旧記事:ストレンジ+ 美川べるの先生(以下ミカベル)作品について語ります。最初にミカベル作品を見たのはアンジェリークの公式四コマだったっけ……。当時は「絵がなんか怖い」って思ってたんだけど(失礼)、ミカベル本人も自虐ネタとしてよく使ってて、そう思うのは私だけじゃないんだと安心したものだ。代表作からいきまーす!※ちなみに下ネタ・下品ネタはどの作品も共通(この時点では全作品の萌え語りするつもりだったんですが、文字数余裕でオーバーなためにストプラオンリーにする事にした。 ☆ストレンジ・プラス(+) ミカベル作品はどれも現代日本が舞台(どの作品でも九割は齢をとらないサザエさん方式)。この作品の舞台は「治安の悪いスラム街」。カッコは年齢、初登場時の台詞も紹介しときます。……まぁどんなに第一印象が可愛いorカッコいいキャラでも基本的にそれは一瞬で覆るわけですが。 ・恒(17)「…あーあ…。ガラ悪い街だなァ…。ゴチャゴチャで何がどこにあんのかもわからないし」(初登場一巻) 主人公。ツッコミスキルは作中随一。昔は泣いてばかりいたらしい(本人談)。大きくなった彼は数年前(六年くらい前)から行方不明になった兄(巧美)を捜し、舞台となるスラム街にやってくる。実家が裕福な金持ちなため探偵に兄を探してもらおうと、その探偵事務所に行く途中で偶然その兄と再会する。「大金持ちで何不自由なく暮らせる父さんと母さんが待つあったか……くはない」家庭に連れ戻そうとするが兄はそれを拒否。札束で顔面ビンタといういやらしい攻撃を繰り出しても揺れはしたものが彼の「帰らない」という意志は固かったため、自分もその「美国探偵事務所」でバイトとして働く事になる。 序盤こそ「裕福な家庭で育ったお坊ちゃん」だったが、回を増すごとに周りの影響を受けてたくましくなっていくが、基本ヘタレ。よく周り(特に巧美に)「老け顔のロンゲ」呼ばわりされて弄られる。ツッコミキャラだけに周りに振り回されまくり、弄られまくり、馬鹿にされまくり……と、色々な意味で可哀想。護衛の回ではお嬢キャラ・貴世子といい感じで、フラグが立った。その後はかなり好意を寄せられているのに全く気づかない(好みの女性のアンケートを「老け顔でロンゲの未婚男性限定」だとピンポイントで恒を指名して答えさせ、実際にその通りにしても「いや、なんかイメージ違うな!」と全く察せない)。ツッコミキャラなのに空気も読めない。「男は力よりハートだよね」とか平気で言う(公式プロフィールより)らしいが、ソレっぽい言動が見られるかどうかは個人の感じ方によると思う。 ・巧美(28)「ちょっとここ通るよー。ったく俺以外の人間は、もっとはしっこ歩けっつの!」(初登場一巻) 恒の兄。美国探偵事務所の雇われ所長。この作品の六、七割のボケはこのキャラ(特に下ネタ・下品ネタは彼の仕業)。昔は普通にメンズを着ていたようだが、現在ではレディースばかり着ている(学校に潜入する回でも基本は女子制服着用)。小柄で低身長だが、自分の可愛さが引き立つためむしろいいらしい。自分の事を「美の神」「」と称するなど、突き抜けた究極のナルシスト。「自分>>>>>(越えられない壁)>>>>>その他の人々」という主義なため女性キャラと絡んでも、恋愛には発展しないし、むしろその相手を弄る(ただし偽ラスティ回では「ラスティネイルは義賊の名前だ」と発言しており、彼女とはフラグが立っているとも思える)。恒いびりが日課で、どんな時でも意図的な嫌がらせを怠らない。基本的に色々酷い人。ただし、雇い主である美国社長には頭が上がらない。最近は探偵というより何でも屋と言った方がしっくりくるほど探偵らしい仕事はしていない、むしろ遊んでばかりいる。見た目の割にバトル展開時も撃強で、生身・銃(小型・大型問わず)・その辺にあるもの、と何でもありの無茶苦茶攻撃で相手を撃退。殺し屋・狗堂に命を狙われているが(監禁されたこともあり、その際に嘘回想でオッサン×ショタのBL読者サービスをしてくれた)、本人は危機を全く感じず、やはり弄っている。同業者に堀口探偵がいる(今度は嘘回想ではなく実際に彼にBL抱きをされている)。 ・正宗(24)「なんだァ、オイ 事務所の前で大声出して…。まァた、奴が余計なモメ事起こしたかな…?」(初登場一巻) 美国探偵事務所の肉体労働担当。ぶっちゃけ彼を含めた最初からいる美国探偵事務所の三人はバトルスタイルこそ違えど強さは作中でもかなり上位なため、肉体労働担当という意味があまりない。長身マッチョ・ブレイズヘア・キワドイところにまで刺青がある、など設定が細かい。自他共に認める重度のヲタク(オタクではない)で、「二次元(主に美少女)至上主義」者(でもアイドル・グラビアアイドルも範囲内)。末期なので「ヴォイオズラヴ」も平気(ただし「身内ネタはキッツうい」らしい)。彼の二次元への愛は作中で一二を争うが、ヲタキャラが二人しかいないので当然そうなる。届け物の依頼の時はダミーを運ばされて憤る巧美だったが、彼らの持って来たダミーは美少女フィギュアだったため、正宗はご満悦(しかも既存キャラではなく造形師のオリキャラで、正宗曰く「アルミ削りだしでまつげ髪の毛…シルバーにクリアオレンジ(ry」らしい)。お仲間・恭宇夜初登場時には主役兄弟を巻き込んで、新作ゲーム「ゼロさぶ」を手にれるため恭宇夜の用意した罠(美少女フィギュア展・顔出し看板・バラエティとかでよくある間違った方を選ぶと泥まみれになるヤツ)を突破し店の前にたどり着くが、そこには既に大行列が出来ており入手は不可能かと思われたが、予め予約してあった(しかも複数の店で)ため手に入った(ちなみに恭宇夜は予約し忘れていた)。その後は恭宇夜もよく顔を出すようになる。前述の通り、二次元至上主義者なため生身の女性には一切興味がない(チンピラから助けた女子高生に言い寄られたこともあったが、彼女と美羽の女のバトルを仲裁する際に二次元美少女のたとえ話を出して結局引かれた)。巧美ほどではないが一冊の単行本にあるかないかくらいの頻度で女装・正宗子化することもある。甘党で昼食にケーキ二ホールを食べようとしたこともある(昼食に丼物が食べたいと言ったら丼のみを買ってこられた恒にワンホール譲った)。料理上手。 ・美羽(年齢不詳・NGワード)「語尾が消えていく」(初登場一巻) 美国探偵事務所の紅一点で所長秘書。露出狂気味で、いつも露出度の高い恰好をしている。隙あれば「サービスシーン」と称し、すぐに脱ごうとする。残念ながら一度は見てみたいと思っていても、必ず意図的・偶然のハプニングで見ることが出来ない(じじいアイランド回では巧美のふきだしで見えないし。序盤はぶっちゃけあまり目立っていなかった。「オバサン」「年増」「ババア」という単語に過剰反応し、言った奴はどんなに離れていても必ず仕留める恐ろしい人。酒が好きでよく飲むがすぐに酔うという典型的な「酒が好きだからと言って強いわけではない」キャラ。得意な武器はナイフらしい。番外編扱いの美国事務所四人組のささやかなパーティ回では正宗と同じアパートに住んでいることが判明(正宗の下の階が彼女の部屋)。……しかしその部屋の内部は「女の人の部屋なんて初めてだぁ」と期待する恒の予想の右斜め上四十五度くらい裏切ったまさに「The・汚部屋」だった。玄関先からゴミ袋の山があり「ここの柔らかいゴミ袋はふんでも大丈夫だからね」と平気で部屋に案内しようとする彼女はもはや「片付けられない女」レベルではなく「ダメ人間」レベル。「俺の部屋の下がこんな腐海になってたなんて~」と嘆く正宗に「中はそんなに汚くないでしょ」と反論するが、部屋中ゴミだらけで座るところがない。「トラマナ」を唱える巧美に「うちの床はダメージゾーンか!」と言う彼女だが正宗が据わった座布団からは液が染み出てきたりした。結局酒に逃げた三人(恒は未成年なので飲めない)は王様ゲームで盛り上がり、巧美はとっとと眠ってしまう。その後、彼女が美国探偵事務所にいるのは巧美のおかげだと話す。「みんなの過去は仲間なら知っておいた方がいいのかな」的な事を言う恒に対して、美羽は「小学校の道徳の授業じゃないんだから、知らなくてもいい」と珍しくシリアスな面を見せた。 ・奈々(25)「ご長男に続いて恒様まで、この街で疾走…。だから奈々は恒様一人を向かわせるなんて反対でしたのに…」(初登場一巻) 基本「ですわ」「ですの」口調&丁寧語でしゃべる主役兄弟の父に雇われていたが、「恒を連れ帰る(できれば巧美も)」という任務に失敗して解雇されたフリーの便利屋。長身にロングヘアが特徴。いつもスーツらしき格好をしている。騙されやすく巧美のあからさまな嘘にもあっさり騙された、結構ちょろい人。しかし怒ると怖いし、嫌いなタイプ人間には一切容赦なし(「奈々は暴力的な人間と人に物をたかる人間は大っ嫌いです!!」と言いながら絡んできたチンピラ菅野の首をねじ切ろうとした)。巧美のそっくりさん誘拐の回では正宗と張り合が、段ボール箱を被って移動する際に二人そろって今や昔懐かしいポスペ(知らない方は「メールソフト」「ポストペット」で検索してみてください)のふりをして誤魔化そうとするが当然通じない(「ちょっと無理をしてでもワンサイズ下に入りたい乙女心」by奈々「小さな箱には収まりたくないマッチョ心」by正宗)。その回のラストでは正宗の事を少し見直す。 ・ドロシー(6)「ナースの!ドロシーですっ!よろしくおねがいしまーす!」(初登場一巻) ちゃんと医療の知識のある幼女。彼女は初登場したそのページであっさり本性を出している。基本的に誰にでも(当然目上にも)タメ口で話す。「僕のドロシーちゃんは見た目は幼女、頭脳は三十路越えの大人の女なんだよ!」というオズの言葉通り、精神年齢が非常に高く、計算高い性格。自分を攫ったチンピラにも舐めまくりの態度をとる。同年代の少年・雅史と初対面の回では周りが囃し立てる中、一人だけ「年頃の男子がメンタルな部分をからかわれたらテンパるのは当然の流れです。今日この日を糧にしていずれ囃し言葉も笑って流せる余裕ある男になればいい」と大人な発言をしている。しかしあくまで年端もいかない幼女なのは事実なので、バトルにおいてはライオンのぬいぐるみのレオ様に一任している(普段は可愛いぬいぐるみだが、戦闘時には内部メカによって八等身の「男の独特のズムッとしてミシッとした感触の尻」を持ったバトルマシンと化す)。オズの子供ではなく、昔は基先生のところにいた。 ・尾杜(以下変換がめんどくさいのでオズ)(32)「馬鹿め!そいつはダミーだ、上からコンニチハ!!あなたの心の”はじめてのおいしゃさん”!尾杜先生参上オオー!!」(初登場一巻) 無免許医の闇医者。巧美は昔彼のもとで働いていた事もあったらしいが、今のところその辺は明らかになっていない。明け方になると時々巧美は彼の元を訪れるらしい。現在の巧美のルーツを知っている(っぽい)貴重な人物。巧美とは仲が良く、よく彼と一緒にボケる。恒曰く「ボケのテンションが似てる」らしい。基本ボケキャラの正宗も彼の前ではツッコミに回る。美羽や美国社長(特に後者とは仲が悪いため)を「熟女」扱いしてシメられるのはいつものお約束。よく変な薬を作る(チューブわさびそっくりのパッケージの塗り薬・謎の液体尾杜汁・危険な薬そっくり(本人談)の一個二千キロカロリーあるデカい(恒談)薬・微妙に入りそうな大きさのデカい座薬・肌のツヤがツヤベタになる薬・毛生え薬・ヒトの顔が古くさく見える薬など)。ドロシーが大人なため、彼は市場に子供じみた性格で色々と面倒くさい上に情緒不安定。。ドロシーといい感じの雅史には大人げない言動が目立つ。小さいモノなら猫から幼女から少年から何でも好きな危ない男(公式プロフィールより)。ドラマCDでは「森川智之が服着て歩いているかのような典型的眼鏡声の僕」の台詞通り、森川さんが声を当てている。 ・貴世子(17)「はァ?あんたの年なんて聞いてないけど?どーでもいいわ。…せいぜい頑張ってね」(初登場二巻) 初登場時は上記の台詞通り「ツン」ばかりで「デレ」がまるでなかったお嬢様。ファーストフードを今まで食べたことがなかった(としか思えない)真性で、最初は酷い毒舌だった。が、放課後を初めて友達(感覚で接する美国探偵事務所の面々)と一緒に過ごした彼女は次第に素になっていく(楽しそうに笑う彼女と巧美とのやり取りで、巧「楽しい?」貴「あっ」巧「ふふっ、よっぽど…パンチラの話が好きなんだね」貴「違う」の流れは面白かった)。恒に「普通の放課後を過ごしてみたかった」と話すところは甘酸っぱくて非常に萌えた(その裏側では巧美達三人が「よく言うでしょ、人の恋路を邪魔する奴は…」正宗「月に変わっておしおきよv」巧美&美羽「違う」とボケツッコミしつつ敵をノシていた)。その後、巧美に贈られた「妖怪ふんどしタワシ」を着こみご満悦だった(文字ではとてもではないが説明できない)。 ・恭宇夜(17)「やあ正宗…僕だよ。名乗るのは初めてだったね…僕の名前は恭宇夜!覚えておけ!」(初登場二巻) 「敵の真ん前の二階の窓のヘリに立つなんてアホかコイツ」「つついたれ、つついたれ」と上記の通りに名乗った(このコマではまだ可愛い奴だった)後にすぐに「止めて!止めたまえ!お願い!!」と一気にヘタレ化した、正宗のお仲間。「恭宇夜」というのはコスプレネームで、本名は「樹」だがこの時点では明かされるとは思っていなかった。学校では風紀委員(親戚が理事長をやっているため、コスプレネームで学校に通っている)で、貴世子のクラスメイト。痴漢回で学校に美国探偵事務所の面々が乗り込んだ時には真面目でマトモぶっていたが、正宗所有のエロゲで囲われ無力化された。ビジュアル系な格好をしていることが多いが、ロリータ王子系(?)を意識している節もある。ファッションについては詳しくないのでその辺のことは知らん。「細身版正宗」とでも覚えておけば大して問題ない。なお彼の親戚一同は例外なく何らかのマニアであり(例:忍者マニアのタケ兄、罠マニアのトシ美叔母さん、手品マニアの鉄男おじさん、冒険小説マニアのじーちゃん等)、「恭宇夜の一族編」で単行本が二冊作れるくらいいるらしい。彼がエロゲ―フィギュアアニメマニアの道を選んだ理由は「僕は…平和主義者だから!」だそうだ。ある意味もっとも険しい。結婚詐欺師の回ではアンドレ王子(どう見ても日本人のデブのオッサン)に騙されていた(「結婚詐欺師」を「ケッコンサ技師(日本にはそんな技師はいない)」と間違えるほど世間知らず)のロリータ娘の目を覚まさせるのに一役買った。ついでにちゃっかり同出版社の雑誌「百合姫」の宣伝もしている(その効果か読者の中には百合に目覚めた人もいるらしい)。 ・ラスティ・ネイル(本名不明)(21)「お待ちしておりました…、どうぞお入りください」(初登場二巻) 最初は金持ちの家のメイドに変装した姿で登場。美国(ry)の面々がバカやってる間にうっかり金庫の鍵を開けたオッサンからあっさりとターゲットの「黄金のおじさま像」を盗み出す。その後、予め仕掛けておいた(色々な意味で)微妙な罠で一同を足止めして逃げようとするが、自分で仕掛けた飛び出る尻(+爆薬)に当たってみんなで爆発オチ。みんなアフロ頭。この回では普段のレオタード姿ではなかった。義賊を名乗る怪盗で、アホな事に金を使っている金持ちしか狙わない(盗んだ換金できそうなものは孤児院などへ送る/肝心の換金ルートは知らないため、初登場回で盗んだオッサン像はテキトーに切り分けて送るつもりだったらしい)し、子供好きで割と家庭的(この作品の女性キャラでは珍しい料理のできるキャラ)、貧乳をよくネタにされる、等の点が良いのか男性読者からの人気は高い模様。私も好きだ。再び登場した時にはプライドのために自分のより性能のよくないテレビを盗もうとして散々な目に遭った。主食はコンビニで仕入れ、五百円でやりくりしている。肉が好き。ちなみにラスティ・ネイルという名前はカクテルからとったらしい(偽ラスティ回で判明)。後の基先生風邪回では好きな基先生から……と思いきやショタ(少年とは言えないのか…)のやっさんから一輪の薔薇の花を渡される(「大きくなったらケッコンしてやる」とやや上から目線で)。だが悪い気はしないラスティは帰ってから花瓶に生けるが、花びらが少し散ると尻が出てきたため「やっぱりまだ一仕掛けが!」→「もー信じらんない!大人をバカにして!」と怒るラスティだが、ラストのコマでは「LOVE]の文字が書かれたハートが登場。その後彼女はそれに気づいたのかはミカベルだけが知る。 ・美国社長(年齢不明)「そうvつっても盗んでほしいのは『データ』なんだけど。ライバル会社の社内データがどうしても欲しいのよ」(初登場三巻) 最初は謎の「依頼人のオバチャン」として登場。彼女が毎回無理難題を吹っかけてくるのは慣れているため、初対面の恒以外は悟りの境地。巧美を「ター坊」と呼べる(オズ以外の作中唯一の人物。今回の実力テストは「潜入スパイ」もので、バトルで役立たずだった恒のボーナスはたったの三百円。これでもいい方。オズとは仲が悪いらしい。力関係は社長>オズで、二人同時に登場した時は彼女はオズを椅子にしていた。じじいアイランド回では大ゴマを使った熟女好きへのサービスも忘れてはいなかった(「ゼロサムは熟女マニアのための雑誌じゃないのに―!!」byオズ→磔の刑)。「どーかしら香織、米良?」香織「はいとても素敵です」米良「大人の色気です」と当然部下にも評価を求めている。 ・米良(27)「え…えーっと、実は俺たちはこっちの会社のスパイだったのさ!」(初登場三巻) 美国社長&香織と共に登場。恒如きに「依頼人のオバサンの後ろにいたSPだ!」と見破られる。いつも香織とセットで登場する美国社長のボディーガード兼雑用係で、数年前に美国社長と香織に拾われ今に至る。つい最近その辺りの話が出てきたばかりで(十四巻に少し登場)最初に拾おうとしたのは香織で、美国社長に「ちゃんと最後までお世話しなさいよ」と言われた真面目な彼は命を大事にしようとしない米良に苛立つ。米良も米良で、「さっさと殺しちゃえば~?」的な人生捨ててる系な言動だった。その後は何があったのかは詳しく語られていないが、今では能天気な性格(狗堂の情報が手に入らない事にムカついてオッサン・オブ・ジョイトイのアイコラを作った)で真面目な香織とはいいコンビになった。単行本の公式プロフィールの好みのタイプがお互いそのまんま相手の事で、BLネタがよくある。右目を眼帯で隠しているが、読者から「ブラジャーつけてるんですか?」という質問があったりした。作中で唯一巧美とシュミの合うキャラで、「気持ち悪いけど気持ちいいもの」というリクエストには「ツボ押しトゲ付きバランスボール」を持ってきた。 ・香織(19)「待てッ!その二人を倒したくらいでいい気になるなよ…そこから先には行かせん!!」(初登場三巻) 米良と同じく美国社長と共に登場。米良と同じく恒に見破られる。美国との関係は米良と同じ。彼とは違い小さい頃から美国の元で訓練を積んでいたらしい。実直で思い込みが激しい(公式プロフィールより)性格なので、一々言う事が重い(「ボディーガードってかっこいいですよね」的な事を言う恒に「…生きることを諦めた人間の体は重いものだよ?」と返事、「訓練は実践と思ってやらなければ意味がない」らしい。他に古い遊びリメイク回で「犬も」と問う巧美に「いずれ死ぬ」と返したりと、とにかく重い)。米良と同じく読者から「女?」と訊かれている。クッキング大会回では有休をとって温泉に行くために米良とともに参加して正宗曰く「大胆でうまそうな男のクッキング」にぴったりな料理を作っていたが、巧美に邪魔され味の評価はなかった。しかし米良と男二人で暮らしているが料理担当は描写を見る限り彼のようだ。下ネタ・下品ネタは苦手な様子で頬を染めたり顔を逸らしたりする。じじいアイランド回では暑さに弱い事が判明、いきなりキレたが巧美の「ダ★ガーン!」別名「忍法『タテに沈めたビート版は、すごい勢いで飛び出すよね』!!」を喰らいダウン。「ビート版」がトラウマになった。絵が下…独特。 ・狗堂(年齢不明)「あれが美国探偵事務所所長か…、まだ子どもじゃないか」(初登場三巻) 初登場時は丸々一ページ使ってシリアスに登場。スーツを着て遠距離型の銃(正式名称は知らん)を構えている所はどう見ても「渋い殺し屋」だったが、今では見る影もない。「――巧美お前を、狩りにきた」とスタイリッシュに登場するが、次のコマではブラコンの恒に珍味のごとく潰されかかっている。「依頼人の名は口が裂けても言えない」云々言っているが、次のコマで「ああ、この前の浮気調査でクロだった某大手会社社長か」とあっさりバレるあたり、この頃からやられ役フラグは立っていたのかもしれない。というかフラグ以前にこの回で 散々弄られる(食いもの屋で変装して待ち伏せ「貴様に美しき…死のフルコースを!!」→テーブルクロス引きで思い切りワキ腹打つ、「ほーら受け取れー!」爆弾ぽーい→なんやかんやで一緒に吹っ飛ぶ、「男のロマン空中戦!!お前らみんなクレー射撃の的だ―!」→壁に首ぶつけてぽっきり「…この街の空は…狭すぎる…」、「…ちっ…なんてな!お遊びはこれまでだ!私の本当の武器はこのナイフなのだよ」→「こんなヒラヒラしたのから片手で取れるわけないじゃん!お前キモイ!」と逆ギレ等)。この回ではこの作品通して(私が知っている限り)たった一度だけ本気で弟を心配する巧美の姿が見られる(「おにいちゃん」呼びする恒もここだけ)。また会おう的な事を言って狗堂は去る。再登場時には巧美を追い詰め監禁するが、散々コケにされる。この頃からボケとツッコミ半々くらいになっている(巧美「一つ!みんなの物は巧美(オレ)の物!一つ!事務所(ウチ)の面子(メンツ)を困らせていいのは巧美様のみ!!一つ!巧美様相手に調子こく人間に死をー!!」狗堂「お前それただのワガママじゃねーか!!」とごく普通のツッコミを入れている)。その後は殺し屋だけで食べていくのは難しいのか、フリーターのごとく色んなバイトをして巧美達と遭遇するようになる(お祭りのテキ屋、フリーのグルメライター(産業スパイ回/巧美に「蛍光塗料丼」「料理酢」「手作りホットケーキ(デカい上にクレーターたっぷり)」を出される)、番外編の海に家の短期バイト(変なスイカ割り対決して、その後には行ったお店が狗堂のバイト先だった)、)。その後も殺しキャンセル回では巧美に対して気持ちの悪い気遣いの台詞「風邪が流行っているようだが云々、冷たいものばかり食べてないか云々、夜遊びなんかはしてないか?暗い ところでゲームなんかしてないか?度をこして飲みすぎてないか?」等と言って巧美達を引かせたり、ともはや ・菅野(21)「…何、ウチのサークルに入りたい奴らをつれてきた?」(初登場四巻/てっきり一回限りの捨てキャラだと思っていたら再登場した) 不良サークルから抜けたいという瀬戸川の依頼で潜入してきた巧美達四人を「これカタギじゃねぇだろどう見ても!特にあのデカいのと女!(正宗と美羽)」と、今にして思えばこの時 から野生の勘だけは鋭かった模様のチンピラ。頭の悪さは作中トップクラス(後に登場する一応部下の羽井に「ほんっと頭悪いなこの人」と独り言を言われている)。「うちに入りてー んならそれなりのモン用意してきたんだろーな」と金をせびるが、巧美の十八番・手のひらサイズの尻(しりけんと言うらしい、後の忍者回で判明)を渡される。「カツアゲの仕方を教 えろ」「カンチ」等としょっぱなからコケにされるがアホなのでその事に気づかず、カツアゲ開始。しかし街には仲間が放たれていて菅野はことごとくカツアゲ失敗(「あの女はどーで すかね?弱そうだし、金持ってそーなドレスですぜ」(奈々の事)→「おい姉ちゃんよぉ~ちょっと金を…デケェ!」「女性に向かってデケェとは何ですの!奈々は暴力的な人間と人に 物をたかる人間は大っ嫌いです!!」と返り討ち、コンビニ強盗→恭宇夜による「封を切ったばかりの汗止めスプレー」「○○の怒り!(の名のもとにカラーボール投げまくり)」等地 味な攻撃のオンパレード、逃げようとする→袋とじグラビア攻撃)。最終的に道を歩くオズとドロシーに目をつける菅野だが、オズ→巨大注射刺し&往来で本格的な調教(「この手のタ イプは一度たっかいプライドをバッキリ折ってやるとすぐ目覚めるんだよ」byオズ)ドロシー→トンファーでボコ&レオ様プレスで返り討ちにあう。ここでようやくアホ菅野は奈々や 恭宇夜がグルだったと気づくが「…今更?」と開き直られる。「君の事を深く思っている人に頼まれたのさ…」と言う巧美に対して「だっ誰だ?ウチのババアか一番上の姉キか!?」と テンパり、恋人がいないとバレる。キレて「お前ら全員ぶっ殺してやる!」と菅野は言うが、そこにアイス喰いながら米良&香織登場。ムードが壊れたが巧美が「人数多い方がボコボコ にすんのに有利だから」と引き留め、結局十一(巧美達)対一(菅野一人)の対決に。今までは本気で怒っていなかったのか、「本気で怒った」という台詞と共に本物の拳銃を取り出す 菅野だが、銃を持っているのは米良&香織も変わらないしその他の面々も得意武器を構える。これじゃ到底勝ち目がなくサークルは解散。その後は美国探偵事務所にバイトとして雇われ る(「三番街ストリート・イレギュラーズ」として)。再登場は六巻で、「美しき俺の像」(by巧美)に小学生以下の幼稚な落書きをした犯人として登場。年下の高校生たち相手に「我 窓理論」を説き、「小さなことからコツコツと!たとえ少しづつでも街を汚していけば悪人(ワル)が住みやすい犯罪地域を作ることが出来る!!」等と相変わらず残念な頭のままだっ た。しかもその次のコマで、あっさり巧美に見つかる。 ・基先生()「今年も来てくれたのですね。子どもたちもまちわびていましたよ…」(初登場四巻) ラスティが毎年クリスマスに行っているらしい「ちびっこハウス(身寄りのない子どもたちが暮らしている施設)」の先生。初登場回ではサンタの格好をしたラスティを目ざとく見つけ た巧美の悪ノリ全開のクリスマスパーティになったが、「みんないつになく楽しそうで良かった」とこの作品の良心的キャラらしい面を見せる。実はドロシーは昔彼の元にいたが、どう いう経緯で現在オズの元にいるのかはまだ不明。彼が風邪をひいた回では看病に来ていたラスティとちびっこハウス一の問題児・やっさんのフラグが立った。 ・雅史()「ボクは雅史。アンタらの社長の…」(初登場五巻) 美国社長の親戚の男の子。米良&香織を「オバサンの犬たち」「オバサンには逆らえない飼い犬ども」等と呼び、一々彼らをイラつかせている(真面目な香織が「(銃を)撃っちゃダメ ?」と米良に確認するほど)。大人とは思えないほどに低レベルな嫌がらせをする巧美達もカレーにする。やがてイライラMAXに達した巧美は「上司の親戚」という事も忘れ、あっさ りリミットブレイク、「美国のオバサンに言いつけてやるー!」とその時グッドタイミングでやって来た美国社長に泣きつくが、お尻をビターンと叩かれる。「虐待だー!訴えてやるー !」と子供独特のワガママ全開になるが「虐待と躾けの区別もつかない未熟な人間のどこが大人じゃー!」と至極尤もな正論を言われ、迷惑をかけた周りの大人に謝罪した。その後は時 々探偵事務所に来るようになった。五巻のボーナスステージでドロシー(とオズ)に会った瞬間に逃げ出す辺りは女子に免疫のない年相応な面を見せた。様々な葛藤の末、周りの年上達 (特に巧美)にからかわれるが、上記のドロシーの発言により立ち直り、彼女と握手を交わす。その後はよくこの二人は絡む。 ・真下警部()「ラスティネイルがどうかしたって!?」(初登場五巻) 警部と言う階級通り警察。偽ラスティの出した予告を警戒して現場にいた。しかし初登場回ではラスティたちに顔を借りられただけで、活躍は特になかった。しかし巧美そっくりの像の 落書きへの対処(「真下の『ま』は…『真心』の間…」by巧美)&菅野へのお説教は基先生と並んでこの作品における良心だった。巧美の「銃刀法違反の餌食にしてやる」発言時には 「銃刀法違反?」と反応。「巧美何を出す気だ?」「銃刀法違反なんだって?」→「…俺の股間のビッグマグナムを…」「どっちにしろ逮捕だが」の流れが好き。 ・羽井(20)「さすがストプラ四巻の三十一話に出てきて美国の奴らにワルの手本を見せようとしたけど、けっきょくボコられて巧美の部下になった菅野さん!!」(初登場六巻) ストプラキャラの中で私の一番のお気に入りキャラ。当時は解りやすく纏めてくれたので助かった。真下警部と話をしている中でも平気で「全然話変わるんだけどさーお前らちゃんと今 朝うんこでた?」という発言に対し、真下→「俺が少年課にいた頃のお説教よオ…、ちっとは聞いてもらえてたモンだと思ってたんだがなァ」菅野→「……あ……の……」と二人がする ―する中、彼だけは「うんこですか、起きぬけに立派なのを産んできました」と真賀で答えた。「みんなが一生懸命流そーとしてんだから相手すんな!」という恒の尤もなツッコミにも 「うんこの話だけに、流そうと」とこれまた真顔で返す(巧美は「いい部下もってんな」と褒める)。流れを変えなければと焦る彼らの元にドール抱えた正宗とチンピラをジェンガみた いに組み上げた美羽が登場。「さて菅野、俺の寝首をかくつもりでいたって事だよなァ…?」「頼りの部下は全員おねむだぜ、どーする?」と徐々に菅野を追い詰める巧美と羽井だが、 恒に「おおいアンタこっちの人側の人間だろ?」とフォローを入れる。巧美の指示に従って菅野を彼の元へと連れて行く途中で、発煙筒を使用。真下警部に「菅野は最近は大人しくした ましたよ」と発言、真下警部も「…羽井」と感動しているようだったが次の羽井の台詞「真麻美国の所長を欺こーとしての小細工でしょうけど」と言うが、真下が言っている通り「お前 はいい話にしたいのかリーダーを見捨てたいのかどっちなんだ!!」。再登場時には美国探偵事務所に「菅野が悪の道に進むのをやめさせていただきた」と依頼に来た。「引き受けて頂 けるのなら…嘘ですが土下座でも何でもします!!」とまで言ってしまうほどの菅野の保護者感は半端ではなく、「では俺が靴を舐めろと言ったら?と問う巧美に対し「その場しのぎの 口から出まかせですが喜んで舐めましょう!」と彼なりに覚悟を決めた発言をしている。恒はツッコむが、この流れでは突っ込む方が野暮だろう。この辺から空気読めないと言われるの だ。羽井の残虐行為は着眼点としては悪くないが、因果関係が問題だと巧美は指摘する。「悪い事をしたから痛い目に遭う!このパターンを身体に叩きこむ!」と巧美は主張し、羽井も 「やはり言っても分からん馬鹿には犬猫のような躾が必要ですか!」と巧美の提案に乗る。恒の「あのう羽井さんって菅野さんの部下なんですよね!?」というツッコミは読者の声を見 事に代弁している。イイ笑顔の羽井に本能の警告が反応し、約束していた映画もキャンセルしようとする菅野(相変わらず勘は鋭い)に「何観ます?子どもでもわかる娯楽はこの大作は この辺ですよ」と堂々と菅野をバカにしているが、当の菅野はそれに全く気づかず「うーんじゃあそん中で一番女が多く出るやつ」とさらに頭悪い発言を被せた。「そんでもってヒロイ ンが脱ぐよーな……」とこの時点で勘が働き事務所の面々がつけていることに何となく気づく。「あまりそういう悪い事ばかりしていると、神様の罰が当たりますよ」と諭す羽井に対し 、「神様ってお前、バカじゃねーの」と笑い飛ばす菅野だが、羽井は「コイツにだけは言われたくない奴にバカと言われたショックで死んだー!」と巧美に心配されるくらいダメージが 大きかった。恒と巧美がわざとらしい金持ちの兄と妹に化けた時には菅野がカツアゲしようとしてダメージを負ったりしたが、途中から菅野が二人の正体をばらす。「俺はこの人には『 なぜそういうことをしてはいけないのか理解しているからしない人』になってほしい」と善人オーラ全開。巧美歯さぶいぼ・恒は感動と兄弟ながら印象は真逆。この話のラストで彼は巧 美達に箱入りが死を送っていて「奴がわからねぇ…」と巧美にまで言われている。隠れた大物キャラである。 ここまで書いてて、いい加減眠くなってきたので、ストップ。(私が知る限りの)ミカベル系作品を紹介したかったんですが、ストプラメインキャラだけでこの長さ!他にも良いキャラ はいっぱいいるんですが、これ以上起きてたら明日の病院意気に支障が出るので略します。少しでも興味を持たれた方は是非読んでみてください。特捜番がある時は、そっちをかあった 方が断然お得です。十四巻の特装版では峰倉かずや先生のストプラが見れられ大変満足。「BL苦手なのに腐向け腐向け言われる」らしい。そんな峰倉かずや先生の推しキャラは真下警部らしいです。 #お引っ越し記事 #ストプラ 旧ブログサルベージ記事 2024/03/23(Sat)
美川べるの先生(以下ミカベル)作品について語ります。最初にミカベル作品を見たのはアンジェリークの公式四コマだったっけ……。当時は「絵がなんか怖い」って思ってたんだけど(失礼)、ミカベル本人も自虐ネタとしてよく使ってて、そう思うのは私だけじゃないんだと安心したものだ。代表作からいきまーす!※ちなみに下ネタ・下品ネタはどの作品も共通(この時点では全作品の萌え語りするつもりだったんですが、文字数余裕でオーバーなためにストプラオンリーにする事にした。
☆ストレンジ・プラス(+)
ミカベル作品はどれも現代日本が舞台(どの作品でも九割は齢をとらないサザエさん方式)。この作品の舞台は「治安の悪いスラム街」。カッコは年齢、初登場時の台詞も紹介しときます。……まぁどんなに第一印象が可愛いorカッコいいキャラでも基本的にそれは一瞬で覆るわけですが。
・恒(17)「…あーあ…。ガラ悪い街だなァ…。ゴチャゴチャで何がどこにあんのかもわからないし」(初登場一巻)
主人公。ツッコミスキルは作中随一。昔は泣いてばかりいたらしい(本人談)。大きくなった彼は数年前(六年くらい前)から行方不明になった兄(巧美)を捜し、舞台となるスラム街にやってくる。実家が裕福な金持ちなため探偵に兄を探してもらおうと、その探偵事務所に行く途中で偶然その兄と再会する。「大金持ちで何不自由なく暮らせる父さんと母さんが待つあったか……くはない」家庭に連れ戻そうとするが兄はそれを拒否。札束で顔面ビンタといういやらしい攻撃を繰り出しても揺れはしたものが彼の「帰らない」という意志は固かったため、自分もその「美国探偵事務所」でバイトとして働く事になる。
序盤こそ「裕福な家庭で育ったお坊ちゃん」だったが、回を増すごとに周りの影響を受けてたくましくなっていくが、基本ヘタレ。よく周り(特に巧美に)「老け顔のロンゲ」呼ばわりされて弄られる。ツッコミキャラだけに周りに振り回されまくり、弄られまくり、馬鹿にされまくり……と、色々な意味で可哀想。護衛の回ではお嬢キャラ・貴世子といい感じで、フラグが立った。その後はかなり好意を寄せられているのに全く気づかない(好みの女性のアンケートを「老け顔でロンゲの未婚男性限定」だとピンポイントで恒を指名して答えさせ、実際にその通りにしても「いや、なんかイメージ違うな!」と全く察せない)。ツッコミキャラなのに空気も読めない。「男は力よりハートだよね」とか平気で言う(公式プロフィールより)らしいが、ソレっぽい言動が見られるかどうかは個人の感じ方によると思う。
・巧美(28)「ちょっとここ通るよー。ったく俺以外の人間は、もっとはしっこ歩けっつの!」(初登場一巻)
恒の兄。美国探偵事務所の雇われ所長。この作品の六、七割のボケはこのキャラ(特に下ネタ・下品ネタは彼の仕業)。昔は普通にメンズを着ていたようだが、現在ではレディースばかり着ている(学校に潜入する回でも基本は女子制服着用)。小柄で低身長だが、自分の可愛さが引き立つためむしろいいらしい。自分の事を「美の神」「」と称するなど、突き抜けた究極のナルシスト。「自分>>>>>(越えられない壁)>>>>>その他の人々」という主義なため女性キャラと絡んでも、恋愛には発展しないし、むしろその相手を弄る(ただし偽ラスティ回では「ラスティネイルは義賊の名前だ」と発言しており、彼女とはフラグが立っているとも思える)。恒いびりが日課で、どんな時でも意図的な嫌がらせを怠らない。基本的に色々酷い人。ただし、雇い主である美国社長には頭が上がらない。最近は探偵というより何でも屋と言った方がしっくりくるほど探偵らしい仕事はしていない、むしろ遊んでばかりいる。見た目の割にバトル展開時も撃強で、生身・銃(小型・大型問わず)・その辺にあるもの、と何でもありの無茶苦茶攻撃で相手を撃退。殺し屋・狗堂に命を狙われているが(監禁されたこともあり、その際に嘘回想でオッサン×ショタのBL読者サービスをしてくれた)、本人は危機を全く感じず、やはり弄っている。同業者に堀口探偵がいる(今度は嘘回想ではなく実際に彼にBL抱きをされている)。
・正宗(24)「なんだァ、オイ 事務所の前で大声出して…。まァた、奴が余計なモメ事起こしたかな…?」(初登場一巻)
美国探偵事務所の肉体労働担当。ぶっちゃけ彼を含めた最初からいる美国探偵事務所の三人はバトルスタイルこそ違えど強さは作中でもかなり上位なため、肉体労働担当という意味があまりない。長身マッチョ・ブレイズヘア・キワドイところにまで刺青がある、など設定が細かい。自他共に認める重度のヲタク(オタクではない)で、「二次元(主に美少女)至上主義」者(でもアイドル・グラビアアイドルも範囲内)。末期なので「ヴォイオズラヴ」も平気(ただし「身内ネタはキッツうい」らしい)。彼の二次元への愛は作中で一二を争うが、ヲタキャラが二人しかいないので当然そうなる。届け物の依頼の時はダミーを運ばされて憤る巧美だったが、彼らの持って来たダミーは美少女フィギュアだったため、正宗はご満悦(しかも既存キャラではなく造形師のオリキャラで、正宗曰く「アルミ削りだしでまつげ髪の毛…シルバーにクリアオレンジ(ry」らしい)。お仲間・恭宇夜初登場時には主役兄弟を巻き込んで、新作ゲーム「ゼロさぶ」を手にれるため恭宇夜の用意した罠(美少女フィギュア展・顔出し看板・バラエティとかでよくある間違った方を選ぶと泥まみれになるヤツ)を突破し店の前にたどり着くが、そこには既に大行列が出来ており入手は不可能かと思われたが、予め予約してあった(しかも複数の店で)ため手に入った(ちなみに恭宇夜は予約し忘れていた)。その後は恭宇夜もよく顔を出すようになる。前述の通り、二次元至上主義者なため生身の女性には一切興味がない(チンピラから助けた女子高生に言い寄られたこともあったが、彼女と美羽の女のバトルを仲裁する際に二次元美少女のたとえ話を出して結局引かれた)。巧美ほどではないが一冊の単行本にあるかないかくらいの頻度で女装・正宗子化することもある。甘党で昼食にケーキ二ホールを食べようとしたこともある(昼食に丼物が食べたいと言ったら丼のみを買ってこられた恒にワンホール譲った)。料理上手。
・美羽(年齢不詳・NGワード)「語尾が消えていく」(初登場一巻)
美国探偵事務所の紅一点で所長秘書。露出狂気味で、いつも露出度の高い恰好をしている。隙あれば「サービスシーン」と称し、すぐに脱ごうとする。残念ながら一度は見てみたいと思っていても、必ず意図的・偶然のハプニングで見ることが出来ない(じじいアイランド回では巧美のふきだしで見えないし。序盤はぶっちゃけあまり目立っていなかった。「オバサン」「年増」「ババア」という単語に過剰反応し、言った奴はどんなに離れていても必ず仕留める恐ろしい人。酒が好きでよく飲むがすぐに酔うという典型的な「酒が好きだからと言って強いわけではない」キャラ。得意な武器はナイフらしい。番外編扱いの美国事務所四人組のささやかなパーティ回では正宗と同じアパートに住んでいることが判明(正宗の下の階が彼女の部屋)。……しかしその部屋の内部は「女の人の部屋なんて初めてだぁ」と期待する恒の予想の右斜め上四十五度くらい裏切ったまさに「The・汚部屋」だった。玄関先からゴミ袋の山があり「ここの柔らかいゴミ袋はふんでも大丈夫だからね」と平気で部屋に案内しようとする彼女はもはや「片付けられない女」レベルではなく「ダメ人間」レベル。「俺の部屋の下がこんな腐海になってたなんて~」と嘆く正宗に「中はそんなに汚くないでしょ」と反論するが、部屋中ゴミだらけで座るところがない。「トラマナ」を唱える巧美に「うちの床はダメージゾーンか!」と言う彼女だが正宗が据わった座布団からは液が染み出てきたりした。結局酒に逃げた三人(恒は未成年なので飲めない)は王様ゲームで盛り上がり、巧美はとっとと眠ってしまう。その後、彼女が美国探偵事務所にいるのは巧美のおかげだと話す。「みんなの過去は仲間なら知っておいた方がいいのかな」的な事を言う恒に対して、美羽は「小学校の道徳の授業じゃないんだから、知らなくてもいい」と珍しくシリアスな面を見せた。
・奈々(25)「ご長男に続いて恒様まで、この街で疾走…。だから奈々は恒様一人を向かわせるなんて反対でしたのに…」(初登場一巻)
基本「ですわ」「ですの」口調&丁寧語でしゃべる主役兄弟の父に雇われていたが、「恒を連れ帰る(できれば巧美も)」という任務に失敗して解雇されたフリーの便利屋。長身にロングヘアが特徴。いつもスーツらしき格好をしている。騙されやすく巧美のあからさまな嘘にもあっさり騙された、結構ちょろい人。しかし怒ると怖いし、嫌いなタイプ人間には一切容赦なし(「奈々は暴力的な人間と人に物をたかる人間は大っ嫌いです!!」と言いながら絡んできたチンピラ菅野の首をねじ切ろうとした)。巧美のそっくりさん誘拐の回では正宗と張り合が、段ボール箱を被って移動する際に二人そろって今や昔懐かしいポスペ(知らない方は「メールソフト」「ポストペット」で検索してみてください)のふりをして誤魔化そうとするが当然通じない(「ちょっと無理をしてでもワンサイズ下に入りたい乙女心」by奈々「小さな箱には収まりたくないマッチョ心」by正宗)。その回のラストでは正宗の事を少し見直す。
・ドロシー(6)「ナースの!ドロシーですっ!よろしくおねがいしまーす!」(初登場一巻)
ちゃんと医療の知識のある幼女。彼女は初登場したそのページであっさり本性を出している。基本的に誰にでも(当然目上にも)タメ口で話す。「僕のドロシーちゃんは見た目は幼女、頭脳は三十路越えの大人の女なんだよ!」というオズの言葉通り、精神年齢が非常に高く、計算高い性格。自分を攫ったチンピラにも舐めまくりの態度をとる。同年代の少年・雅史と初対面の回では周りが囃し立てる中、一人だけ「年頃の男子がメンタルな部分をからかわれたらテンパるのは当然の流れです。今日この日を糧にしていずれ囃し言葉も笑って流せる余裕ある男になればいい」と大人な発言をしている。しかしあくまで年端もいかない幼女なのは事実なので、バトルにおいてはライオンのぬいぐるみのレオ様に一任している(普段は可愛いぬいぐるみだが、戦闘時には内部メカによって八等身の「男の独特のズムッとしてミシッとした感触の尻」を持ったバトルマシンと化す)。オズの子供ではなく、昔は基先生のところにいた。
・尾杜(以下変換がめんどくさいのでオズ)(32)「馬鹿め!そいつはダミーだ、上からコンニチハ!!あなたの心の”はじめてのおいしゃさん”!尾杜先生参上オオー!!」(初登場一巻)
無免許医の闇医者。巧美は昔彼のもとで働いていた事もあったらしいが、今のところその辺は明らかになっていない。明け方になると時々巧美は彼の元を訪れるらしい。現在の巧美のルーツを知っている(っぽい)貴重な人物。巧美とは仲が良く、よく彼と一緒にボケる。恒曰く「ボケのテンションが似てる」らしい。基本ボケキャラの正宗も彼の前ではツッコミに回る。美羽や美国社長(特に後者とは仲が悪いため)を「熟女」扱いしてシメられるのはいつものお約束。よく変な薬を作る(チューブわさびそっくりのパッケージの塗り薬・謎の液体尾杜汁・危険な薬そっくり(本人談)の一個二千キロカロリーあるデカい(恒談)薬・微妙に入りそうな大きさのデカい座薬・肌のツヤがツヤベタになる薬・毛生え薬・ヒトの顔が古くさく見える薬など)。ドロシーが大人なため、彼は市場に子供じみた性格で色々と面倒くさい上に情緒不安定。。ドロシーといい感じの雅史には大人げない言動が目立つ。小さいモノなら猫から幼女から少年から何でも好きな危ない男(公式プロフィールより)。ドラマCDでは「森川智之が服着て歩いているかのような典型的眼鏡声の僕」の台詞通り、森川さんが声を当てている。
・貴世子(17)「はァ?あんたの年なんて聞いてないけど?どーでもいいわ。…せいぜい頑張ってね」(初登場二巻)
初登場時は上記の台詞通り「ツン」ばかりで「デレ」がまるでなかったお嬢様。ファーストフードを今まで食べたことがなかった(としか思えない)真性で、最初は酷い毒舌だった。が、放課後を初めて友達(感覚で接する美国探偵事務所の面々)と一緒に過ごした彼女は次第に素になっていく(楽しそうに笑う彼女と巧美とのやり取りで、巧「楽しい?」貴「あっ」巧「ふふっ、よっぽど…パンチラの話が好きなんだね」貴「違う」の流れは面白かった)。恒に「普通の放課後を過ごしてみたかった」と話すところは甘酸っぱくて非常に萌えた(その裏側では巧美達三人が「よく言うでしょ、人の恋路を邪魔する奴は…」正宗「月に変わっておしおきよv」巧美&美羽「違う」とボケツッコミしつつ敵をノシていた)。その後、巧美に贈られた「妖怪ふんどしタワシ」を着こみご満悦だった(文字ではとてもではないが説明できない)。
・恭宇夜(17)「やあ正宗…僕だよ。名乗るのは初めてだったね…僕の名前は恭宇夜!覚えておけ!」(初登場二巻)
「敵の真ん前の二階の窓のヘリに立つなんてアホかコイツ」「つついたれ、つついたれ」と上記の通りに名乗った(このコマではまだ可愛い奴だった)後にすぐに「止めて!止めたまえ!お願い!!」と一気にヘタレ化した、正宗のお仲間。「恭宇夜」というのはコスプレネームで、本名は「樹」だがこの時点では明かされるとは思っていなかった。学校では風紀委員(親戚が理事長をやっているため、コスプレネームで学校に通っている)で、貴世子のクラスメイト。痴漢回で学校に美国探偵事務所の面々が乗り込んだ時には真面目でマトモぶっていたが、正宗所有のエロゲで囲われ無力化された。ビジュアル系な格好をしていることが多いが、ロリータ王子系(?)を意識している節もある。ファッションについては詳しくないのでその辺のことは知らん。「細身版正宗」とでも覚えておけば大して問題ない。なお彼の親戚一同は例外なく何らかのマニアであり(例:忍者マニアのタケ兄、罠マニアのトシ美叔母さん、手品マニアの鉄男おじさん、冒険小説マニアのじーちゃん等)、「恭宇夜の一族編」で単行本が二冊作れるくらいいるらしい。彼がエロゲ―フィギュアアニメマニアの道を選んだ理由は「僕は…平和主義者だから!」だそうだ。ある意味もっとも険しい。結婚詐欺師の回ではアンドレ王子(どう見ても日本人のデブのオッサン)に騙されていた(「結婚詐欺師」を「ケッコンサ技師(日本にはそんな技師はいない)」と間違えるほど世間知らず)のロリータ娘の目を覚まさせるのに一役買った。ついでにちゃっかり同出版社の雑誌「百合姫」の宣伝もしている(その効果か読者の中には百合に目覚めた人もいるらしい)。
・ラスティ・ネイル(本名不明)(21)「お待ちしておりました…、どうぞお入りください」(初登場二巻)
最初は金持ちの家のメイドに変装した姿で登場。美国(ry)の面々がバカやってる間にうっかり金庫の鍵を開けたオッサンからあっさりとターゲットの「黄金のおじさま像」を盗み出す。その後、予め仕掛けておいた(色々な意味で)微妙な罠で一同を足止めして逃げようとするが、自分で仕掛けた飛び出る尻(+爆薬)に当たってみんなで爆発オチ。みんなアフロ頭。この回では普段のレオタード姿ではなかった。義賊を名乗る怪盗で、アホな事に金を使っている金持ちしか狙わない(盗んだ換金できそうなものは孤児院などへ送る/肝心の換金ルートは知らないため、初登場回で盗んだオッサン像はテキトーに切り分けて送るつもりだったらしい)し、子供好きで割と家庭的(この作品の女性キャラでは珍しい料理のできるキャラ)、貧乳をよくネタにされる、等の点が良いのか男性読者からの人気は高い模様。私も好きだ。再び登場した時にはプライドのために自分のより性能のよくないテレビを盗もうとして散々な目に遭った。主食はコンビニで仕入れ、五百円でやりくりしている。肉が好き。ちなみにラスティ・ネイルという名前はカクテルからとったらしい(偽ラスティ回で判明)。後の基先生風邪回では好きな基先生から……と思いきやショタ(少年とは言えないのか…)のやっさんから一輪の薔薇の花を渡される(「大きくなったらケッコンしてやる」とやや上から目線で)。だが悪い気はしないラスティは帰ってから花瓶に生けるが、花びらが少し散ると尻が出てきたため「やっぱりまだ一仕掛けが!」→「もー信じらんない!大人をバカにして!」と怒るラスティだが、ラストのコマでは「LOVE]の文字が書かれたハートが登場。その後彼女はそれに気づいたのかはミカベルだけが知る。
・美国社長(年齢不明)「そうvつっても盗んでほしいのは『データ』なんだけど。ライバル会社の社内データがどうしても欲しいのよ」(初登場三巻)
最初は謎の「依頼人のオバチャン」として登場。彼女が毎回無理難題を吹っかけてくるのは慣れているため、初対面の恒以外は悟りの境地。巧美を「ター坊」と呼べる(オズ以外の作中唯一の人物。今回の実力テストは「潜入スパイ」もので、バトルで役立たずだった恒のボーナスはたったの三百円。これでもいい方。オズとは仲が悪いらしい。力関係は社長>オズで、二人同時に登場した時は彼女はオズを椅子にしていた。じじいアイランド回では大ゴマを使った熟女好きへのサービスも忘れてはいなかった(「ゼロサムは熟女マニアのための雑誌じゃないのに―!!」byオズ→磔の刑)。「どーかしら香織、米良?」香織「はいとても素敵です」米良「大人の色気です」と当然部下にも評価を求めている。
・米良(27)「え…えーっと、実は俺たちはこっちの会社のスパイだったのさ!」(初登場三巻)
美国社長&香織と共に登場。恒如きに「依頼人のオバサンの後ろにいたSPだ!」と見破られる。いつも香織とセットで登場する美国社長のボディーガード兼雑用係で、数年前に美国社長と香織に拾われ今に至る。つい最近その辺りの話が出てきたばかりで(十四巻に少し登場)最初に拾おうとしたのは香織で、美国社長に「ちゃんと最後までお世話しなさいよ」と言われた真面目な彼は命を大事にしようとしない米良に苛立つ。米良も米良で、「さっさと殺しちゃえば~?」的な人生捨ててる系な言動だった。その後は何があったのかは詳しく語られていないが、今では能天気な性格(狗堂の情報が手に入らない事にムカついてオッサン・オブ・ジョイトイのアイコラを作った)で真面目な香織とはいいコンビになった。単行本の公式プロフィールの好みのタイプがお互いそのまんま相手の事で、BLネタがよくある。右目を眼帯で隠しているが、読者から「ブラジャーつけてるんですか?」という質問があったりした。作中で唯一巧美とシュミの合うキャラで、「気持ち悪いけど気持ちいいもの」というリクエストには「ツボ押しトゲ付きバランスボール」を持ってきた。
・香織(19)「待てッ!その二人を倒したくらいでいい気になるなよ…そこから先には行かせん!!」(初登場三巻)
米良と同じく美国社長と共に登場。米良と同じく恒に見破られる。美国との関係は米良と同じ。彼とは違い小さい頃から美国の元で訓練を積んでいたらしい。実直で思い込みが激しい(公式プロフィールより)性格なので、一々言う事が重い(「ボディーガードってかっこいいですよね」的な事を言う恒に「…生きることを諦めた人間の体は重いものだよ?」と返事、「訓練は実践と思ってやらなければ意味がない」らしい。他に古い遊びリメイク回で「犬も」と問う巧美に「いずれ死ぬ」と返したりと、とにかく重い)。米良と同じく読者から「女?」と訊かれている。クッキング大会回では有休をとって温泉に行くために米良とともに参加して正宗曰く「大胆でうまそうな男のクッキング」にぴったりな料理を作っていたが、巧美に邪魔され味の評価はなかった。しかし米良と男二人で暮らしているが料理担当は描写を見る限り彼のようだ。下ネタ・下品ネタは苦手な様子で頬を染めたり顔を逸らしたりする。じじいアイランド回では暑さに弱い事が判明、いきなりキレたが巧美の「ダ★ガーン!」別名「忍法『タテに沈めたビート版は、すごい勢いで飛び出すよね』!!」を喰らいダウン。「ビート版」がトラウマになった。絵が下…独特。
・狗堂(年齢不明)「あれが美国探偵事務所所長か…、まだ子どもじゃないか」(初登場三巻)
初登場時は丸々一ページ使ってシリアスに登場。スーツを着て遠距離型の銃(正式名称は知らん)を構えている所はどう見ても「渋い殺し屋」だったが、今では見る影もない。「――巧美お前を、狩りにきた」とスタイリッシュに登場するが、次のコマではブラコンの恒に珍味のごとく潰されかかっている。「依頼人の名は口が裂けても言えない」云々言っているが、次のコマで「ああ、この前の浮気調査でクロだった某大手会社社長か」とあっさりバレるあたり、この頃からやられ役フラグは立っていたのかもしれない。というかフラグ以前にこの回で
散々弄られる(食いもの屋で変装して待ち伏せ「貴様に美しき…死のフルコースを!!」→テーブルクロス引きで思い切りワキ腹打つ、「ほーら受け取れー!」爆弾ぽーい→なんやかんやで一緒に吹っ飛ぶ、「男のロマン空中戦!!お前らみんなクレー射撃の的だ―!」→壁に首ぶつけてぽっきり「…この街の空は…狭すぎる…」、「…ちっ…なんてな!お遊びはこれまでだ!私の本当の武器はこのナイフなのだよ」→「こんなヒラヒラしたのから片手で取れるわけないじゃん!お前キモイ!」と逆ギレ等)。この回ではこの作品通して(私が知っている限り)たった一度だけ本気で弟を心配する巧美の姿が見られる(「おにいちゃん」呼びする恒もここだけ)。また会おう的な事を言って狗堂は去る。再登場時には巧美を追い詰め監禁するが、散々コケにされる。この頃からボケとツッコミ半々くらいになっている(巧美「一つ!みんなの物は巧美(オレ)の物!一つ!事務所(ウチ)の面子(メンツ)を困らせていいのは巧美様のみ!!一つ!巧美様相手に調子こく人間に死をー!!」狗堂「お前それただのワガママじゃねーか!!」とごく普通のツッコミを入れている)。その後は殺し屋だけで食べていくのは難しいのか、フリーターのごとく色んなバイトをして巧美達と遭遇するようになる(お祭りのテキ屋、フリーのグルメライター(産業スパイ回/巧美に「蛍光塗料丼」「料理酢」「手作りホットケーキ(デカい上にクレーターたっぷり)」を出される)、番外編の海に家の短期バイト(変なスイカ割り対決して、その後には行ったお店が狗堂のバイト先だった)、)。その後も殺しキャンセル回では巧美に対して気持ちの悪い気遣いの台詞「風邪が流行っているようだが云々、冷たいものばかり食べてないか云々、夜遊びなんかはしてないか?暗い
ところでゲームなんかしてないか?度をこして飲みすぎてないか?」等と言って巧美達を引かせたり、ともはや
・菅野(21)「…何、ウチのサークルに入りたい奴らをつれてきた?」(初登場四巻/てっきり一回限りの捨てキャラだと思っていたら再登場した)
不良サークルから抜けたいという瀬戸川の依頼で潜入してきた巧美達四人を「これカタギじゃねぇだろどう見ても!特にあのデカいのと女!(正宗と美羽)」と、今にして思えばこの時
から野生の勘だけは鋭かった模様のチンピラ。頭の悪さは作中トップクラス(後に登場する一応部下の羽井に「ほんっと頭悪いなこの人」と独り言を言われている)。「うちに入りてー
んならそれなりのモン用意してきたんだろーな」と金をせびるが、巧美の十八番・手のひらサイズの尻(しりけんと言うらしい、後の忍者回で判明)を渡される。「カツアゲの仕方を教
えろ」「カンチ」等としょっぱなからコケにされるがアホなのでその事に気づかず、カツアゲ開始。しかし街には仲間が放たれていて菅野はことごとくカツアゲ失敗(「あの女はどーで
すかね?弱そうだし、金持ってそーなドレスですぜ」(奈々の事)→「おい姉ちゃんよぉ~ちょっと金を…デケェ!」「女性に向かってデケェとは何ですの!奈々は暴力的な人間と人に
物をたかる人間は大っ嫌いです!!」と返り討ち、コンビニ強盗→恭宇夜による「封を切ったばかりの汗止めスプレー」「○○の怒り!(の名のもとにカラーボール投げまくり)」等地
味な攻撃のオンパレード、逃げようとする→袋とじグラビア攻撃)。最終的に道を歩くオズとドロシーに目をつける菅野だが、オズ→巨大注射刺し&往来で本格的な調教(「この手のタ
イプは一度たっかいプライドをバッキリ折ってやるとすぐ目覚めるんだよ」byオズ)ドロシー→トンファーでボコ&レオ様プレスで返り討ちにあう。ここでようやくアホ菅野は奈々や
恭宇夜がグルだったと気づくが「…今更?」と開き直られる。「君の事を深く思っている人に頼まれたのさ…」と言う巧美に対して「だっ誰だ?ウチのババアか一番上の姉キか!?」と
テンパり、恋人がいないとバレる。キレて「お前ら全員ぶっ殺してやる!」と菅野は言うが、そこにアイス喰いながら米良&香織登場。ムードが壊れたが巧美が「人数多い方がボコボコ
にすんのに有利だから」と引き留め、結局十一(巧美達)対一(菅野一人)の対決に。今までは本気で怒っていなかったのか、「本気で怒った」という台詞と共に本物の拳銃を取り出す
菅野だが、銃を持っているのは米良&香織も変わらないしその他の面々も得意武器を構える。これじゃ到底勝ち目がなくサークルは解散。その後は美国探偵事務所にバイトとして雇われ
る(「三番街ストリート・イレギュラーズ」として)。再登場は六巻で、「美しき俺の像」(by巧美)に小学生以下の幼稚な落書きをした犯人として登場。年下の高校生たち相手に「我
窓理論」を説き、「小さなことからコツコツと!たとえ少しづつでも街を汚していけば悪人(ワル)が住みやすい犯罪地域を作ることが出来る!!」等と相変わらず残念な頭のままだっ
た。しかもその次のコマで、あっさり巧美に見つかる。
・基先生()「今年も来てくれたのですね。子どもたちもまちわびていましたよ…」(初登場四巻)
ラスティが毎年クリスマスに行っているらしい「ちびっこハウス(身寄りのない子どもたちが暮らしている施設)」の先生。初登場回ではサンタの格好をしたラスティを目ざとく見つけ
た巧美の悪ノリ全開のクリスマスパーティになったが、「みんないつになく楽しそうで良かった」とこの作品の良心的キャラらしい面を見せる。実はドロシーは昔彼の元にいたが、どう
いう経緯で現在オズの元にいるのかはまだ不明。彼が風邪をひいた回では看病に来ていたラスティとちびっこハウス一の問題児・やっさんのフラグが立った。
・雅史()「ボクは雅史。アンタらの社長の…」(初登場五巻)
美国社長の親戚の男の子。米良&香織を「オバサンの犬たち」「オバサンには逆らえない飼い犬ども」等と呼び、一々彼らをイラつかせている(真面目な香織が「(銃を)撃っちゃダメ
?」と米良に確認するほど)。大人とは思えないほどに低レベルな嫌がらせをする巧美達もカレーにする。やがてイライラMAXに達した巧美は「上司の親戚」という事も忘れ、あっさ
りリミットブレイク、「美国のオバサンに言いつけてやるー!」とその時グッドタイミングでやって来た美国社長に泣きつくが、お尻をビターンと叩かれる。「虐待だー!訴えてやるー
!」と子供独特のワガママ全開になるが「虐待と躾けの区別もつかない未熟な人間のどこが大人じゃー!」と至極尤もな正論を言われ、迷惑をかけた周りの大人に謝罪した。その後は時
々探偵事務所に来るようになった。五巻のボーナスステージでドロシー(とオズ)に会った瞬間に逃げ出す辺りは女子に免疫のない年相応な面を見せた。様々な葛藤の末、周りの年上達
(特に巧美)にからかわれるが、上記のドロシーの発言により立ち直り、彼女と握手を交わす。その後はよくこの二人は絡む。
・真下警部()「ラスティネイルがどうかしたって!?」(初登場五巻)
警部と言う階級通り警察。偽ラスティの出した予告を警戒して現場にいた。しかし初登場回ではラスティたちに顔を借りられただけで、活躍は特になかった。しかし巧美そっくりの像の
落書きへの対処(「真下の『ま』は…『真心』の間…」by巧美)&菅野へのお説教は基先生と並んでこの作品における良心だった。巧美の「銃刀法違反の餌食にしてやる」発言時には
「銃刀法違反?」と反応。「巧美何を出す気だ?」「銃刀法違反なんだって?」→「…俺の股間のビッグマグナムを…」「どっちにしろ逮捕だが」の流れが好き。
・羽井(20)「さすがストプラ四巻の三十一話に出てきて美国の奴らにワルの手本を見せようとしたけど、けっきょくボコられて巧美の部下になった菅野さん!!」(初登場六巻)
ストプラキャラの中で私の一番のお気に入りキャラ。当時は解りやすく纏めてくれたので助かった。真下警部と話をしている中でも平気で「全然話変わるんだけどさーお前らちゃんと今
朝うんこでた?」という発言に対し、真下→「俺が少年課にいた頃のお説教よオ…、ちっとは聞いてもらえてたモンだと思ってたんだがなァ」菅野→「……あ……の……」と二人がする
―する中、彼だけは「うんこですか、起きぬけに立派なのを産んできました」と真賀で答えた。「みんなが一生懸命流そーとしてんだから相手すんな!」という恒の尤もなツッコミにも
「うんこの話だけに、流そうと」とこれまた真顔で返す(巧美は「いい部下もってんな」と褒める)。流れを変えなければと焦る彼らの元にドール抱えた正宗とチンピラをジェンガみた
いに組み上げた美羽が登場。「さて菅野、俺の寝首をかくつもりでいたって事だよなァ…?」「頼りの部下は全員おねむだぜ、どーする?」と徐々に菅野を追い詰める巧美と羽井だが、
恒に「おおいアンタこっちの人側の人間だろ?」とフォローを入れる。巧美の指示に従って菅野を彼の元へと連れて行く途中で、発煙筒を使用。真下警部に「菅野は最近は大人しくした
ましたよ」と発言、真下警部も「…羽井」と感動しているようだったが次の羽井の台詞「真麻美国の所長を欺こーとしての小細工でしょうけど」と言うが、真下が言っている通り「お前
はいい話にしたいのかリーダーを見捨てたいのかどっちなんだ!!」。再登場時には美国探偵事務所に「菅野が悪の道に進むのをやめさせていただきた」と依頼に来た。「引き受けて頂
けるのなら…嘘ですが土下座でも何でもします!!」とまで言ってしまうほどの菅野の保護者感は半端ではなく、「では俺が靴を舐めろと言ったら?と問う巧美に対し「その場しのぎの
口から出まかせですが喜んで舐めましょう!」と彼なりに覚悟を決めた発言をしている。恒はツッコむが、この流れでは突っ込む方が野暮だろう。この辺から空気読めないと言われるの
だ。羽井の残虐行為は着眼点としては悪くないが、因果関係が問題だと巧美は指摘する。「悪い事をしたから痛い目に遭う!このパターンを身体に叩きこむ!」と巧美は主張し、羽井も
「やはり言っても分からん馬鹿には犬猫のような躾が必要ですか!」と巧美の提案に乗る。恒の「あのう羽井さんって菅野さんの部下なんですよね!?」というツッコミは読者の声を見
事に代弁している。イイ笑顔の羽井に本能の警告が反応し、約束していた映画もキャンセルしようとする菅野(相変わらず勘は鋭い)に「何観ます?子どもでもわかる娯楽はこの大作は
この辺ですよ」と堂々と菅野をバカにしているが、当の菅野はそれに全く気づかず「うーんじゃあそん中で一番女が多く出るやつ」とさらに頭悪い発言を被せた。「そんでもってヒロイ
ンが脱ぐよーな……」とこの時点で勘が働き事務所の面々がつけていることに何となく気づく。「あまりそういう悪い事ばかりしていると、神様の罰が当たりますよ」と諭す羽井に対し
、「神様ってお前、バカじゃねーの」と笑い飛ばす菅野だが、羽井は「コイツにだけは言われたくない奴にバカと言われたショックで死んだー!」と巧美に心配されるくらいダメージが
大きかった。恒と巧美がわざとらしい金持ちの兄と妹に化けた時には菅野がカツアゲしようとしてダメージを負ったりしたが、途中から菅野が二人の正体をばらす。「俺はこの人には『
なぜそういうことをしてはいけないのか理解しているからしない人』になってほしい」と善人オーラ全開。巧美歯さぶいぼ・恒は感動と兄弟ながら印象は真逆。この話のラストで彼は巧
美達に箱入りが死を送っていて「奴がわからねぇ…」と巧美にまで言われている。隠れた大物キャラである。
ここまで書いてて、いい加減眠くなってきたので、ストップ。(私が知る限りの)ミカベル系作品を紹介したかったんですが、ストプラメインキャラだけでこの長さ!他にも良いキャラ
はいっぱいいるんですが、これ以上起きてたら明日の病院意気に支障が出るので略します。少しでも興味を持たれた方は是非読んでみてください。特捜番がある時は、そっちをかあった
方が断然お得です。十四巻の特装版では峰倉かずや先生のストプラが見れられ大変満足。「BL苦手なのに腐向け腐向け言われる」らしい。そんな峰倉かずや先生の推しキャラは真下警部らしいです。
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