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ゲームプレイ記録:濡れ烏の巫女・エンディングその2

どうしても別の結末を見たかったので終章だけもう一週しました。
以下ネタバレです。

エンディングまでの流れは前と変わらないので省略。ただし別ルート(宿経由)で向かってみました。こっちの方が道が入り組んでいないだけ近道だったかもしれません。
ではエンディング感想。

・深羽
前回は反射的に写真を撮ったので今回は敢えて撮らずに進めました。写真受付時間が大分長めで、これまでよりかなり優しい仕様ですね。……蝶ハード……。
結末までの流れは同じでプレイヤー的にはそこまで大差ないように感じられるものの、当人にとっては大違い。少しでもお母さんと一緒に居られる時間が残っているかその場で別れるかですもん。
このラスト、見ているこっちが切なくなってくる終わりでちょっと泣きそうになりました。そりゃ深紅も娘同様「見える」せいでいらんもの見てきて辛かったんだろうとは思うけど、兄さんがいるだけまだマシだったと思うんですよ。お母さんの存在も出てきましたし。でも深羽は一人っ子な上に三歳の時にお母さんと別れ、そのくせ「見える」ものだから幼いころから理解してくれる人が一人もおらず孤独に生きてきたわけですよ。お母さんが一緒にいれば全然違ったんじゃないですかね。たとえ出産時点で残り僅かな命だろうが一緒にいてやって欲しかった。なんでこんなひどい親ムーブするんですか深紅さん……あなたの本命は娘じゃなくても、その娘は自分と最愛の人の子供じゃないですか。そんな大切な子を置いてくとかそりゃないですよ。
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そんなわけで、このエンドの深羽のボロ泣きにはこっちも泣きそうになりました。

・蓮
生存した上に三人の中で一番分岐多いとか、シリーズの男性陣の中では破格の好待遇じゃないですか! 生き残れるだけでかなりの優遇だと思います。
そんな蓮の二週目は花嫁の写真を選んでみました。ごめん白菊……浮気じゃないんだ、本命は君なんだ!(これもこれでなかなか酷い話)
そして花嫁に触れると、ご先祖様のメロドラマ開幕。つつましくもきゅんとするようなときめくシーンを見せてくれます。なんだやっぱり両想いだったんじゃないか。私の本命は白菊だけど。
今作でムービー初登場のシリーズ皆勤賞麻生博士ですが、かなりイケメンですね。私はてっきり心霊にしか興味のない変人だと思っていました。人並みに人に興味があった上に、ちゃんと人に恋愛感情持つところが驚きです。酷い言い様ですが。
ご先祖様の心残りをきちんと清算した連はちゃんと塁の元に戻ってくるのでした。
いい話なのはそうなんですが、ぶっちゃけ蓮本人というかご先祖様のラブストーリーを見ていた感が強いので、前回の白菊エンドよりは刺激が少なかったという感想です。いや、ハピエンいいんですけどね。個人的な好みとして刺激物が好みというか。

・夕莉
ラストは夕莉のラスト。
看取るタイミングで分岐と聞いたので今回は水上で看取ろうとタイミング伺いました。歴代ボスみたいに即死攻撃がないのがありがたいです。この仕様でそれだと結構厳しかった。
何度見ても見惚れるほど美しい水面のグラフィックが実に映えるエンディングでした。おそらくこっちがグッドな方のエンドですよね。夕莉も花嫁も救われるラストで。
正直花嫁の印象が薄かった私ですが、ここで一気に彼女の存在感が増しました。真面目そうな彼女が即死まき散らしながら追いかけてくるようになる過程がほんとひどいの一言で……あのおっさん何やってるんだよ。そりゃ巫女も爆発しますわ。
皆の苦痛を一身に受け止めていた巫女、でも自分の苦痛は誰が受け止めてくれるんだろう?
そして落ち続けていたところに夕莉がやってきたという展開がいつもの零の流れながらも普段の倍近くグッときました。一人で抱え込んでいたものをすべてわかってくれて、自分のために涙をボロボロ流してくれた夕莉に救われたという流れに私もうっかりもらい泣き。ずっとこうして欲しかったんですね。ラストの僅かに微笑む夕莉の笑顔も爽やかでほろりと来ます。
本当に「あなたに会えてよかった」が全てですよ。


それと少し上で「わかってくれて」と書きましたが、「理解してくれて」とは違うと思うんですよ。
「理解」は「論理で理解する」こと、つまり論理的にわかるようになること。「わかる」は「感情で理解する」こと、つまり感情的な共感。個人的にこういう違いだと思ってるんですよ。この微妙なニュアンスの違いって伝わりますかね。
そのようなわけで、ラスボスは共感してわかって受け止めて欲しかったんだろうなと思ったので、多くを語らなくとも表情で感情的に理解したというわけです。要は「よかったね」ってこと。
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