんでそのままどっか行っちゃう。残されたアキラぽかーん。でも、しばらくするとさっきの激昂は嘘のように、一緒に星空を眺めます。ここのスチル好きだー!二人とも可愛いv
その後アキラは、ラインを使用したケイスケとバトル。源泉ルートでケイスケ死亡の原因ははっきりしてるので(プレイヤー的には)特にこれと言って疑問はなかった。そこへ突然現れるリン。どこか様子がおかしいので身構えていたら、「タグちょうだい?……くれないなら、殺すよ?」といきなり襲い掛かってきた。当然アキラは冤罪を晴らすためにタグは譲れないので、そのままバトルへ。躊躇いなく急所狙いの、威力はあまり強くないが素早い(テキスト参照)攻撃の雨あられに苦戦するアキラ。実力が拮抗しているのに笑うリンがたまんねー!ここで、ホント―の序盤の序盤でエースとディーが話していた、最強・最恐・最凶の極悪チーム(いや、そこまでは言ってないか?)「ペスカ・コシカ」の元頭で、通称・コート(雄猫)だったことがリンの口から語られる。「……バカが一人騙されて、そいつのせいでみんな死んだ」この流れだとそのどっかのバカが誰なのかは明確です。この勝負は一か八かに賭けたアキラが辛勝。いやーこの二人は実力が拮抗してるから、ドキドキしたよ。その後、怪我をしたリンと自分の手当てのため、近くのアパートにリンを運びます。その後暴れるリンを監禁(※語弊があったりなかったり。少なくともリン本人は監禁されたと思ったらしい)し、結果リンの怪我が悪化、水も自分では飲めない状態になっちゃった。口移しで水を飲ませるスチルはイイ感じ。そしてぽつりぽつりとリンが自分の事を語ります。兄貴がいて、彼にずっと憧れていた事、しかし彼に騙された事、そしてうっかり寝言で口を滑らせた「カズイ」の事。「好きだったのか?」と問うアキラに対し「ああ、そうだよ!気色悪いならそう言え!」と再び激昂。手負いの獣です。この辺が男前で燃え萌えするんだ!
TBはエロはないが、展開的になくても十分問題ない。むしろあったら、「これから死闘間違いなしの戦いに行くのになぜ誘う(襲う)」とリンに疑問を持っていただろう。しかしPC版のエロに入る前のリンの台詞はくるモノがあった。「……気色わりぃだろ?男が男とヤるなんて。でも俺はお前でもいいぜ?……だってお前、カズイと同じ顔だからさ」「身代わりになれよ!なぁ!」「俺はお前相手にだって勃つぜ?」等、ケイスケに普通に女子に間違えられていたとは思えないほどオスらしい台詞のオンパレード。PCクラッシュのため、win8対応版が発売されない限りもう二度と聞く事が出来ないのが非常に残念。エロのないTBでは精々「気色わりぃだろ?男が男を好きなんて」程度で物足りない。ただし、キススチルは増えたため、様々なちゅーが見られるのは素直に嬉しい。ペスカ・コシカ時代のリンや、アキラに似ているらしい(どう見ても似てないが、そういう設定)カズイの姿や人柄が判明するのもTB版だけなので、文句ばかりという訳でもない。結論:どっちもどっちでおいしい。
TBで判明した、ペスカ・コシカ時代のリンは個人的に今の服装より大人びて見える(ただし生足出し&厚底ブーツは変わらず)。周り(特にカズイ)が大人びているから、彼なりに背伸びしていたのだろうか?個人戦オンリーのアキラと違い、チームの頭だったリンは兄貴に似て(でも及ばない)カリスマ性があったのかもしれない。実際にコミカライズ版では「カリスマチーム」と誰かが言っていた。更にコミカライズで、息も絶え絶えの相手に対してトモユキが「もういいだろ」と言っているのに対し、「腕潰しとけ」と一切容赦ない事を言って、仲間までビビらせている。「やると決めたら徹底的にやる。じゃなきゃ舐められる」と、ペスカ・コシカ時代のリンはとがったナイフ状態で、喧嘩は強いのにどこか不安定で危なっかしい。カズイはそんなリンの事をほっとけないとでも思っていたのだろうか。「リンに血は似合わない」という台詞にそんな思いが込められているようで、カズリン好きにはたまらない。平川さんの声はカズイによく合っていて、この作品から彼の出るCDを買うようになったりもした(話がずれてきた)。
リンの咎は「自責の念」から来る「復讐心」あたりかと思う。彼の数ある台詞の中でも「許さない、絶対に」「許せねえ、どうしても。人の気持ちを利用して、俺から何もかも奪っていったアンタを。……それからアンタに少しでも心を許した自分もだ!」等と、「許せない・許さない」と言った言葉が多い。全て兄貴に向けた言葉で、それほどまでに仇討ち・復讐することに囚われている。それだけ彼の失ったものは大きく多い。だからこそ現在のリンは失う事・裏切られる事を極端に恐れている。アキラに対して言った台詞「信じて……裏切られたら……どうすんだよ?」「裏切ったら殺すよ?」等の台詞はどこまで自分の事を受け入れてくれるか試しているとしか思えない。「裏切ったら殺していい」と返したアキラはこのルート(唯一の攻め)では男らしくて、惚れ惚れした。アキラと別れた後のリンと兄貴の死闘は、アスファルトのフィールド・雨・日本刀同士(しかも対になっている)・互いに手負い、と燃え要素満点(私的に)。スチルだけで、もちろんムービーなどないが、そのスチルだけで十分に二人の動きが補完できる。「――接触する」の一文で暗転し、アキラサイドに移行、そのまま五年が過ぎたというアキラ視点になったところもポイントが高い。
エンディングは「戦いは終わって帰ってきたよ」エンド。スチルは五年間の間に成長し、美青年となったリンが兄貴の形見の日本刀を持って微笑んでいるというもので、全ルート中唯一その後のアキラの姿はない。しかし、十代後半の少年と青年の間くらいの透明感のあるアキラが二十代になった姿を見ても、多分私の感想は「微妙……」しかないだろうし、なくて良かったと個人的には思う。リンルートは過去から現在、未来までの流れがスムーズで映画のようにまとまっていて、一番好きだ。また、他のルートで毎回触れられるアキラの血の秘密が一切明かされないが、「大人になったリンが一緒にいるならば多分大丈夫」だと思わせてくれる成長ぶりなので、その辺りは一切問題ない(代わりに明かされたのはリンの血の方だった)。ちなみに他ルートでは自然にフェードアウトしていることが多い。
・シキ(アキラ受け)
「お前の所有者は……この俺だ」
TB版オープニングで、目を見開くところがやけに印象的。長身の美形、下睫毛がえらく長い。リンルートをクリアしないと見られないので、彼との関係は知っている。もし最初から選べる仕様だったら「リンルートで明かしてほしかった……」と文句を言う事は間違いない(私の性格から言って)。ミステリアスキャラかと思いきや、とんだ電波だった(※感じ方には個人差があります)。初対面の相手にいきなり斬りかかってきたり、トランクを預かっている(相手がさっさとどっか行った)アキラに「紫の瞳の男を見たか?」などと「知らんがな」としか返せない質問をいきなりしてきたり、ケイスケが死んで呆然としていたら「今からお前の所有者はこの俺だ」なんてアキラの意志(ショックで呆然自失状態)ガン無視で一方的に所有者宣言したりと、やりたい放題。いくら王様だからって自由すぎる。ラインを撒くシステムを作っといて、そのライン中毒者(しかもより適合した奴)を辻斬り。……何がしたいんだ?
そして拾ったアキラに臍ピアス装着したり、水攻めにしたり、無理やりヤっちまったり。真顔でやってて恥ずかしくないんですか?ドラッグを使わないところは兄弟そろって潔癖だけど、なにも羞恥心まで兄弟そろってないってのは……。そんなやりたい放題自由人シキですが、弟を殺した日は鈍いアキラにも「なにかあった」と気づかれるあたり、一応特別扱いはしていた模様。……腐った妄想が止まらん。あくまでも「弟」「その他の雑魚」くらいの分類だったとしてもね。
そして、お探しの紫の瞳の男こと「ニコルプルミエ(n)」初お目見え。アキラと対照的な血を持つ男です。ぶっちゃけ登場キャラが少ないから、トランク預かった時に「シキが捜してんのってこいつじゃね?」なんて思ってましたが、そこはスルー。アキラと戦っていたが、あっさり放り出して彼を追うシキ。変態(アルビトロ)の少年像云々を壊す必要はなさそうなのに、わざとやってんのかと思うくらいの破壊っぷり。とうとう追いついたと思ったアキラの前にはエマとグエンの姿。あーはいはい。源泉ルートで聞いたから、血の事はもういいよ。でも初回だとスキップできないんですよね。我慢して話を聞いていると、シキが割り込んできます。「くだらない話は……終わりだ」って。「ナルニコル」の話は「くだらない」んだー?この辺からかな、PCとTBで流れが違います。PC版では散々シキが攻撃してもあっさり避けられる攻防が続くんですが、「お前はこの血を……乗り越えることが出来るか?」とシキに勝らずとも劣らない電波発言をしてきます。見た目がカーディガンの草食系男子にしか見えないからシキほどの違和感はなかったけれども>電波発言。首元をさらけ出して「この血こそがお前の弱さの象徴」云々、続く電波発言そして外道顔(これはTBではカット)。この辺でアキラの選択肢「声を上げる」「黙っている」の二択が出るんですが、「黙っている」を選ぶと通称「介護エンド(シキが逆にアキラに世話される&守られる)」行きで、「声を上げる」を選ぶと更に二択。確か上の選択肢で通称「高嶺(軍服)エンド(二ホンという国をシキ総帥が支配し、アキラはその側近)」、下の選択肢で通称「淫靡エンド(アキラがひたすらエロい)」行きです。TBだと当然規制対象なので差し替え。TBだと「相変わらず強いけど、だんだん弱くなっていくシキのそばにいる」エンドか「俺を舐めたアイツは殺す。そのためなら何人だって殺す、そして強くなる」的、「殺し愛エンド」の二種類があります。つまり全五種類。PC版エンドが見たいので、本気で移植お願いします。シキは……ルートに入らなければそれほど登場しないかな。レアモンスター(リン談)扱いだし。
・ケイスケ(アキラ受け)
「お目覚めか……お姫様」
……他ルートでも必ず上記の台詞のシーンがあります。もちろんスキップ。幼馴染は基本的に萌える派なんですが、ケイスケはあまり萌えなかった。なんというか、無難すぎる・クセがなさすぎる・ガチ・どう見てもアキラのストーカー・他人を殴る事に躊躇する・そもそも喧嘩は嫌・じゃあなんでイグラ参加決めた?・要領が悪い……。根は真面目だし、優しいし、尽くす姿はいじらしいと思うんだけど、ただそれだけなんだ。上に挙げた特徴は色々矛盾してるとこもあるけど、大概こんな感じなんだ。アキラはやむを得ない事情があるし、リンは目的があって覚悟を決めて自分からイグラ参加を決めてる。しっかりと自分の意志で動くキャラと一緒にいることも多いから、どうしてもケイスケの態度を見てると煮え切らないところがアキラじゃないけど「お前見てるとイライラする」んだよ。だからつい、いつもきつい選択肢選んじゃうんだ。
そんなケイスケがラインを使ったのは当然の流れなんじゃないかな。足手まといだと自己嫌悪して「どうして俺は俺なんだろう」って悩んじゃうくらい追い詰められた時に、ラインのアンプル見つけたら、そりゃ使っちゃってもおかしくない。結果的に大虐殺起こしちゃう。だが、その豹変ぶりは嫌いではない。「アキラはいい匂いがするんだ……」ヤンデレ化も素晴らしい。声優さんの変態っぽい演技は最高だ!ドライバー突っ込んだところは、アキラには申し訳ないがあまりのネタ臭さにウケた。……本人たち真面目なのになんかすみません。そして来た来た腸エンド。スチル見てるだけで痛い(いや、ドライバーもよく考えなくとも痛いけど)痛い痛い……。だけどあのスチルから暗転して、ヤンデレボイスで「愛してるよ……」はぞくぞくした!TB版はスチルもエロもないけど、それでもシチュ的には萌えた、腸萌えた!
ハッピー扱いの「白ツナギで就職したよ」エンドは「あんだけ殺しといてなんだかなー」という感想。いや、確かに反省して深く後悔してたけど。ケイスケ関連は釈然としないからこんなもんです。あと、他ルートでは一番死亡率高い…というか、彼のルートじゃないと逆に生き残れない。どのルートでもライン使用後のケイスケは出るけど、扱いは酷いんだよな。
・n(アキラ受け)
「手を……繋いでくれるのか?」
ここまで来てやっと見られるルート。別名真相ルート。シキルートで出てきた時とは打って変わって、口数少ない・ゆっくりしゃべり(これはシキルートでもそうだったけど)・なぞなぞ好き・ピンチの度にアキラを助けてくれる(←これ重要)。真相ルートと聞いて、入るのが難しいのかと思っていたらそうでもなかった。茶色の髪に色素の薄い肌のカーディガン三十代くらい?PC版シキルートで見せた「お前には理解できないだろうな……」とか言ってた時の外道顔がまるでない。TBもPCもこのルートではnは木の皮を齧ってたり、
ソリド(カロ●ーメイト的な、咎狗世界における携帯食料)をパッケージを開けずにそのまま食べようとしたり……どう見ても不思議ちゃん。ほとんどの事(猫が死にそう、ケイスケが死にそう等)を「予定調和」の一言で片づける。ある意味強者、実際強者。このルートだとケイスケの好感度が格段に上がるんですが、彼はアキラの事を庇って満足げに死んでしまうんですよね。せっかく好感度(私の)上がったのに。それも予定調和?
このルートだと、よくアキラの視点になった時に触れられるナイフの秘密&エマとnの因縁も明らかになります。エマがアキラをトシマに送り込んだのはnを自分の手で殺すためだったと解ります。シキルートだとエマとグエンはシキに殺されますが、このルートだとエマはnに胸を貫かれて死にます。ちなみにnは素手。nはENEDが生み出した戦闘兵器、ラインの原料は彼の血という事も嫌というほど詳しく知らせてくれます。咎狗の血というタイトルにぴったりのルートです。
すったもんだの末のnルートのエンディングは「二人で逃亡」エンド。nはまだ戦えるけれど、自責の念から自らの手に戒めの傷をつけ、髪も黒く染めてアキラと共に逃避行。二人が幸せならそれでいいんじゃないでしょうか。他のルートではシキのルートに出てますね。他は出ない。
リンについての語りが長い辺り、偏ってますね。そんだけ好きです。リンルート以外は全てアキラ総受け。処刑人(キリヲとグンジ)エンドと狗と番にされちゃった(アルビトロ)エンドもありますが、そちらは短いです(でもグンジ×アキラはえらく人気)。ビジュアルが万人受けするタイプで、性格もクールだけど年相応なところのある、少年と青年の間くらいの主人公だからか、リン受けが一番好きな私だけど、他ルートもおいしく萌えてます。「すきしょ」(えらく古いたとえだ……)みたいに同じ軸で総ホモ化ではないし、受け攻め逆転・本命がいるのに他キャラとイチャイチャ……なんてこともなく、ルートごとにカプ固定の安心仕様。最近はアキラ相手ならリンのリバもいけるようになった(笑)。それだけリンに飢えてるので、これ読んで興味の湧いた方は是非ともプレイしてみてくださいvそして共に堕ちよう茨道……(リン受けにハマってくださいという催促/笑)。
畳む
#お引越し記事 #咎狗の血
旧記事:飛行計画系ゲーム
……思えば私のバッドエンド萌えはここからきてるんだよなー。中学の頃に初めてブラマト+プレイしたのがB/Mシリーズにハマったきっかけです。ちょうど中二病の年齢だったのもあって、あっという間にハマったなぁ。咎狗お目当ての方はご存じないと思うので、ストーリとキャラを軽く説明。今は公式もなくなっちゃったけどね。飛行計画のゲームは基本的に腐に優しいので、BL好きな方にはおススメなのです。もちろんNL萌えもできる私には嬉しい仕様です。
かなり長い&ネタバレ含むので畳みます。
☆ブラマト+
・世界観&あらすじ
舞台は善悪が逆転した世界。愛、正義、平等などの本来は美徳とされることが逆に七つの大罪とされていて、色欲、強欲、暴食などが聖なる行いとされている。そして人間は白き鳥類の羽根を持つ者と、黒きコウモリの羽根を持つ者の二種類に分かれていた。黒い羽根を持つ者は白い羽を持つ者を支配しており、白き羽の者は奴隷として扱われる。
そんな中、半年以上寝込んでいたアベル(主人公・白羽根)が目覚めた時、見知らぬ少女(少年)がいた。彼女(彼)は「良かった、心配してたのよ」(キャラによって口調とか違うけど、要約するとこんな感じ)とアベルの目覚めを喜ぶ。しかしアベルには記憶がなかった。それを知った彼女(彼)は驚き、落胆するも「そのうち記憶は戻るわ」とアベルのリハビリに付き合ってくれる。そうして一年が過ぎたある日、家の外へ行ってみたいと彼女(彼)に伝えると「このペンダントを着けて」と言われる。街へ降りると、白い羽の者は裸で酷い目に遭わされていた。街の人々はアベルの事を「ああ、あのオカルトマニアの変人の奴隷かー」等と言う。彼女(彼)から奴隷扱いをされた事などなかったアベルは衝撃を受ける。更に服を着ていることもおかしいと非難される。その後、家に戻るとそこには異端審問官という教団の使者がいた。彼らは七つの大罪を犯したものを連行する役割があり、奴隷を可愛がっている(服を着せて人間扱いをしている)彼女(彼)を罪に問う。その時彼女(彼)はアベルの事を「愛している」と叫んでしまう。愛は最も重い罪で、当然彼女(彼)は連行されてしまう。……アベルは彼女(彼)を救出できるのか!?
と、ここまでが第一章。プロローグです。彼女(彼)は黒羽根なので、「ご主人様」です。隠し(男)以外の五人はタイプの違う女子で、好みの子を選べる仕様。男ご主人様はコマンド入力で出てきます。私がプレイしたのはPS版なんですが、プリクラのフレームみたいな画面(周りに薔薇の花が散ってる)に出てきました。ぶっちゃけウケた。
ストーリはこの後、牢獄に入れられたアベルがそこで出会った大罪を犯した囚人仲間+黒羽根だけど弱者(これも罪)なため虐げられているピリポが仲間になります。世界観のせいか、ストーリーは基本的に暗い&鬱展開。
・キャラ(パーティメンバー)紹介
・アベル(名前変更可)
主人公。プレイヤーの分身系キャラなのでしゃべらない。プレイヤーが選んだ選択がそのままアベルの選択になる。愛の大邪神の鎧を手に入れる。
・レブロブス(白羽根)
ご主人様を殺した罪で捕まった、元剣闘士奴隷。マッチョ。ルートによっては因縁の相手と決着がつき、そのキャラが仲間になる(条件を満たさないと登場はしても仲間にならない)。自由の大邪神の鎧を手に入れる。
・ガイウス(白羽根)
貧しい人々に分け与えるために強盗や殺人をしていて捕まった。ロンゲのイケメン。正義の大邪神の鎧を手に入れる。
・ピリポ(黒羽根)
黒羽根だが前述の通り弱者なため、家族からも見放されていた。しかしそれは看守なら罪には問われないだろうという家族なりの愛情だった。グラフィックでもボロの服を着ている。勇気(だっけ?)の大邪神の鎧を手に入れる。設定では弱者だが、プレイヤー的には+における最強の武器属性・弓キャラで大変重宝する。
・ヨハネ(黒羽根)
元太陽の神殿の神官。その為、牢屋での待遇もいい。戦闘では魔法を使う爺さん。しかしバイオリズムというシステムがあるため、使い勝手は微妙。ゾンビ魔法は面白い。
・ルピルピ(黒羽根)
ヨハネの弟子。若くて可愛いソフトクリーム頭(キャラデザのつちやきょうこ談)の女子だが、ヨハネに想いを寄せている。大罪の名のついたものではないが、大邪神の鎧を着ている。これを着るのには特別な資質が必要。剣も魔法も使え(回復は特に)重宝する。
・マルコ(白羽根)
最後に登場する友情の大邪神の鎧を着た少年。私のお気に入りだが、いかんせん登場が遅く、レベルも固定なので、どうしても戦闘での活躍は難しい。最初に大邪神の鎧を着たことから「奇跡の少年」とも呼ばれる。
メインはこんな感じ。他にはどう見てもつちやさんデザインじゃないサブキャラが仲間になります。弓使いキャラのレベルを上げておけば大体何とかなりますが、終盤で見事に裏切ってくれるのでメインキャラのレベルもある程度は上げておかないと苦労します。
・キャラ紹介(ご主人様)
・ドミナ
真ん中の開いた大胆な服装だが、性格は温和。パッケージに載っている。ルートによってはナースとして登場。仲間になる。その時はホーンというアイテムを装備しているため、回復魔法が使える。
・プリカ
ロールパン頭(つちやきょうこ談)のロリ。見た目通りのお子様。ご主人様に選ばなかった時は監獄に囚われていて、選択次第で仲間になる。弓使い。
・クレージュ
ショートヘアのボーイッシュ。好みではないのでご主人様に選んだことがないので性格は知らない。ルートによってはオスカーという名で顔を隠して登場。条件を満たすと仲間になる。剣使い。彼女が仲間になる事で、ゼロが仲間になる条件の一つを満たせる。
・ミシェット
ロリータファッション。女子ご主人様の中で一番のお気に入り。我儘なところもあるが、ぬいぐるみに名前をつけるなどの可愛らしい一面もある。ルートによって登場する。選んだ選択肢次第で仲間になったり、即・ ゲ ー ム オ ー バ ー になる。数時間プレイしてセーブしていなかった時にノリで選んだ選択でゲームオーバーになった事がある。……恐ろしい子!
・プラハ
どう見ても女王様。性格は気は強いが割と優しい。プリカが仲間になっていない場合、代わりに仲間になる。貴重な鞭使い。
・ゼロ
唯一の男ご主人様。CV.伊藤健太郎のイケメン。暖炉の前でアベルと共に毛布にくるまりながら「お前のその瞳が好きなんだ」的な事を言って、私を萌えるどころか笑わせてくれた。仲間にするのに最も条件が厳しい。苦労して仲間にしても大した見せ場はないし、それほど使い勝手も良くない。ご主人様に選ぶのには一番妥当な気がする。
もう発売から何年も経ってるし、エンディングネタバレもいいよね?……最後の方は選択肢の連続で、サタンになるかゴッドになるか迫られますが、どちらを選んでもアベルとご主人様以外はみんな死にます。いっそ清々しいくらいのバッドエンド。正真正銘、世界で二人きりです。ご主人様によってエンディングの台詞が変化します。ミシェットは「二人でいっぱい赤ちゃん作ろうね!」と生々しい事を言い、ゼロは「世界で二人っきりになっちゃったけど、オレたちなら何とかなる気がしないか」と開き直ります。うん、野郎二人じゃ開き直るしかないよね。以上、+についてでした。
☆ブラマト2
今度はサイトで取り扱ってる2です。それでは世界観の説明から。
・世界観&あらすじ
今度のブラマトは黒羽根は悪魔、白羽根は天使と私たちプレイヤーのイメージ通りの設定。それと人間の三種類の種族がある。レイジ(主人公)は夢を見ていた。見知らぬ黒い羽の女性が何かを言っている夢を。夢から覚めたレイジは見知らぬ場所にいて、その辺をうろうろしていたら夢に出てきた彼女の像を見つける。……彼女は一体誰なのかと疑問に思うレイジ。そんな彼の元に剣と鎧を身に着けた人間たちがやってくる。「復活していた!」「神の名のもとに天罰を!」的な事を口走る人間たち。何も覚えていない彼は、やっとの事で彼らを退けるが、新手がやってきてピンチになる。万事休すかと思われたその時、見知らぬ男女が助けに来る。「大丈夫かレイジ」「すぐそっちに行くから!」とどうやら仲間らしいと知る。三人で協力し、その場を乗り切ったレイジだが、あくまで知らないものは知らない。二人もレイジの様子がおかしい事を怪訝に思っているようだが、新手が次々と来るため、その場から脱出。その後、記憶が全くない事を二人に話す。成年はギルヴァイス、少女はヴィディアと名乗った。二人はレイジの幼馴染で、腹心の部下だと自己紹介をし、ここは魔界で自分たちは悪魔、そして人間軍に侵略されていると話す。ここまでがプロローグ。
世界観が変わってますが、記憶喪失はブラマトの伝統です。この次に語るooも主人公は記憶喪失。今度は声は各章開始時のレイジの声しかついてませんが、戦闘システムが俄然好みになってます。WT制という、キャラの重量で攻撃できる順番が決まります。例えば、重量級キャラ(主に撃剣や弓)が一度攻撃する際、軽量級キャラ(主に速剣や護剣)ならば軽いので二度攻撃可能だったりと、軽さのパロメーターが高ければ高いほど有利になるシステム。今までプレイしてきた中でブラマト2の戦闘システムが一番のお気に入りです。戦闘が楽しい。ルートは八つありますが、戦闘は全てのルート変わりなく全二十です。バトルタイトルとか強制出撃キャラとか細かいところは変わるけど。2はギャルゲー要素も入っててるな(笑)。選んだ選択肢によって各ヒロインルートに分岐、キャラによっては生存・死亡でエンディングが変わるし。ストーリーは若干+より明るいですが、選んだ選択肢によっては鬱展開やグロ展開はあり。スチルは出ないのがほとんどだけど。
次にキャラ紹介。今回はヒロインでも戦います。
・レイジ(名前変更可)
主人公。悪魔で魔王ジーナローズの弟。記憶喪失後は周りが驚くほどに爽やかな好青年になった。性格はプレイヤーによる。記憶を失う前は血の雨を降らせる暴風雨「ジェネラル・テンペスト」と呼ばれ、カルテット(魔界の四天王)の一人だった。また、血のつながった実の姉である魔王ジーナローズを愛していた。自由行動時に移動する場所によっては過去の回想が見られる。回想時のレイジは表情が現在と別人の怖い顔をしている。
・ヴィディア(ヒロイン)
レイジの幼馴染兼腹心の部下。「キリング・ダスト」という別名もある。レイジがジーナローズを愛していることを知りながらも、彼に想いを寄せている。それは今も昔も変わらない。強気な性格だが、少しでもレイジに意識して欲しくて、ジーナローズのような長い髪にしているという健気な一面もある。昔は彼に冷たくされていたが、記憶を失った今の彼は鈍感だが優しい。彼女の片思いが報われるかはプレイヤーの選択次第。
・ギルヴァイス(ルートあり)
ヴィディアと同じく、幼馴染兼部下。戦いが専門のヴィディアとは違った参謀。明るいお調子者にも見えるが、基本的に根は真面目。ヴィディアの片思いを応援しているが、彼女が死んだ際にはレイジに「お前は望むか?俺との永遠を……」とかいう衝撃的な言葉を吐いてくる。(ここで「永遠を俺にくれ」を選ぶと彼のルートに入る)
・ジーナローズ(ヒロイン)
魔界を統べる魔王であり、レイジの実の姉。レイジの回想を見る限り、彼の恋心には気づいていなかった模様。ヴィディア曰く、「本当に綺麗な髪」の持ち主。私の一押しヒロイン。実は大昔、敵対する天使の長である大天使長・メルディエズと共に人間を生み出したという過去がある。そのため人間という種族そのものを溺愛し、「彼らが望むなら何だって与える」等と発言している。その上、人間たちが自分を殺すために城にやってきた時は本当に嬉しかった、この痛みを抱きしめて眠っていたい等と、M疑惑が生まれても仕方のない発言もしている。彼女のルートは生存か死亡か二種類あるが、どう転んでもバッドエンド。しかし一定数萌える人はいるはずだと信じている。
・サファエル(ヒロイン)
魔界で兄とはぐれた天使。天使らしく慈愛に溢れた優しい性格。争いを好まないが、いざという時には戦う事もやむなし。傷病者キャンプでユーニに襲われている所でレイジに出会う。見捨てるか見捨てないかはプレイヤーの自由(見捨てた場合も特にスチルはない。グロ展開と思われるが、その辺は誰も突っ込まない)ユーニから助けた場合に仲間になり、選択次第で彼女のルートに入る。エンディングはよく覚えていないが、「戦いは終わり平和になりました」系の無難なラストだったと思う。
・リィディエール(ヒロイン)
人間軍の女指揮官。外見がジーナローズと非常によく似ている(という設定)。人間だが周りから「神の御子」と呼ばれ特別扱いされている。ルートによってはレイジに殺されたり、思い切り悪人扱いだったりする。彼女のルートに入るのは難しい方だが、エンディングは皆が一番幸せになれるハッピーエンド仕様。
・ユーニ
2における私の二番目にお気に入りのキャラ(一番はジーナローズ)で、可愛らしい顔をした悪魔の少年。見た目に反して言動が過激・残虐。翼コレクターで羽根フェチ。天使の白い羽→綺麗だからもいじゃお、悪魔の羽根(特にギルヴァイス)→カッコイイなぁ……欲しいなぁ、人間→翼がないのなら手足もいで遊ぼっと、という危険思考。カルテットの一人で、「フェザサイド」と呼ばれることもある。細身の外見通り、軽量級キャラで先頭においては大変重宝する。どのルートでも必ず仲間になるのも大変ありがたい。初期装備の短刀はテレポート&インバース(反撃封じ)の能力のついた非情に優秀な武器なので売ってはいけない。
・パージュ
肉感的な美女悪魔。周りの生命力を吸い取る「スクィーズ」の能力を持つ。そのため彼女のそばには誰もいなかった。しかし魔力を供給する魔王ジーナローズが倒されたことで、その力を失う。その時に偶然森で出会った微笑みの愛らしい人間の少女・アンジェラと出会う。初めて抱きしめたぬくもりで母性に目覚める。別名はないが、カルテットの一人。選択さえ間違えなければ仲間になってくれる(ランガーがすでに仲間になっていた場合は強制的に仲間になる)。
・フォレスター
マッドサイエンティストの悪魔。眼鏡が似合う錬金術師。大抵の事は知っている、漫画やアニメには必ずいる頭脳系キャラ。自作のオートマターは「イモータル・フォース」と呼ばれている。何となくわかるだろうが、カルテット最後の一人。感情を乗せたオートマターであるマリアージュに戦闘を任せている。ルートによって仲間になったり、死んだり、マリアージュを壊されたりする。
・ランガー
フォレスターに「背徳の種」を埋め込まれたことによって、悪魔と同等の力を得た人間。昔、娘を大天使長・メルディエズに殺されたことから天使を深く憎んでいる。パージュとは実にいい雰囲気。アンジェラもセットで疑似家族萌え余裕。初登場時には名前が「筋肉質の男」となっており、軽く笑った。
・エルラザク
サファエルの兄で、レイジの昔からのライバル。サファエルとお揃いのペンダントを所持しており、それによってサファエルの居場所を特定する(サファエルルートのみ。)。その事はサファエルも知っているのだが、彼女のルートでもそのままペンダントを身に着けていたため、アンソロジーでは多数の作家から「捨てろよ」と突っ込まれている。私も突っ込んだ。ぶっちゃけラスボスより強い。「剛の天使」と呼ばれることもある。
・メルディエズ
天使の長で、全ルート共通のラスボス。ジーナローズルートでは彼女に想いを寄せていたらしいことが明らかになるが、レイジに「姉さんの愛?……そんなもの貴様には欠片もくれてやらん」とあっさり斬り捨てられる。ラスボスなのにキャラの育成次第では三分もかからず倒せる。こんなに弱いラスボスは後にも先にも彼だけだ。白い衣を身に着けているため、四コマ(しかもカラー)で生足をネタにされていた。
これで大体私の萌えは伝わったんじゃないですかね。2はレイジナ中心に萌えています。ギル→ヴィディア→レイジ→ジーナローズの報われない一方通行もいいね!
☆ブラマトoo
こちらもサイトでアベレア中心に取り扱ってます。
キャラデザがつちやきょうこさんから変わったので、少しはとっつきやすくなったかな?ストーリー展開もブラマトシリーズで一番優しい印象。それではさっそく世界観とあらすじ紹介。
・世界観&あらすじ
世界には三種類の種族がいた。天使、悪魔、そして翼を持たないヒト。ヒトの中にはインセスト、別名「神の見えざる手」と呼ばれる者が一部いた。普通のヒトとインセストの見分け方は、天使や悪魔の翼の付け根のある部分に痣があるかどうか。
カイン(主人公)はキボートス島という田舎で暮らす少年。昔の記憶がないが、一緒に暮らしている少女・マティアと、変わり者だが物知りの灰色の羽根を持ったヨハネがいるので特に不満はなく、平和に暮らしていた。マティアの歌は聴く者を癒すような感じがして、カインは彼女のことが好きだった。ただしなぜかプロデヴォン教団の神父とマティアに懐いているニコという少年は露骨にカインを避けている。
いつまでもそんな日々が続くかに思われたが、ある一人の悪魔が島にやって来た事が全ての始まり。彼を追ってキボートス島にやって来た熾天使・ベイルはひょんな(?)事からマティアがインセストだと知り、教団で保護すると神父に告げる。あまりにも突然の事だったため、カインに同情した神父はその夜にマティアとの別れを惜しむ時間をくれる。夜の教会にマティアに会うためにやって来たカインは女悪魔・ルカと出会う。彼女はベイルと一緒にキボートス島に来ていた天使グリシナに怪我を負わされていた。記憶がなく、悪魔にも特に偏見のないカインは彼女に傷薬を塗ってあげようとするが、タイミングの悪い事にルカを追ってきたグリシナによって瀕死の重傷を負わされてしまう。そこにルカの仲間のザイオンがやってきて、彼女に撤退を求める。カインを気遣うルカだったが、ザイオンに目的を忘れるな的な事を言われ、しぶしぶ従う。
このまま死んでしまうのかと思われたカインだったが、ヨハネの同居人メフィストから白い翼を与えられ、事なきを得る。教団に攫われたマティアを救出するため、カインの防寒が始まる……。
ストーリーの展開は+と似てますが、世界観的にそれほど暗くないです。むしろブラマトとは思えないくらい明るい。ボーナスシナリオというキャラの裏話や本編い関係ないほのぼの話があるのも嬉しい。一番好きなのはやっぱりレアとの出会いが描かれる「アベル」です。
キャラ紹介
・カイン(名前変更不可)
フルボイス仕様なため、今度は名前固定です。選択肢もスペシャルエンド狙いでなければ好きなものを選んでOK。ゲームオーバーにならないし、ストーリーの大筋は変わりません。優しい……性格なんだけど、それゆえ優柔不断なところもあって、たまにイラッときますがいい子です。
・ヨハネ
カインの保護者。灰色の羽根の持ち主で、何を考えているのか解らなくなる時もしばしば。+と違って魔法の使い勝手がよくなってるけど、あまり戦闘には使ってない。
・エクサル
明るく元気なサイファーパンク構成員見習い。しょうしょうおっちょこちょいだけどそこが魅力。助けてくれたヴァルトスを慕い尊敬している。
・ルカ
「冷血のルカ」の異名を持つ女悪魔。クールな性格だが、アラギ関連になると熱くなる。リリスに自分の翼を与えた後のスチルはじわじわきた。
・ザイオン
ルカの相棒。冷静でルカを宥めることが多い。ルカが悪魔特有の病「渇き」に苦しんでいる時、彼女に適合する血と髄の持ち主であるリリスを殺そうかと躊躇っている所をエクサルに見つかる。でも殺す気はなかったようだ。
・シリア
ベイルの妹で四翼の天使。天使は翼の枚数が多ければ多いほど強いが、二枚の翼が一般的なため「規格外」と差別を受ている。リリスには「シリアお姉ちゃん」と慕われている。
・スティエン
教団の僧兵だったが、教団の非道なインセストの実験を知り、リリスを連れて裏切る。クレイスの弟子でヒトの中では強い方。姉(カルディア)と弟(キロタ)がいる。
・リリス
作中での験材料にされたり、エンブリオンに攫われそうになったり、ホワイトフェイスに身体からペインリングを取り出されたり。キロタと仲がいい。
・キロタ
カルディアとスティエンの弟。幼い少年なのに苦労人でしっかり者。リリスに恋心を抱いているようだが、まるで気づいてもらえない。
・カルディア
キロタとスティエンの姉。ベイルの副官。六翼のため、教団で孤立しがちなベイルを陰から支えている。エンブリオンからキロタを庇って死亡。
・ベイル
シリアの兄。六翼の規格外だが、テリオスの推薦と本人の努力により、十神将の熾天使の位につく。硬い性格と思いきや、キロタとの会話を見るかぎりそうでもなさそう。
・ルビエル
十神将法天使。作中で登場した十神将の中では唯一の女性。実力主義者で、規格外に対する差別意識はこれと言ってない。副官のリプサリスは幼い頃にルビエルによって拾われ、育てられた。そのためか「お前のグリシナなどと一緒にしてもらっては困る。リプサリスは私が育て上げた傑作だ」などと得意げに語る、少々親バカ気味なところがある。法天使コンビは天使サイドのお気に入り。
・リプサリス
ルビエルの副官。両目とも見えないため、しばしば「弱者」「規格外」とホワイトフェイスに言われるが、「貴方とルビエル様は違います」と大人の対応をする。幼い頃捨てられたが、おかげでルビエルと出会う。彼女が抱えている人形はルビエルの片目の視力を分け与えるための物らしい(今は亡き公式より)。レッドムフロンに「殿方が贈りものを自分のために手に入れた時の喜びは格別です」などと言ってからかうお茶目な一面もある。
・テリオス
臥天使の位につく腹黒な見た目少年、中身は老獪な天使。ベイルの父であるセイルズとは親友だった。そのためかベイルには友好的。よくルビエルと一緒にいる。おかげでテリルビに目覚めた。
・クレイス
テリオスの副官。ヒトながら天使・悪魔と同等レベルに強い。同僚のリプサリスや弟子のスティエンの前では素のようだが、テリオスに対しては尊敬と恩義を感じているようだ。
・グリシナ
力天使レッドムフロンの副官。性別がないことがコンプレックスで、ベイルを好いているのに素直になれず苦しむ。容姿には自信を持っており、顔に傷をつけたカインを逆恨みして襲ってくるが返り討ちにあう。
いよいよ本命キャラ!
・アベル
カインによく似た悪魔の少年。頭のアホ毛まで同じ。ただし髪と瞳の色が全然違う、雰囲気も全然違う、口調も性格も違う、とよく考えたら正反対。戦いを好まないカインとは逆で、好戦的。同じ悪魔で残虐なアラギでさえ彼が拳が壊れるくらい殴っている所には引いている。しかしレアを教団からさらう際、彼女を庇って負傷するなどの優しい面もある。……いや、貴重なインセストだからって理由かもしれないけど、そう思いたい。
レアと出会ってからは比較的優しそうだったり、憂いを秘めた表情をすることも多くなった(と思う)。中盤でアラギを殺害してペインリングを奪ってからは出番(見せ場)が増え、アベレア好きの私を喜ばせてくれた。カルヒン族の村ではレアも参戦。戦闘開始時の「アベル様の邪魔をする者に……死を」というボイスには思わず萌えた。結局敗北し、ふてくされてレアをおいてどこかに去った時は「コイツ」と思ったが、ちゃんと迎えに来たところはツンデレ萌えした。
最終章では分岐するため、言動がぶれる。身体をアラギに乗っ取られて、自らレアを殺害してしまった時の動揺は、間違いなく好感を抱いていた証拠である。また、別パターンの「マティアが待ってる。早く行ってやれ」とカインに言う彼は根は優しい。そんな彼が実にいい。
・レア
インセストの少女。教団に囚われていたがアベルに攫われ、自由を得る。「インセストの力を利用するために攫った」的な事を言うアベルに対して「それでも再び外の世界を見たいというわたしの願いは叶いました」と返す。アベルに恩を感じているためか、自ら彼の従者を名乗る。マティアと神父にしか懐かなかったニコにも慕われるあたり、どこかマティアに似ているのかもしれない。温和な性格だと思われるが、アベルのためならホワイトフェイスを殺害してペインリングを奪い取るなどの行動も厭わない。最終章ではほとんどのパターンで死んでしまう。その代わり、スペシャルエンドではゼロになったアベルに慕われ、マティアとの関係も良好。
・アラギ
村に伝わるペインリングを盗んだ、全ての元凶にして実質上のラスボス。ルカの事は半分くらいは本気で好きなよう。バッドエンドのほとんどは彼が絡んでいる。スペシャルエンドでは妊娠しているルカを見て「あれはお前の子だろ?」等とザイオンをからかっている(悪魔は結合を必要としなくても子供が生まれる)。
キャラが多いなー。一部省略したのもいるけど、大体こんな感じ。エンディングは全部で五種類。みんな幸せスペシャルエンドは二週目じゃないと見られません。ほとんどの方の最初のエンディングは「彼女は微笑む」だと思う。トラウマになった方も多いんだろうな。キャラデザが可愛い分余計に。私は結構好きです。
DSS(ドラゴンシャドウスペル)
文字数が足りない!ので、一言。ジェフティ可愛いよ!転載ツンデレ少年+美脚生足半ズボン最高!兄貴ぶりたい未来の主人×将来の主人相手に「ウザい、うるさい、暑苦しい」呼ばわりの自称人生経験豊富少年万歳!
畳む
#お引越し記事 #飛行計画系
……思えば私のバッドエンド萌えはここからきてるんだよなー。中学の頃に初めてブラマト+プレイしたのがB/Mシリーズにハマったきっかけです。ちょうど中二病の年齢だったのもあって、あっという間にハマったなぁ。咎狗お目当ての方はご存じないと思うので、ストーリとキャラを軽く説明。今は公式もなくなっちゃったけどね。飛行計画のゲームは基本的に腐に優しいので、BL好きな方にはおススメなのです。もちろんNL萌えもできる私には嬉しい仕様です。
かなり長い&ネタバレ含むので畳みます。
☆ブラマト+
・世界観&あらすじ
舞台は善悪が逆転した世界。愛、正義、平等などの本来は美徳とされることが逆に七つの大罪とされていて、色欲、強欲、暴食などが聖なる行いとされている。そして人間は白き鳥類の羽根を持つ者と、黒きコウモリの羽根を持つ者の二種類に分かれていた。黒い羽根を持つ者は白い羽を持つ者を支配しており、白き羽の者は奴隷として扱われる。
そんな中、半年以上寝込んでいたアベル(主人公・白羽根)が目覚めた時、見知らぬ少女(少年)がいた。彼女(彼)は「良かった、心配してたのよ」(キャラによって口調とか違うけど、要約するとこんな感じ)とアベルの目覚めを喜ぶ。しかしアベルには記憶がなかった。それを知った彼女(彼)は驚き、落胆するも「そのうち記憶は戻るわ」とアベルのリハビリに付き合ってくれる。そうして一年が過ぎたある日、家の外へ行ってみたいと彼女(彼)に伝えると「このペンダントを着けて」と言われる。街へ降りると、白い羽の者は裸で酷い目に遭わされていた。街の人々はアベルの事を「ああ、あのオカルトマニアの変人の奴隷かー」等と言う。彼女(彼)から奴隷扱いをされた事などなかったアベルは衝撃を受ける。更に服を着ていることもおかしいと非難される。その後、家に戻るとそこには異端審問官という教団の使者がいた。彼らは七つの大罪を犯したものを連行する役割があり、奴隷を可愛がっている(服を着せて人間扱いをしている)彼女(彼)を罪に問う。その時彼女(彼)はアベルの事を「愛している」と叫んでしまう。愛は最も重い罪で、当然彼女(彼)は連行されてしまう。……アベルは彼女(彼)を救出できるのか!?
と、ここまでが第一章。プロローグです。彼女(彼)は黒羽根なので、「ご主人様」です。隠し(男)以外の五人はタイプの違う女子で、好みの子を選べる仕様。男ご主人様はコマンド入力で出てきます。私がプレイしたのはPS版なんですが、プリクラのフレームみたいな画面(周りに薔薇の花が散ってる)に出てきました。ぶっちゃけウケた。
ストーリはこの後、牢獄に入れられたアベルがそこで出会った大罪を犯した囚人仲間+黒羽根だけど弱者(これも罪)なため虐げられているピリポが仲間になります。世界観のせいか、ストーリーは基本的に暗い&鬱展開。
・キャラ(パーティメンバー)紹介
・アベル(名前変更可)
主人公。プレイヤーの分身系キャラなのでしゃべらない。プレイヤーが選んだ選択がそのままアベルの選択になる。愛の大邪神の鎧を手に入れる。
・レブロブス(白羽根)
ご主人様を殺した罪で捕まった、元剣闘士奴隷。マッチョ。ルートによっては因縁の相手と決着がつき、そのキャラが仲間になる(条件を満たさないと登場はしても仲間にならない)。自由の大邪神の鎧を手に入れる。
・ガイウス(白羽根)
貧しい人々に分け与えるために強盗や殺人をしていて捕まった。ロンゲのイケメン。正義の大邪神の鎧を手に入れる。
・ピリポ(黒羽根)
黒羽根だが前述の通り弱者なため、家族からも見放されていた。しかしそれは看守なら罪には問われないだろうという家族なりの愛情だった。グラフィックでもボロの服を着ている。勇気(だっけ?)の大邪神の鎧を手に入れる。設定では弱者だが、プレイヤー的には+における最強の武器属性・弓キャラで大変重宝する。
・ヨハネ(黒羽根)
元太陽の神殿の神官。その為、牢屋での待遇もいい。戦闘では魔法を使う爺さん。しかしバイオリズムというシステムがあるため、使い勝手は微妙。ゾンビ魔法は面白い。
・ルピルピ(黒羽根)
ヨハネの弟子。若くて可愛いソフトクリーム頭(キャラデザのつちやきょうこ談)の女子だが、ヨハネに想いを寄せている。大罪の名のついたものではないが、大邪神の鎧を着ている。これを着るのには特別な資質が必要。剣も魔法も使え(回復は特に)重宝する。
・マルコ(白羽根)
最後に登場する友情の大邪神の鎧を着た少年。私のお気に入りだが、いかんせん登場が遅く、レベルも固定なので、どうしても戦闘での活躍は難しい。最初に大邪神の鎧を着たことから「奇跡の少年」とも呼ばれる。
メインはこんな感じ。他にはどう見てもつちやさんデザインじゃないサブキャラが仲間になります。弓使いキャラのレベルを上げておけば大体何とかなりますが、終盤で見事に裏切ってくれるのでメインキャラのレベルもある程度は上げておかないと苦労します。
・キャラ紹介(ご主人様)
・ドミナ
真ん中の開いた大胆な服装だが、性格は温和。パッケージに載っている。ルートによってはナースとして登場。仲間になる。その時はホーンというアイテムを装備しているため、回復魔法が使える。
・プリカ
ロールパン頭(つちやきょうこ談)のロリ。見た目通りのお子様。ご主人様に選ばなかった時は監獄に囚われていて、選択次第で仲間になる。弓使い。
・クレージュ
ショートヘアのボーイッシュ。好みではないのでご主人様に選んだことがないので性格は知らない。ルートによってはオスカーという名で顔を隠して登場。条件を満たすと仲間になる。剣使い。彼女が仲間になる事で、ゼロが仲間になる条件の一つを満たせる。
・ミシェット
ロリータファッション。女子ご主人様の中で一番のお気に入り。我儘なところもあるが、ぬいぐるみに名前をつけるなどの可愛らしい一面もある。ルートによって登場する。選んだ選択肢次第で仲間になったり、即・ ゲ ー ム オ ー バ ー になる。数時間プレイしてセーブしていなかった時にノリで選んだ選択でゲームオーバーになった事がある。……恐ろしい子!
・プラハ
どう見ても女王様。性格は気は強いが割と優しい。プリカが仲間になっていない場合、代わりに仲間になる。貴重な鞭使い。
・ゼロ
唯一の男ご主人様。CV.伊藤健太郎のイケメン。暖炉の前でアベルと共に毛布にくるまりながら「お前のその瞳が好きなんだ」的な事を言って、私を萌えるどころか笑わせてくれた。仲間にするのに最も条件が厳しい。苦労して仲間にしても大した見せ場はないし、それほど使い勝手も良くない。ご主人様に選ぶのには一番妥当な気がする。
もう発売から何年も経ってるし、エンディングネタバレもいいよね?……最後の方は選択肢の連続で、サタンになるかゴッドになるか迫られますが、どちらを選んでもアベルとご主人様以外はみんな死にます。いっそ清々しいくらいのバッドエンド。正真正銘、世界で二人きりです。ご主人様によってエンディングの台詞が変化します。ミシェットは「二人でいっぱい赤ちゃん作ろうね!」と生々しい事を言い、ゼロは「世界で二人っきりになっちゃったけど、オレたちなら何とかなる気がしないか」と開き直ります。うん、野郎二人じゃ開き直るしかないよね。以上、+についてでした。
☆ブラマト2
今度はサイトで取り扱ってる2です。それでは世界観の説明から。
・世界観&あらすじ
今度のブラマトは黒羽根は悪魔、白羽根は天使と私たちプレイヤーのイメージ通りの設定。それと人間の三種類の種族がある。レイジ(主人公)は夢を見ていた。見知らぬ黒い羽の女性が何かを言っている夢を。夢から覚めたレイジは見知らぬ場所にいて、その辺をうろうろしていたら夢に出てきた彼女の像を見つける。……彼女は一体誰なのかと疑問に思うレイジ。そんな彼の元に剣と鎧を身に着けた人間たちがやってくる。「復活していた!」「神の名のもとに天罰を!」的な事を口走る人間たち。何も覚えていない彼は、やっとの事で彼らを退けるが、新手がやってきてピンチになる。万事休すかと思われたその時、見知らぬ男女が助けに来る。「大丈夫かレイジ」「すぐそっちに行くから!」とどうやら仲間らしいと知る。三人で協力し、その場を乗り切ったレイジだが、あくまで知らないものは知らない。二人もレイジの様子がおかしい事を怪訝に思っているようだが、新手が次々と来るため、その場から脱出。その後、記憶が全くない事を二人に話す。成年はギルヴァイス、少女はヴィディアと名乗った。二人はレイジの幼馴染で、腹心の部下だと自己紹介をし、ここは魔界で自分たちは悪魔、そして人間軍に侵略されていると話す。ここまでがプロローグ。
世界観が変わってますが、記憶喪失はブラマトの伝統です。この次に語るooも主人公は記憶喪失。今度は声は各章開始時のレイジの声しかついてませんが、戦闘システムが俄然好みになってます。WT制という、キャラの重量で攻撃できる順番が決まります。例えば、重量級キャラ(主に撃剣や弓)が一度攻撃する際、軽量級キャラ(主に速剣や護剣)ならば軽いので二度攻撃可能だったりと、軽さのパロメーターが高ければ高いほど有利になるシステム。今までプレイしてきた中でブラマト2の戦闘システムが一番のお気に入りです。戦闘が楽しい。ルートは八つありますが、戦闘は全てのルート変わりなく全二十です。バトルタイトルとか強制出撃キャラとか細かいところは変わるけど。2はギャルゲー要素も入っててるな(笑)。選んだ選択肢によって各ヒロインルートに分岐、キャラによっては生存・死亡でエンディングが変わるし。ストーリーは若干+より明るいですが、選んだ選択肢によっては鬱展開やグロ展開はあり。スチルは出ないのがほとんどだけど。
次にキャラ紹介。今回はヒロインでも戦います。
・レイジ(名前変更可)
主人公。悪魔で魔王ジーナローズの弟。記憶喪失後は周りが驚くほどに爽やかな好青年になった。性格はプレイヤーによる。記憶を失う前は血の雨を降らせる暴風雨「ジェネラル・テンペスト」と呼ばれ、カルテット(魔界の四天王)の一人だった。また、血のつながった実の姉である魔王ジーナローズを愛していた。自由行動時に移動する場所によっては過去の回想が見られる。回想時のレイジは表情が現在と別人の怖い顔をしている。
・ヴィディア(ヒロイン)
レイジの幼馴染兼腹心の部下。「キリング・ダスト」という別名もある。レイジがジーナローズを愛していることを知りながらも、彼に想いを寄せている。それは今も昔も変わらない。強気な性格だが、少しでもレイジに意識して欲しくて、ジーナローズのような長い髪にしているという健気な一面もある。昔は彼に冷たくされていたが、記憶を失った今の彼は鈍感だが優しい。彼女の片思いが報われるかはプレイヤーの選択次第。
・ギルヴァイス(ルートあり)
ヴィディアと同じく、幼馴染兼部下。戦いが専門のヴィディアとは違った参謀。明るいお調子者にも見えるが、基本的に根は真面目。ヴィディアの片思いを応援しているが、彼女が死んだ際にはレイジに「お前は望むか?俺との永遠を……」とかいう衝撃的な言葉を吐いてくる。(ここで「永遠を俺にくれ」を選ぶと彼のルートに入る)
・ジーナローズ(ヒロイン)
魔界を統べる魔王であり、レイジの実の姉。レイジの回想を見る限り、彼の恋心には気づいていなかった模様。ヴィディア曰く、「本当に綺麗な髪」の持ち主。私の一押しヒロイン。実は大昔、敵対する天使の長である大天使長・メルディエズと共に人間を生み出したという過去がある。そのため人間という種族そのものを溺愛し、「彼らが望むなら何だって与える」等と発言している。その上、人間たちが自分を殺すために城にやってきた時は本当に嬉しかった、この痛みを抱きしめて眠っていたい等と、M疑惑が生まれても仕方のない発言もしている。彼女のルートは生存か死亡か二種類あるが、どう転んでもバッドエンド。しかし一定数萌える人はいるはずだと信じている。
・サファエル(ヒロイン)
魔界で兄とはぐれた天使。天使らしく慈愛に溢れた優しい性格。争いを好まないが、いざという時には戦う事もやむなし。傷病者キャンプでユーニに襲われている所でレイジに出会う。見捨てるか見捨てないかはプレイヤーの自由(見捨てた場合も特にスチルはない。グロ展開と思われるが、その辺は誰も突っ込まない)ユーニから助けた場合に仲間になり、選択次第で彼女のルートに入る。エンディングはよく覚えていないが、「戦いは終わり平和になりました」系の無難なラストだったと思う。
・リィディエール(ヒロイン)
人間軍の女指揮官。外見がジーナローズと非常によく似ている(という設定)。人間だが周りから「神の御子」と呼ばれ特別扱いされている。ルートによってはレイジに殺されたり、思い切り悪人扱いだったりする。彼女のルートに入るのは難しい方だが、エンディングは皆が一番幸せになれるハッピーエンド仕様。
・ユーニ
2における私の二番目にお気に入りのキャラ(一番はジーナローズ)で、可愛らしい顔をした悪魔の少年。見た目に反して言動が過激・残虐。翼コレクターで羽根フェチ。天使の白い羽→綺麗だからもいじゃお、悪魔の羽根(特にギルヴァイス)→カッコイイなぁ……欲しいなぁ、人間→翼がないのなら手足もいで遊ぼっと、という危険思考。カルテットの一人で、「フェザサイド」と呼ばれることもある。細身の外見通り、軽量級キャラで先頭においては大変重宝する。どのルートでも必ず仲間になるのも大変ありがたい。初期装備の短刀はテレポート&インバース(反撃封じ)の能力のついた非情に優秀な武器なので売ってはいけない。
・パージュ
肉感的な美女悪魔。周りの生命力を吸い取る「スクィーズ」の能力を持つ。そのため彼女のそばには誰もいなかった。しかし魔力を供給する魔王ジーナローズが倒されたことで、その力を失う。その時に偶然森で出会った微笑みの愛らしい人間の少女・アンジェラと出会う。初めて抱きしめたぬくもりで母性に目覚める。別名はないが、カルテットの一人。選択さえ間違えなければ仲間になってくれる(ランガーがすでに仲間になっていた場合は強制的に仲間になる)。
・フォレスター
マッドサイエンティストの悪魔。眼鏡が似合う錬金術師。大抵の事は知っている、漫画やアニメには必ずいる頭脳系キャラ。自作のオートマターは「イモータル・フォース」と呼ばれている。何となくわかるだろうが、カルテット最後の一人。感情を乗せたオートマターであるマリアージュに戦闘を任せている。ルートによって仲間になったり、死んだり、マリアージュを壊されたりする。
・ランガー
フォレスターに「背徳の種」を埋め込まれたことによって、悪魔と同等の力を得た人間。昔、娘を大天使長・メルディエズに殺されたことから天使を深く憎んでいる。パージュとは実にいい雰囲気。アンジェラもセットで疑似家族萌え余裕。初登場時には名前が「筋肉質の男」となっており、軽く笑った。
・エルラザク
サファエルの兄で、レイジの昔からのライバル。サファエルとお揃いのペンダントを所持しており、それによってサファエルの居場所を特定する(サファエルルートのみ。)。その事はサファエルも知っているのだが、彼女のルートでもそのままペンダントを身に着けていたため、アンソロジーでは多数の作家から「捨てろよ」と突っ込まれている。私も突っ込んだ。ぶっちゃけラスボスより強い。「剛の天使」と呼ばれることもある。
・メルディエズ
天使の長で、全ルート共通のラスボス。ジーナローズルートでは彼女に想いを寄せていたらしいことが明らかになるが、レイジに「姉さんの愛?……そんなもの貴様には欠片もくれてやらん」とあっさり斬り捨てられる。ラスボスなのにキャラの育成次第では三分もかからず倒せる。こんなに弱いラスボスは後にも先にも彼だけだ。白い衣を身に着けているため、四コマ(しかもカラー)で生足をネタにされていた。
これで大体私の萌えは伝わったんじゃないですかね。2はレイジナ中心に萌えています。ギル→ヴィディア→レイジ→ジーナローズの報われない一方通行もいいね!
☆ブラマトoo
こちらもサイトでアベレア中心に取り扱ってます。
キャラデザがつちやきょうこさんから変わったので、少しはとっつきやすくなったかな?ストーリー展開もブラマトシリーズで一番優しい印象。それではさっそく世界観とあらすじ紹介。
・世界観&あらすじ
世界には三種類の種族がいた。天使、悪魔、そして翼を持たないヒト。ヒトの中にはインセスト、別名「神の見えざる手」と呼ばれる者が一部いた。普通のヒトとインセストの見分け方は、天使や悪魔の翼の付け根のある部分に痣があるかどうか。
カイン(主人公)はキボートス島という田舎で暮らす少年。昔の記憶がないが、一緒に暮らしている少女・マティアと、変わり者だが物知りの灰色の羽根を持ったヨハネがいるので特に不満はなく、平和に暮らしていた。マティアの歌は聴く者を癒すような感じがして、カインは彼女のことが好きだった。ただしなぜかプロデヴォン教団の神父とマティアに懐いているニコという少年は露骨にカインを避けている。
いつまでもそんな日々が続くかに思われたが、ある一人の悪魔が島にやって来た事が全ての始まり。彼を追ってキボートス島にやって来た熾天使・ベイルはひょんな(?)事からマティアがインセストだと知り、教団で保護すると神父に告げる。あまりにも突然の事だったため、カインに同情した神父はその夜にマティアとの別れを惜しむ時間をくれる。夜の教会にマティアに会うためにやって来たカインは女悪魔・ルカと出会う。彼女はベイルと一緒にキボートス島に来ていた天使グリシナに怪我を負わされていた。記憶がなく、悪魔にも特に偏見のないカインは彼女に傷薬を塗ってあげようとするが、タイミングの悪い事にルカを追ってきたグリシナによって瀕死の重傷を負わされてしまう。そこにルカの仲間のザイオンがやってきて、彼女に撤退を求める。カインを気遣うルカだったが、ザイオンに目的を忘れるな的な事を言われ、しぶしぶ従う。
このまま死んでしまうのかと思われたカインだったが、ヨハネの同居人メフィストから白い翼を与えられ、事なきを得る。教団に攫われたマティアを救出するため、カインの防寒が始まる……。
ストーリーの展開は+と似てますが、世界観的にそれほど暗くないです。むしろブラマトとは思えないくらい明るい。ボーナスシナリオというキャラの裏話や本編い関係ないほのぼの話があるのも嬉しい。一番好きなのはやっぱりレアとの出会いが描かれる「アベル」です。
キャラ紹介
・カイン(名前変更不可)
フルボイス仕様なため、今度は名前固定です。選択肢もスペシャルエンド狙いでなければ好きなものを選んでOK。ゲームオーバーにならないし、ストーリーの大筋は変わりません。優しい……性格なんだけど、それゆえ優柔不断なところもあって、たまにイラッときますがいい子です。
・ヨハネ
カインの保護者。灰色の羽根の持ち主で、何を考えているのか解らなくなる時もしばしば。+と違って魔法の使い勝手がよくなってるけど、あまり戦闘には使ってない。
・エクサル
明るく元気なサイファーパンク構成員見習い。しょうしょうおっちょこちょいだけどそこが魅力。助けてくれたヴァルトスを慕い尊敬している。
・ルカ
「冷血のルカ」の異名を持つ女悪魔。クールな性格だが、アラギ関連になると熱くなる。リリスに自分の翼を与えた後のスチルはじわじわきた。
・ザイオン
ルカの相棒。冷静でルカを宥めることが多い。ルカが悪魔特有の病「渇き」に苦しんでいる時、彼女に適合する血と髄の持ち主であるリリスを殺そうかと躊躇っている所をエクサルに見つかる。でも殺す気はなかったようだ。
・シリア
ベイルの妹で四翼の天使。天使は翼の枚数が多ければ多いほど強いが、二枚の翼が一般的なため「規格外」と差別を受ている。リリスには「シリアお姉ちゃん」と慕われている。
・スティエン
教団の僧兵だったが、教団の非道なインセストの実験を知り、リリスを連れて裏切る。クレイスの弟子でヒトの中では強い方。姉(カルディア)と弟(キロタ)がいる。
・リリス
作中での験材料にされたり、エンブリオンに攫われそうになったり、ホワイトフェイスに身体からペインリングを取り出されたり。キロタと仲がいい。
・キロタ
カルディアとスティエンの弟。幼い少年なのに苦労人でしっかり者。リリスに恋心を抱いているようだが、まるで気づいてもらえない。
・カルディア
キロタとスティエンの姉。ベイルの副官。六翼のため、教団で孤立しがちなベイルを陰から支えている。エンブリオンからキロタを庇って死亡。
・ベイル
シリアの兄。六翼の規格外だが、テリオスの推薦と本人の努力により、十神将の熾天使の位につく。硬い性格と思いきや、キロタとの会話を見るかぎりそうでもなさそう。
・ルビエル
十神将法天使。作中で登場した十神将の中では唯一の女性。実力主義者で、規格外に対する差別意識はこれと言ってない。副官のリプサリスは幼い頃にルビエルによって拾われ、育てられた。そのためか「お前のグリシナなどと一緒にしてもらっては困る。リプサリスは私が育て上げた傑作だ」などと得意げに語る、少々親バカ気味なところがある。法天使コンビは天使サイドのお気に入り。
・リプサリス
ルビエルの副官。両目とも見えないため、しばしば「弱者」「規格外」とホワイトフェイスに言われるが、「貴方とルビエル様は違います」と大人の対応をする。幼い頃捨てられたが、おかげでルビエルと出会う。彼女が抱えている人形はルビエルの片目の視力を分け与えるための物らしい(今は亡き公式より)。レッドムフロンに「殿方が贈りものを自分のために手に入れた時の喜びは格別です」などと言ってからかうお茶目な一面もある。
・テリオス
臥天使の位につく腹黒な見た目少年、中身は老獪な天使。ベイルの父であるセイルズとは親友だった。そのためかベイルには友好的。よくルビエルと一緒にいる。おかげでテリルビに目覚めた。
・クレイス
テリオスの副官。ヒトながら天使・悪魔と同等レベルに強い。同僚のリプサリスや弟子のスティエンの前では素のようだが、テリオスに対しては尊敬と恩義を感じているようだ。
・グリシナ
力天使レッドムフロンの副官。性別がないことがコンプレックスで、ベイルを好いているのに素直になれず苦しむ。容姿には自信を持っており、顔に傷をつけたカインを逆恨みして襲ってくるが返り討ちにあう。
いよいよ本命キャラ!
・アベル
カインによく似た悪魔の少年。頭のアホ毛まで同じ。ただし髪と瞳の色が全然違う、雰囲気も全然違う、口調も性格も違う、とよく考えたら正反対。戦いを好まないカインとは逆で、好戦的。同じ悪魔で残虐なアラギでさえ彼が拳が壊れるくらい殴っている所には引いている。しかしレアを教団からさらう際、彼女を庇って負傷するなどの優しい面もある。……いや、貴重なインセストだからって理由かもしれないけど、そう思いたい。
レアと出会ってからは比較的優しそうだったり、憂いを秘めた表情をすることも多くなった(と思う)。中盤でアラギを殺害してペインリングを奪ってからは出番(見せ場)が増え、アベレア好きの私を喜ばせてくれた。カルヒン族の村ではレアも参戦。戦闘開始時の「アベル様の邪魔をする者に……死を」というボイスには思わず萌えた。結局敗北し、ふてくされてレアをおいてどこかに去った時は「コイツ」と思ったが、ちゃんと迎えに来たところはツンデレ萌えした。
最終章では分岐するため、言動がぶれる。身体をアラギに乗っ取られて、自らレアを殺害してしまった時の動揺は、間違いなく好感を抱いていた証拠である。また、別パターンの「マティアが待ってる。早く行ってやれ」とカインに言う彼は根は優しい。そんな彼が実にいい。
・レア
インセストの少女。教団に囚われていたがアベルに攫われ、自由を得る。「インセストの力を利用するために攫った」的な事を言うアベルに対して「それでも再び外の世界を見たいというわたしの願いは叶いました」と返す。アベルに恩を感じているためか、自ら彼の従者を名乗る。マティアと神父にしか懐かなかったニコにも慕われるあたり、どこかマティアに似ているのかもしれない。温和な性格だと思われるが、アベルのためならホワイトフェイスを殺害してペインリングを奪い取るなどの行動も厭わない。最終章ではほとんどのパターンで死んでしまう。その代わり、スペシャルエンドではゼロになったアベルに慕われ、マティアとの関係も良好。
・アラギ
村に伝わるペインリングを盗んだ、全ての元凶にして実質上のラスボス。ルカの事は半分くらいは本気で好きなよう。バッドエンドのほとんどは彼が絡んでいる。スペシャルエンドでは妊娠しているルカを見て「あれはお前の子だろ?」等とザイオンをからかっている(悪魔は結合を必要としなくても子供が生まれる)。
キャラが多いなー。一部省略したのもいるけど、大体こんな感じ。エンディングは全部で五種類。みんな幸せスペシャルエンドは二週目じゃないと見られません。ほとんどの方の最初のエンディングは「彼女は微笑む」だと思う。トラウマになった方も多いんだろうな。キャラデザが可愛い分余計に。私は結構好きです。
DSS(ドラゴンシャドウスペル)
文字数が足りない!ので、一言。ジェフティ可愛いよ!転載ツンデレ少年+美脚生足半ズボン最高!兄貴ぶりたい未来の主人×将来の主人相手に「ウザい、うるさい、暑苦しい」呼ばわりの自称人生経験豊富少年万歳!
畳む
#お引越し記事 #飛行計画系
私が腐った原因にして、今でもショタに釣られるクセがついてしまった原因でもある作品「爆走兄弟レッツ&ゴー」について語ります。……この作品がなかったら私は腐ってなかったし、このサイトもなかった。良かったのか悪かったのか。
ネタバレを多く含む上に大変な長文なので畳みます。
・ストーリー(※世界観はごく普通の現代日本です。ただ、常識では追いつけないほど速いミニ四駆と普通に一緒に走ってるところだけは突っ込みたい)
ミニ四駆大好き兄弟、星馬烈(小五)と星馬豪(小四)は二人合わせて「レッツゴー兄弟」としてミニ四駆好きの男子の中では有名。いつも兄弟そろってレースにエントリーしては、兄弟そろってコースアウトがいつもの光景。兄の烈はコーナリング重視のセッティング(「コーナーを制する者が勝つんだ!」by烈)、それにとは真逆で弟の豪は高速重視のかっとび仕様セッティング(「かっとべー!マグナーム!」by豪)。対照的なこの兄弟に興味を持った土屋博士(ダウンフォースしか言えないのかというほど、一々「ダウンフォース~」云々、うるさい大人)に、烈にはソニックセイバー、豪にはマグナムセイバーをそれぞれ与える。カラーリングも一切されていない、正真正銘の試作品のそのマシンは二人を一瞬で魅了した(まだ試作品段階なので商品化はまだされていない)。でも公式レースで、セイバーを自分のマシンに仕上げられなかったら返してもらうと条件を付ける。……この二人にだけ特別なマシン与えるなんて、ずるくね?という突込みはさておき、公式レースまでに二人はソニックセイバー(以下ソニック)とマグナムセイバー(以下マグナム)を自分一人の手で完成させる。烈は赤く、豪は青くセイバーをカラーリング。今にして思えば、そんなに器用な小学生なんていねーよと思うが(この二人に限らず、出てくるレーサーはほとんど小学生なのに、自力で手の込んだカラーリングやカスタムをしている)、その辺は「ミニ四駆大好き兄弟」だから仕方がない。第一話は山登りがメインのコース。タ●ヤってこんな儲かるのか、なんて大人になった今ではいやらしことを考えてしまう。この回に限らず、このアニメ(原作の漫画もそうだけど)に出てくるほとんどのコースがどう見ても子供には危険です。大人でも危険です。毎回出てくる「ミニ四駆は安全な場所で遊びましょう」の文字には全く説得力がない(笑)。無印後半に入ってから出てくる大神のところの新撰組三人衆(沖田カイ・土方レイ・近藤ゲンの事。私が勝手に呼んでるだけ)が出てきてからはますます説得力がない、マシンを壊すこと前提のコースとか普通に出てくるあたり、ぶっ飛んだアニメだと思う。……第一話の続き。レース序盤は二人とも順調な滑り出しで、一位二位をキープ。流石、贔屓されているだけあって速さが違うぜ!その次に序盤は活躍してたけど、終盤につれて報われない子扱いされる(酷い)まこと君のマシンが三位。レッツゴー兄弟は一足お先に滝ゾーンに入るが、ダウンフォースがアダとなり、二台ともコースアウト。マシンを庇って崖から滑り落ちる二人。烈のソニックは多少壊れはしたが、まだ十分追いつける。しかし豪のマシン・マグナムは、軽量化のし過ぎでボディの強度が弱く、壊れてしまった。「ごめんよマグナム」と涙ぐみ、「レッツ兄貴はまだ走れるんだろ?早く行けよ!」と烈に暗にリタイアを告げるが、「豪がそんなに諦めがいいもんか!ニセモノ!豪のニセモノだな!」と焚きつける(ここのところがお兄ちゃんらしくて好き)。でも修復不可能なレベルで壊れたマグナム。前向きが取り柄の豪が諦めかけても、烈はあくまで諦めず、コースのレーンとレーンの間を仕切る板を中心にして合体させるようにしてレース復帰。問題だったダウンフォースの面も二台分の重さでクリア。見事に烈が一位、二位まこと、三位豪の結果となる。……しかしその後、一緒に走らせていたソニックとマグナムだが、烈は自分のマシンであるソニックを少し前に出していた。「ずっりーよ!」と詰め寄る豪にすっとぼける烈。大衆の前でギャグマンガによくあるノリで喧嘩を始めるレッツゴー兄弟を土屋博士とファイター(ミニ四駆レースの実況役・森久保さんのデビュー役だと後に知って、演技の上手さに驚いた)は温かく見守っていた。
第一話から色々と突っ込みどころが多いから長くなってしまった。私の永遠の最萌兄弟の地位は揺らがないレッツゴー兄弟初登場はこんな感じ。次はキャラ紹介とそのキャラにまつわる個人的お気に入りエピソードです。無印&WGP混同。カッコ内の学年は無印の時のもので、WGP編では各キャラ一学年づつ進級してます。WGPキャラは学校に行っている描写がないのでよく解らない。いや、私が覚えていないだけかもしれないけど。
・星馬烈(小五)
主人公の一人(のはず。でもメインは弟の豪)。血液型がすべてとは思わないが、雑誌によく載ってる典型的A型。基本的に真面目な優等生で、宿題や勉強をちゃんとこなした上で、大好きなミニ四駆に情熱を注いでいる。頭がよく(漫画ではアニメに出ない嫌味系優等生キャラと並んで百点を取った時に「なんでミニ四駆なんて玩具で遊んでばっかのアイツが……グギギ」的逆恨みされ、レースを挑まれる)、物事を理論的に説明する事にも長けている。ソニックセイバーをもらった時にはまず設計図から考えるといた。よくおつかいなどのお手伝いもする、典型的いい子。お小遣いも無駄遣いはせず貯めているため、弟の豪がパーツを一つか二つくらいしか毎回買っていないのに対し、よく大きな紙袋一杯のパーツを買い占める。一人称は仲間や目上の前では基本的に「僕」だが、弟の豪といる時は「オレ」に変わる。個人的にショタの一人称は「僕」が良い派だが、彼の場合は普段冷静でレース時には情熱的で男らしくなるため、「オレ」もアリ。ソニックは「コーナリングの貴公子」と呼ばれるほどコーナーで性能を発揮する。その堅実な走りは持ち主である烈の性格が強く反映されている。WGP序盤で、リーダーを決める際のレースでも、一人だけ時間ぎりぎりまでモーターの慣らし運転をしていた。豪には「(時間ぎりぎりまで粘っていた事を)日本の恥だぜ」と言われるが「ソニックの走りを引き出すためなら仕方ない」と冷静。結局そのレースで一位を取ったため、ビクトリーズのリーダーを任される。
ただし、弱点・欠点もなかなか多い。お化けが苦手で、風鈴小学校の七不思議レース時にはみんなお化けなど信じていないのに一人だけビビり「一人で帰るのは怖いから、はい」と渋々参加を決めている。同じような話はWGP編にもあり、ビクトリーズのメンバーが一人一人に分かれてろうそくを置いてくる(取ってくるだっけ?)という鉄心先生(土屋博士の師匠の食えない爺さん)発案のお化け合宿でかなり大げさにビビっていた(実は鷹羽兄もビビっていたのだが、弟に弱みは見せまいと必死で隠していた)。他にはレイスティンガー(マシンに自分の名前をつけるあたり微妙/つけたのレイじゃないだろうけど)に粉々にされたマグナムをJと二人きりでニューマシン(サイクロンマグナム・三代目)に完成させたことに焦った烈は彼なりに考えた結果テンパり、余計なパーツ大量づけ&他のマシンのいいとこパクリをやらかし、豪に「こんなのソニックの走りじゃねぇ」と言われてしまう(その後、相棒であるソニックが豪のマグナムの必殺技・トルネードを繰り出してきて、失神)。冷静になった烈だが、今度はマグナムを破壊した大神のマシンに興味を持つ。大神の師匠でもある鉄心に真っ昼間から男子最大のセクハラを受けた後、大神の研究所へ無理やり連れて行かれる。そこで大神のマシンの速さの秘密を知り、結果的に大神を利用しニューマシン・ハリケーンソニックを完成させる(ちなみに私は歴代ソニックの中でこれが一番好き)。周りに流されやすいところもあり、藤吉の別荘地の島でサルに烈以外のみんなの全てのマシンを盗まれてしまった時サルに対抗できるのはソニックしかなかったため(なぜか)サルの着ぐるみを着て野生のサルとレースをする羽目になったり、藤吉の妹のチイコの我儘に無理やりつき合わされたり(しかしプレゼント攻撃の一番の被害者は実は育てていた鉢植えを壊された星馬父だと思う)、チイコの知り合いのミニ四駆好きだけどド初心者に「僕とレースしよう!(棒読み)」と誘わなければならなくなったりと、属性的には「振り回されるお兄ちゃん」キャラ。
お気に入りエピソード:藤吉とのコーナー対決レースでは、あっさり負けた豪の仇を取るために、モーターなどのパーツをわきの下で温めるという地味だが微妙に差が出るテクニックを駆使したり、その途中でやって来た見知らぬ男の子(年下)のマシンのメンテナンスをしてやったり。レースの最中散々卑怯な手を使ってくる藤吉だったが、烈はあくまで正々堂々、途中で得意の高速コーナーを消された時にはどうなる事かと思った。藤吉が例の男の子のマシンを「レース中に入ってくるなんてマナーが悪いでゲス!踏み潰してやるでゲス!」などと悪役全開で壊そうとしたところをマシンを庇って負傷。喧嘩した豪とも仲直りして、ベビーカーで猛追撃、ラストのコンセントを利用して大逆転。……したは良かったが、いちゃもんをつけてくる藤吉を豪とジュン(兄弟そろっての幼馴染の女の子)は責めるが、烈は「もういいよ」とあっさり許す。器の大きい兄貴だ。公式レースの参加資格がかかった重要レースの回ではミニ四駆初心者の父と「お父さんもミニ四駆好きだったんだ」と嬉しそうな顔を見せ、肝心のレースでコースアウトしてリタイアしようとする他の選手に「マシンは走りたがってるぜ!」と声をかけるなど、ミニ四レーサーとしてもいい子。WGPでも、チイコが海外に行ってしまう(本人は嫌がっいる?)と知った烈は彼女主催のレースで優勝しようと奮闘。ちなみにこの回、子供の日ということで、それにちなんだ仮装をするのだが、彼の甲冑はよく似合っていた、ジョー(アメリカチームの紅一点。リョウといい感じ)の着物も似合っていた、ジュリアナのクマの着ぐるみも、リョウのサルも割と似合っていた。この回は一見の価値あり。WGP編後半では入院するため出番が減るが、バスターソニックを開発してからは無事復帰。病院脱出回では真面目な烈にしては珍しく、豪に身代わりをさせて逃げ出した(その後、豪はデカい注射を打たれる羽目になる)。映画版では「スタートから(ソニックが)ビリッケツだー」と実況されズッコケ、軽く突っ込みを入れた(そのシーンの動きが可愛い)。他にも頼れるお兄ちゃんらしさを発揮(一人だけ冷静に後の事を考えてトランスポーターから色々と持ち出したり(これが後で大活躍する)、高所恐怖症の豪と一緒に落ちたり(軍人に拾われるが)、ジュンからサンドイッチを受け取ったり(これは活躍か?)、帽子の中に隠したソニックとケースに入れていた、トライダガーを走らせたりと、見せ場が一杯)。映画版だけでも見十分見れる(※感じ方には個人差があります)作品なので、ぜひ見ることをおススメする。WGP編最後のvsミハエルあたりでは、おいしいところをほとんど豪に持って行かれる。
・星馬豪(小四)
主人公(メイン)、烈と同じく血液型がすべてではないが、私と同じO型。(個人的)O型あるあるに当てはまりすぎていて笑った。基本的に理性より本能で動くところがある(あとその場のノリ)。負けず嫌いで、自分が勝つまで相手を付き合わせようとするところもある。鷹羽兄弟との二人一組レースでは烈と組み、兄弟対決となるが、前半のテクニカルコース開始時に高羽兄弟の弟である次郎丸が「(確か)三分待つ」的な事を言っていたため、試合で勝って勝負で負けた。納得がいかないので場所を変えて、超ロングストレートコースで対決するが、やっと同着。当然悔しがる。更に単純でおだてに乗りやいため、初対面の藤吉のおだてにあっさり乗り、レースをする事になるが直線コースかと思いきや思い切り藤吉のスピンアックスに有利なテクニカルコースだったため、彼に敗北。「マグナムはダウンフォースがまるでない。それがマグナムの欠点でゲス」等とやや嘲るように指摘されてしまう(その仇は烈が取ってくれた)。その後、烈(と藤吉)と特訓するもああでもないこうでもない的な流れにうんざりした豪は途中で二人から離れる。本当に対照的な兄弟である。漫画では星馬一家が母&烈と父&豪に別れた時(烈は母の「味方してくれたらお小遣いアップ」という言葉に釣られた)、ミニ四駆で対決だ!と突然言い出し、家族全員を脱力させたり(ちなみに烈と豪はケンカ続行だったが、父と母はとっくに仲直り、ラブラブイチャイチャ)、運び屋をやっている高羽兄弟の父の代わりに凍った湖の上をミニ四駆に荷物を載せて一緒に走ったり(一緒に走る必要は全くないが、それを言ってはおしまいである)と熱血系おバカキャラとして愛されている。勉強は苦手で、宿題もやらない。しかもその上、授業中にマグナムを弄っていて担任のたまみ先生に取り上げられてしまったこともある。その時はちょうど土屋博士がマシンの性能をチェックするための土屋カップの一週間前(確か)で、土屋カップの事を伝えに来たファイターに「何とかしてマグナムを取り戻してくれよ~」と泣きついている(ちなみにその言葉を聞いたファイターは「子供の夢であるミニ四駆を取り上げるなんて許せない!」と憤慨するが、たまみ先生が好みのツボストライクだったためか、逆に「ダメじゃないか、豪君!」とあっさり先生側に寝返る)。結局マグナムはこのままでは返せないので、たまみ先生がマグナム、豪がジュンのホンームランを借りて勝負する事になった。ちょうどマグナムは調整中だったため、何とかなるかと思いきや、ファイターがたまみ先生にアドバイスする事になったため(「僕は子供と初心者の味方なんだよ」byファイター)、無茶な軽量化を施す(ちなみにコースはファイターが多分徹夜で作った。しかしなぜか毎回彼の作るコースは男子トイレを通る)。偶然とはいえレースでは豪が勝ったため、マグナムは取り戻せたが肝心の土屋カップの日に熱を出してしまう(前のレースでプールに落ちたためと思われる)。体温計を冷蔵庫で冷やし、何とか誤魔化して家を出た豪だが、烈に怒られる(「お前母さん騙したのか!?」)。しかし気持ちは解らなくもないと無理しない程度なら許してくれる。烈とは違って、宿題はやらない、手伝いもしない、高所恐怖症(最後のはなんか違う)、と決して優等生とは言えないが憎めない面が多く、結構得してるキャラ(笑)。いつもは烈と喧嘩が絶えないが、WGP編ラストでは、まさしく主役の大活躍!烈の「行けぇ―ゴー!」という叫びも素晴らしい。
お気に入りエピソード:チイコ初登場回での烈に対する(珍しい)弄り「うちの兄貴がモテモテでさぁ~」。まさか豪の口から「モテモテ」等と言う言葉が出るとは思わなかった。その後チイコに押し倒される烈もいい感じに引いていたのがグッド!無印最終話近くポイント制レースにて、「何でおれが一位なのにレッツ兄貴と同じなんだよ~!」と文句を言う豪と、窘める烈。最後には改心したカイたちもいい。最終話間近は色々とおいしい。
・鷹羽リョウ(小五)本当に小学校に行っているのか疑わしい、アウトロー少年。身長はレッツゴー兄弟よりはるかに高い。……というか、あの二人が低いだけか。ジュン(女子)よりも身長低いはショタあるあるだから気にせんが。喧嘩ばかりのレッツゴー兄弟とは対照的に、弟の次郎丸は兄の彼に絶対的な信頼を寄せ、尊敬している。公園(らしき場所)にテントを張って暮らしているが、土地の所有者に許可は取ってあるのだろうか?大人になった今ではまずそこに突っ込みたい。「あんちゃんの料理、美味しいだす~」と弟の次郎丸が言っており、偶然テント近くに現れた豪がやていていた魚を「うめー!」とよく食べていた事から、料理の腕前は確か。マシンはトライダガーだが、無印の中盤で豪のマグナムを庇い沖田カイのマシン・ビークスパイダーに真っ二つにされてしまう。その後は誰もフォローできなかったが、土屋博士の師匠(大神の師匠でもある。二人は元彼の元にいた)の鉄心に夢の素材ZMCでニューマシンを作ってもらいに行く。山の中で電気もガスも使わずに暮らす、高羽兄弟とドッコイドッコイのアウトロー生活をしている鉄心の世話を烈と豪も協力して手伝い、やっと作ってもらえた。新しいトライダガーは続編のWGPでも活躍する。
お気に入りシーン:次郎丸が思わず魔が差して、自分がミスして使ってしまったレース専用電池を豪のものと交換してしまう(その時豪は、彼の項で説明した通り熱を出していたため、バレなかった)。兄なだけあって、次郎丸の不審な様子水上バイクに気づいた彼は、未使用の自分の電池を豪のものと再び取り替え手元通りにするが、そのせいでレースでは実力を発揮できなかった上、藤吉に豪の電池と取り替えに行ったところを見られていたため、卑怯者呼ばわりされてしまう。そこで次郎丸が涙ながらに真相を告白。兄弟の信頼関係がよく解ったエピソード。(レースは烈が一着と言う妥当な結果だった)。WGPではアメリカチームとのレースでvsジョー戦が好き。会場に浮かぶコースでマシンを走らせ、レーサー的なものに乗って移動するというリレー形式のレースで、リョウは彼女と勝負する事になる。豪や次郎丸の「女ごときに負けるなよー」との声援に怒りったジョーは水上バイク的なもので事故を起こしそうになるが、リョウが助ける。その時彼が軽い捻挫をした事に気づいたジョーは、彼の代わりに走る事になった次郎丸相手に、つい手加減をしてしまう。そこでどこか日本男児気質な彼は「女ァ、俺の弟を舐めるなァ!」と、次郎丸には「お前はそれでも俺の弟か!」と二人を叱咤。目が覚めた二人は本気でぶつかり合い、最後には認め合う。その後、ジョーはリョウに好意的。……なんだこの「ラブストーリーは突然に」感。
リョウは烈と同じく兄貴ポジションだけど、アウトローゆえの逞しさの違いかなと個人的には思ってます。
・三国藤吉(小四?)
キャラの多い漫画では大抵一人はいる「何でも金にモノを言わせる」系お坊ちゃま。一人称「わて」、語尾に「ゲス」をつけて喋る上に、元々サルのような髪型をしているのに(だから?か)ほとんどサルの着ぐるみを着ている。正装はコナンみたいな服。策士気質(笑)で、初対面の別名豪をおだてまくり得意なテクニカルコースでコテンパンにする。しかし策士と言っても所詮は小学生なので、騙されたのは結局豪一人。どこまで単純なんだ豪は(笑)。豪に負けず劣らずの負けず嫌いで、レースでは必ず自分が勝たない時が済まないというお坊ちゃん独特の我儘な性格。勝つためならばレースの途中でも平気でコースを変えたり(烈の項参照)、人のマシン壊そうとしたり(烈のこ(ry)、烈がダウンしている間に更に差を広げようとしてヒコザ(漢字が出てこないが、彼の執事的な大人)に「坊ちゃまには正々堂々勝っていただきたいのです、ハイ」と窘められて、やっとストップした。その後も負けを認めず散々粘ったが(烈(ry))アメリカナイズされたパパ(「お前父ちゃんの事パパって呼んでんの?」by豪)に「卑怯な真似はやめろ!」と叱られ、渋々握手を交わす。マシンは烈と同じくコーナリング重視のスピンアックス(後にスピンコブラを三国コンツェルンの総力を挙げて開発する)で「コーナーの軽業師」というコメントに困る微妙なをつけられているが、本人は気に入っている(?)模様。
お気に入りシーン:藤吉関連はやはり彼の妹チイコ関連。彼女が初登場した回では初めて彼が妹持ちの兄だという事が判明するが、ぶっちゃけ彼女が登場した後も兄らしさは特に感じられなかった(沖田カイがゲームセンターに来た回は別人のようだったけれども)。彼の回想と本人曰く「昔からチイコはわての手に負えない」らしく、意外と苦労人だったことが判明する。だが個人的にチイコの方が力関係的に上というのはおいしい(烈が好きなため、彼の出番(見せ場)が増える)し、永遠に妹の尻に敷かれているといいと思う。
・J(年齢不詳
最初は大神の手下として登場。「っ」や「ハッ」など、初期はほんの少ししかしゃべらない。彼のマシンプロトセイバーJBには空気砲が組み込まれており(腕に着いた変な装置でスピードやコーナリングなどのセッティングをレース中に変えられる)、後ろのマシンをそれによって攻撃、壊すことが出来る。初登場時は全身タイツという出で立ちには驚いたものだが、慣れてしまえばそれほど違和感はない。烈と豪の最初のマシン「セイバー」が溶岩によってとかされてしまった間接的原因を作ってしまったキャラだが(だからミニ四駆は安全なところで遊びましょうとあれほど(ry))、大神に洗脳に近い事をされていたので仕方がない。実際に烈も豪も彼が改心した回では非常に好意的である。……同じく悪役(?)として出てきた藤吉とはえらい違いである。その後は土屋博士の元で彼の手伝いをしている。高羽兄弟と同じく、学校には行っているのか疑わしい。ただ一つ確かな事は、あの全身タイツ姿で学校に行ったらいじめの標的になること間違いなし。最終話間近で「R」という名の姉が出てくるが原作の漫画には一切出てこない。多分アニメだけのオリキャラ。マシンも黒い三角形のボディの「ドラゴンデルタ」というイロモノ。「バトルレースアメリカ王者』として出てきたが、続編のWGPで出てこないあたりアメリカは下剋上等(日吉若@テニスの王子様)なのだろう。
お気に入りエピソード:Jは初登場こそどちらかと言えば序盤だが、無印の仲間サイドキャラでは一番最後に仲間(友達)になったため、無印での見せ場はそれほどないが、リョウのトライダガーを(修理のためとはいえ)盗む回は良かった。「直すためだたんだからいいじゃん」派の弟達(なぜか兄貴なのに藤吉もこちら)と「盗んだのは許さん!レースだレース!」派の兄貴達で揉めるが、トライダガーの持ち主であるリョウの提案通りレースする事になる。やがて素直にレースを楽しみだすJに釣られ、豪、藤吉、次郎丸もレースに参加しようとするが、肝心の部品をJに貸していたため参加できず。烈だけは同じ兄貴同士リョウの狙いを知っていたのだろう、レースに参加。他はWGPで、プロトセイバーエボリューションが暴走した時のクレモンティーヌとの会話を通したカイとの友情(?)も好き。
・次郎丸(小三)
リョウの弟。一人称は「おら」リョウの事は「あんちゃん」と呼ぶ。大谷さん(ピカ●ュウ!)ボイスであんちゃん呼びは反則。豪の事は「うんこ野郎」烈の事は「優等生野郎(真面目野郎だっけ?)」と呼ぶ。基本的にリョウ以外には懐かない。よく豪、藤吉とともにバカやってるのが印象的。次郎丸本人はまだ小三だから仕方がないとしても、年下と同レベルな小四二人はどうなんだろう……。しばらくしてからセイバーをもらい「次郎丸スペシャル」と名付ける。デビュー戦(豪の項とリョウの項参照)は散々だったが、最年少だし可愛いからしょうがない。
お気に入りシーン:次郎丸は基本的にマスコットポジションだからなぁ。「リョウの弟」である限り、彼関連でしか見せ場がないのが残念。しかし映画版ではリョウの代理を一時務めた時は至らないところが可愛くて良かった
畳む
#お引越し記事 #レツゴ