旧記事:エロイカより愛を込めて 暇だった(眠れなかった)のでポチポチおススメ漫画について語ってみる。今回は「エロイカより愛をこめて」、通称エロイカ(そのまんま)です。古い漫画だけど今読んでも十分笑えるし、ためになるし、ワクワクするし、と素敵な作品です。……でも私の年代だと認知度低いんですよね。面白いのに。ストーリは毎回パート○で終了という一章完結式。キャラさえ知っていれば途中からでも十分読めます。そんなワケでキャラ紹介だけ。 ・ドリアン・レッド・グローリア(伯爵) 芸術品専門の怪盗エロイカ。英国人。最初は美青年ガブリエルを狙って妖しく登場。十数人の美青年の部下を引き連れて、自身も派手な格好で華麗に登場。ラストではターゲットであるガブリエルにキスという耽美っぷりを見せる(第一話)。しかし二話で少佐が登場してからは二枚目から段々三枚目と落ちてゆく。少佐の所蔵する『紫を着る男』にはかなりの執着を見せるが、未だにゲットならず。その絵画を巡って成金サバーハとも揉め、因縁が出来る。初期こそ美青年ぞろいの部下がいたが、現在では金策が苦しいのか部下はボーナム君とジェイムズ君ただ二人だけ。それでも泥棒稼業は順調(?)な模様。幼い頃から男色の世界に生きてきたため、それを隠さないオープンなホモ。脱がすのも縛るのも好きらしい。二話で初対面の少佐に「ワイヤーロープのような男は好みではない」と言いつつも、彼なりの鋼鉄の美学に触れて彼自身にも興味を持つようになる。美青年となると目の色を変える。特技は芸術品鑑定と変装。たまにロレンスと組んで少佐に大迷惑をかける。 ・クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ(少佐) 世界に名高いNA●O情報部員。『鉄のクラウス』との異名を持つが、敵対組織の同業者からは『イモクラウス(学生時代ジャガイモを好んで食べていたため)』『万年少佐』と蔑称で呼ばれることもしばしば。でも本人あまり気にしてない模様。二話で初登場したゲストキャラかと思いきや、伯爵が主役なのか彼が主役なのか解らないくらい活躍するようになる。部下は全員アルファベット呼び(A、B、C、等)、彼らからの苦情はないらしい。真面目なドイツ人で、カーテンのひだが揃っていないと落ち着かない、天上のシミが気になる、等、実際に居たら大概めんどくさいと思われる。偶然仕事でエロイカに関わってしまったのが運の尽きか、大抵の任務を彼に邪魔される。基本的には敵対関係だが、時には手を組むこともある。彼自身は非常に優秀で真面目なのだが、職場というか上司・部下には恵まれず、ろくな出世もない(一度中佐になった事があったが、伯爵とロレンスの余計なお世話によって破綻となった)。上司はデブの上ホモ(怪盗エロイカを気に入っている)、ケチ。部下はAは真面目、Bはラテン系の怠け者、Gはオカマのホモ(少佐と伯爵両方好き)で厚化粧、Zは永遠のペーペーと読者的にはバランスがいいが、少佐的にはたまったものではない。特技は機械いじりや戦車の操縦、マグナムを片手で撃てる等。一目見ただけで女性のスリーサイズが解るなど、意外なものもあり。苦手なのはホモ(伯爵、上司、部下G他)、美術・芸術全般、絵が下手等。個人的にはそこに運と間の悪さも入れたい。 ・ジェイムズ君 最初は片目を隠した美青年として登場。しかし好物はカシオミニと腐りかけのバナナ。この時点で色々アレなエロイカの会計士。伯爵曰く「世界一有能な会計士」。作品が進むにつれて等身が低くなり、もはや子供レベルになった。会計士らしく浪費を嫌うが、それがかなり極端。伯爵の家でボーナムと共に住んでいるようだが、ネズミをペットにして伯爵を困らせたりする(それでも伯爵ラブ)。連載再開時には好物は豪華な残飯へと変化。サバーハに贋作を売りつけようとしたこともあるが、肝心の絵画に新聞紙をノリで貼り付けて剥がれなくなるなど、判断力がイマイチ。その時にイタリアのマフィア・ボロボロンテ(彼も伯爵にディープな愛を捧げている。情婦はみんな伯爵似)の部下に偉そうに振る舞った事もあった。部下Gとは犬猿の仲。 ・ボーナム君 エロイカの良心的存在。常識人ゆえ苦労人の、メカに強い伯爵の部下(もちろん伯爵ラブだが、ラヴェンナの古書店の店主も好き)。部下Aとはメル友。あの鉄のクラウスに「うちへこないか?歓迎するぞ」と強く勧誘されるほど有能。伯爵とジェイムズ君に振り回される事が多い。よく少佐の部下と馴れ合う。 ・部下A 少佐の右腕(?)っぽい部下。本名は不明。情報部一の愛妻家で苦労人兼常識人。ボーナム君とはメル友で、よく近況を報告し合っている。真面目な性格の血液型A型らしい。解ってるのはそのくらい。 ・部下B 陽気なラテン系の部下。本名は不明。かなりの陽気な性格で楽天的。B型らしい。 ・部下G ある任務で令嬢に女装して、命の危機に直面したところを伯爵に助けられて以来、彼と少佐両方に想いを寄せる。れっきとした男のはずだが(初登場時には一人称「ぼく」)厚化粧に常に女物を着ているためか、いつの間にか一人称「あたし」の女らしくなっている。Zは弟分で、乙女心について彼によく語る。伯爵や少佐に女の影が見えた時には嫉妬する、モノホンのオカマ。 ・部下Z 初登場時から伯爵に目をつけられ、少佐に「ズボンはちゃんとはいておけ」と彼的には不本意な注意をされた。永遠のペーペーだが、彼のみスピンオフ作品『Z』が出ている。よくGと組まされて、疑似姉弟のような関係。最近では殴られそうになったGを庇い、彼から「アンタって男らしいのね。見直したわ」と微妙な事を言われている。彼以外の部下全員がアラスカ送りになった時に少佐と二人きりで仕事を忙しくこなしたり、少佐の家でのパーティでジェイムズ君が値切った食べられないケーキを少佐と共に食べてしまい翌日欠勤など、結構目立っている。作中ではかなりまともな感性の持ち主。 ・ロレンス S●S所属の諜報員。少佐の戦友を自称しているが、彼からはよくスル―される。ついでに伯爵からも基本スルーだが、少佐が絡むと伯爵もノリノリ。少佐が中佐に出世した時は二人で遊びに行き、余計な事をした(伯爵は一応役に立ったが、彼は邪魔ばかり)。上司のミスターLもちょっと変わったおじいさん。ジェイムズ君曰く「歩く同族嫌悪」。とにかく思考が読めず、少佐が任務で強制参加させられた心理実験の回では「最終兵器」呼ばわりされた。とにかく宇宙人としか言いようがない言動で、少佐他大量の軍人に強烈なストレスを与えた。粋な遊び人を気取ってよくキャバレーどうこう言うが、その辺の知識も少佐の方が上だった。別名「番外編の男」。 ・子熊のミーシャ 旧KG●の諜報員。少佐とは組織同士が比較的協力的になった今でも仲が悪い。冷戦時の「イモクラウス」と少佐をバカにする彼に対して少佐は「彼女はおしゃれだな」と奥さんの下着の柄の話をされて怒るところは、すみませんがウケた(笑)。金欠でコペンハーゲンへ派遣された時の自転車に乗っての立ち回りは哀れだった。白くまとは親友同士。娘のアンナは美少女。 ・白くま ミーシャと同じく旧KG●の諜報員。結構偉いポジションにいるらしい。グラス・ターゲットの回では一番マトモだったのがこの人だったと思う。最近出番が少ない。 主なキャラはこんな感じ。平均年齢が高いのはこの作品の仕様です。おじ様萌えの方には非情においしい作品だと思われます。既に四十巻越えの作品なので、時間&お金に余裕のある方におススメです。……いや、古本っててもある事はあるんですが、ね?個人的な推しカプはボロボロンテ×伯爵なんですが、同志様いなさそう。 青池先生の他の作品もどれもおススメ。特に『七つの海七つの空』では伯爵と少佐のご先祖様を匂わせる海賊VS海軍士官の話が読めます。ご先祖様の代からの因縁だと思うと更に燃える。 #お引っ越し記事 #エロイカより 旧ブログサルベージ記事 2024/03/23(Sat)
暇だった(眠れなかった)のでポチポチおススメ漫画について語ってみる。今回は「エロイカより愛をこめて」、通称エロイカ(そのまんま)です。古い漫画だけど今読んでも十分笑えるし、ためになるし、ワクワクするし、と素敵な作品です。……でも私の年代だと認知度低いんですよね。面白いのに。ストーリは毎回パート○で終了という一章完結式。キャラさえ知っていれば途中からでも十分読めます。そんなワケでキャラ紹介だけ。
・ドリアン・レッド・グローリア(伯爵)
芸術品専門の怪盗エロイカ。英国人。最初は美青年ガブリエルを狙って妖しく登場。十数人の美青年の部下を引き連れて、自身も派手な格好で華麗に登場。ラストではターゲットであるガブリエルにキスという耽美っぷりを見せる(第一話)。しかし二話で少佐が登場してからは二枚目から段々三枚目と落ちてゆく。少佐の所蔵する『紫を着る男』にはかなりの執着を見せるが、未だにゲットならず。その絵画を巡って成金サバーハとも揉め、因縁が出来る。初期こそ美青年ぞろいの部下がいたが、現在では金策が苦しいのか部下はボーナム君とジェイムズ君ただ二人だけ。それでも泥棒稼業は順調(?)な模様。幼い頃から男色の世界に生きてきたため、それを隠さないオープンなホモ。脱がすのも縛るのも好きらしい。二話で初対面の少佐に「ワイヤーロープのような男は好みではない」と言いつつも、彼なりの鋼鉄の美学に触れて彼自身にも興味を持つようになる。美青年となると目の色を変える。特技は芸術品鑑定と変装。たまにロレンスと組んで少佐に大迷惑をかける。
・クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ(少佐)
世界に名高いNA●O情報部員。『鉄のクラウス』との異名を持つが、敵対組織の同業者からは『イモクラウス(学生時代ジャガイモを好んで食べていたため)』『万年少佐』と蔑称で呼ばれることもしばしば。でも本人あまり気にしてない模様。二話で初登場したゲストキャラかと思いきや、伯爵が主役なのか彼が主役なのか解らないくらい活躍するようになる。部下は全員アルファベット呼び(A、B、C、等)、彼らからの苦情はないらしい。真面目なドイツ人で、カーテンのひだが揃っていないと落ち着かない、天上のシミが気になる、等、実際に居たら大概めんどくさいと思われる。偶然仕事でエロイカに関わってしまったのが運の尽きか、大抵の任務を彼に邪魔される。基本的には敵対関係だが、時には手を組むこともある。彼自身は非常に優秀で真面目なのだが、職場というか上司・部下には恵まれず、ろくな出世もない(一度中佐になった事があったが、伯爵とロレンスの余計なお世話によって破綻となった)。上司はデブの上ホモ(怪盗エロイカを気に入っている)、ケチ。部下はAは真面目、Bはラテン系の怠け者、Gはオカマのホモ(少佐と伯爵両方好き)で厚化粧、Zは永遠のペーペーと読者的にはバランスがいいが、少佐的にはたまったものではない。特技は機械いじりや戦車の操縦、マグナムを片手で撃てる等。一目見ただけで女性のスリーサイズが解るなど、意外なものもあり。苦手なのはホモ(伯爵、上司、部下G他)、美術・芸術全般、絵が下手等。個人的にはそこに運と間の悪さも入れたい。
・ジェイムズ君
最初は片目を隠した美青年として登場。しかし好物はカシオミニと腐りかけのバナナ。この時点で色々アレなエロイカの会計士。伯爵曰く「世界一有能な会計士」。作品が進むにつれて等身が低くなり、もはや子供レベルになった。会計士らしく浪費を嫌うが、それがかなり極端。伯爵の家でボーナムと共に住んでいるようだが、ネズミをペットにして伯爵を困らせたりする(それでも伯爵ラブ)。連載再開時には好物は豪華な残飯へと変化。サバーハに贋作を売りつけようとしたこともあるが、肝心の絵画に新聞紙をノリで貼り付けて剥がれなくなるなど、判断力がイマイチ。その時にイタリアのマフィア・ボロボロンテ(彼も伯爵にディープな愛を捧げている。情婦はみんな伯爵似)の部下に偉そうに振る舞った事もあった。部下Gとは犬猿の仲。
・ボーナム君
エロイカの良心的存在。常識人ゆえ苦労人の、メカに強い伯爵の部下(もちろん伯爵ラブだが、ラヴェンナの古書店の店主も好き)。部下Aとはメル友。あの鉄のクラウスに「うちへこないか?歓迎するぞ」と強く勧誘されるほど有能。伯爵とジェイムズ君に振り回される事が多い。よく少佐の部下と馴れ合う。
・部下A
少佐の右腕(?)っぽい部下。本名は不明。情報部一の愛妻家で苦労人兼常識人。ボーナム君とはメル友で、よく近況を報告し合っている。真面目な性格の血液型A型らしい。解ってるのはそのくらい。
・部下B
陽気なラテン系の部下。本名は不明。かなりの陽気な性格で楽天的。B型らしい。
・部下G
ある任務で令嬢に女装して、命の危機に直面したところを伯爵に助けられて以来、彼と少佐両方に想いを寄せる。れっきとした男のはずだが(初登場時には一人称「ぼく」)厚化粧に常に女物を着ているためか、いつの間にか一人称「あたし」の女らしくなっている。Zは弟分で、乙女心について彼によく語る。伯爵や少佐に女の影が見えた時には嫉妬する、モノホンのオカマ。
・部下Z
初登場時から伯爵に目をつけられ、少佐に「ズボンはちゃんとはいておけ」と彼的には不本意な注意をされた。永遠のペーペーだが、彼のみスピンオフ作品『Z』が出ている。よくGと組まされて、疑似姉弟のような関係。最近では殴られそうになったGを庇い、彼から「アンタって男らしいのね。見直したわ」と微妙な事を言われている。彼以外の部下全員がアラスカ送りになった時に少佐と二人きりで仕事を忙しくこなしたり、少佐の家でのパーティでジェイムズ君が値切った食べられないケーキを少佐と共に食べてしまい翌日欠勤など、結構目立っている。作中ではかなりまともな感性の持ち主。
・ロレンス
S●S所属の諜報員。少佐の戦友を自称しているが、彼からはよくスル―される。ついでに伯爵からも基本スルーだが、少佐が絡むと伯爵もノリノリ。少佐が中佐に出世した時は二人で遊びに行き、余計な事をした(伯爵は一応役に立ったが、彼は邪魔ばかり)。上司のミスターLもちょっと変わったおじいさん。ジェイムズ君曰く「歩く同族嫌悪」。とにかく思考が読めず、少佐が任務で強制参加させられた心理実験の回では「最終兵器」呼ばわりされた。とにかく宇宙人としか言いようがない言動で、少佐他大量の軍人に強烈なストレスを与えた。粋な遊び人を気取ってよくキャバレーどうこう言うが、その辺の知識も少佐の方が上だった。別名「番外編の男」。
・子熊のミーシャ
旧KG●の諜報員。少佐とは組織同士が比較的協力的になった今でも仲が悪い。冷戦時の「イモクラウス」と少佐をバカにする彼に対して少佐は「彼女はおしゃれだな」と奥さんの下着の柄の話をされて怒るところは、すみませんがウケた(笑)。金欠でコペンハーゲンへ派遣された時の自転車に乗っての立ち回りは哀れだった。白くまとは親友同士。娘のアンナは美少女。
・白くま
ミーシャと同じく旧KG●の諜報員。結構偉いポジションにいるらしい。グラス・ターゲットの回では一番マトモだったのがこの人だったと思う。最近出番が少ない。
主なキャラはこんな感じ。平均年齢が高いのはこの作品の仕様です。おじ様萌えの方には非情においしい作品だと思われます。既に四十巻越えの作品なので、時間&お金に余裕のある方におススメです。……いや、古本っててもある事はあるんですが、ね?個人的な推しカプはボロボロンテ×伯爵なんですが、同志様いなさそう。
青池先生の他の作品もどれもおススメ。特に『七つの海七つの空』では伯爵と少佐のご先祖様を匂わせる海賊VS海軍士官の話が読めます。ご先祖様の代からの因縁だと思うと更に燃える。
#お引っ越し記事 #エロイカより