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LSOE設定語り:LSOE番外編10・11こぼれ話。

このカテゴリで描くのかなりお久しですね。
最初は創作の裏話をあれこれ書いて行こうと思っていたはずなのに、特に書くことなく話が進んでいくという…
今回のLSOE番外編描いてる途中のあれやこれやをちょっと書いてみようかという気になったので、ちょっと語ります。

女神とみそっかす編は、本編のかすみ視点ではどうしようもないダメ父の面しか出ていなかった克己(かすみ父)視点での話です。
誰かの眼を通して語るとなるとどうしても見えるものに偏りが出てしまうんですよね。
特にかすみ視点だとどう見てもろくでなしにしか見えず。たしかにかすみにとってはそれが事実なのですが、大樹(かすみ兄)の視点だと同じ親についてのことなのに見えるものが違う。父視点だともっと違う。
その辺の違いを描きたくてこの番外編を描きました。
父視点だと昔から頑張ってもいまいち結果が出なかったけど一度全力で頑張ってみたらできたので、もっと頑張ろう、努力すればいい、という感覚がありました。なので多少の困難は努力でなんとかなる、と思って最善の行動をしたというのが父視点です。
けれどもそれが必ずしも報われるものじゃなかったので結果的に本編の流れになってしまいます。そこがこの一家の最大の悲劇なんですよね。描いたの私なんですが。
兄の方は父がどれだけ頑張っていたか、どんなにいい父親かを知っているし、大好きなので今も昔のようになることを信じています。本人にはどうにもならないことなので責める気もないです。でも、かすみが父の美点を知らないのもあまりに幼いころの話だったので覚えていないのも仕方のないことなので、あまり強くは言いません。
特定の誰かが悪いわけでもないし、明快な解決策もないのでどうしようもないだけです。
そのあたりの立場の違いによって見え方が変わる、というのを描きたかったんです。
まあ、現実的にはさやかの言ったことが最善じゃないかと思っています。

と、このように鬱展開ではありますが、描いてる本人すらたまに忘れますが、この漫画はラブコメです。
なんだかんだ暗中模索紆余曲折あっても最終的には明るく終わりたいとは思っています。
近頃コメディ要素がめっきり減って来たという自覚だけはある作者でした。

#LSOE #設定語り