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城物語

おまけ:『城物語』設定&キャラクター語り

+設定・世界観について語ってみる+

 まず、この話を思いついたきっかけは、とある少年漫画の無法地帯が「新しい!」って思ったところがきっかけです。でもその漫画だと舞台が現代なので、当然主人公たちはマトモな反応をします。それが正しいということは解ってはいるんですが、敢えて『何でもあり』な『無法地帯、ルール? 何それ?』な場所も面白いのではないか? ……これがこの話のきっかけです。実に単純ですよね(笑)。
 そして、いくら『無法地帯』といえども、生きていくための最低限の世界は整えておいた方がいいよね? →じゃあ『荒廃した未来のオフィスビル群』でどうだろう? と、これもまた単純に決まりました。まぁ、最近の日本のあり方からして、実際に百年後の近未来にとまではいかなくとも、いつかは某世紀末漫画と同じ未来になっていても「あぁ、やっぱりこうなったか」とむしろ納得します。風潮とか国民の考え方とか、その辺の要素から想像してみれば納得のいく結論だと思いますが。論理的に考えれば。
 だから敢えて『生きるのに精いっぱい』な『社会的に見れば明らかな弱者』である少女が『強い』構図を書きたくなったし、彼女についての話も書いてみたくなり、全十章で詰められるだけ詰めた話を作ろう! ということになったんです。ちなみに彼女の食事はリンゴのみで、武器も果物ナイフしか使いません。その理由は、リンゴ→「リンゴは医者泣かせ(要約)」的な、青森ではそれくらいリンゴには栄養価がある、のと、「全身黒ずくめの烏という少女」が持っている事で、「単純に色彩バランスとしていいのでは?」という考えのから。果物ナイフ→包丁でも絵にはなるんですが、「頸動脈を切る」殺し方しかしない烏ならば、刃渡りは薄い方が切りやすいため、カッターでは絵にならない。……そんな理由です。


+キャラクター+
 
・烏(からす)
 作中で説明した通り、命名は鷹。理由も作中にて。敢えて烏(主人公の少女の名前)、カラス(烏の相棒の鳥、真っ黒)、烏(純粋に動物の『種類』の意味で使用。たまにちょっと使い方を変えてみたりした(つもり))の三種の言葉がありますが、敢えて言葉遊びを楽しみたい意図もあり、敢えて『鴉』ではなく『烏』使用。
 無知無教養ながらも、大事なポイントだけは理解できる、割と賢い子、のつもりです。記憶力もそれなりにありますし、命がかかっているので当然、師匠の教えは必死に学びます。ですが基本的姿勢は『勝てないと思う相手に対しては素直に引く、確実に勝てる相手は気分にもよるけど弄んでから殺す。勝算が確実ではない不確定要素の多い場合は、特別な事情がない限り様子見か、巻き込まれたくないのでその場を離れる』。こんな子です。とりあえず、『自分の気持ちに素直』という点は断言できます。(それを『マイペース』と呼ぶのか『自分勝手と呼ぶのか』その他の呼び方をするのかはお任せです)

・φ(ふぁい)
 ロリコンの危ない『武器商人』。烏もそれを知っているので、身の危険を感じつつも彼の店の常連客。まぁ、作者的には『城』がどんな場所なのかを描写したくて出しただけです。あと基本的に『姉に怯える弟』の構図が好きなため(笑)。

・銘々(めいめい)
 やっぱり美人キャラは欲しいので&『男嫌いの魔性の女』を出したくて作ったキャラです。基本的性格は『自己中心的』『気分屋』『勝気』『(俺様の対義語として)私様』です。でも気分屋ゆえに、好きなタイプ(烏)の別れを解りやすく惜しんでくれたりする、何気に作者にも優しいし、そもそも書きたいキャラクターを書く機会を作れたキャラなのでやっぱり優しいキャラです。ちなみにφの事は「烏ちゃんをなぜ毎回引き留めておかないのよ、この愚弟!」って思ってます、基本的に(笑)。

・鷹(たか)
 やはり少女が周囲に認められるレベルに強くなるためには、より強い『師匠』的存在は必須だ! というきっかけで生まれたキャラです。燃え要素も欲しかったもので。彼の教えはスパルタですが、それも彼なりに『弟子が危険な場所で生き抜けるため』という『師匠』の気持ちと、『娘の望みをかなえてやりながらも、やはり守ってやりたい』という『寛容な父親』の気持ちの表れです。それを本人に指摘しても絶対認めないでしょうが(笑)。月下との出会いは、『上層部』に興味本位で行ってみる(若さゆえの暴走)→当然ボコられる→偶然『上の中』を視察中の彼女と偶然遭遇→月下「(ここまで来れるだけの『身体能力』。興味深い)大丈夫か?」と声をかける→鷹「(見ず知らずの俺に、この女はなんて優しいんだ? 女神?)貴女は?」ころりと落ちる、って流れです。月下に進んで逆らわないのは、それなりの恩義を感じているためです。逆に言えばただそれだけ。

・褥(しとね)
 こういう場所には必ずいるもんだと思うのですよ>『情報屋』。ただ、セオリー通り男性では面白くない&私的に女子が戯れてるのが好きなので、七代目の彼女は『烏と同年代の女子』です。先代である彼女の父も同じ名を名乗っていました。この二人の父娘の場合は血の繋がった親子ですが、これまではどうだったのかははっきり決めていませんので、ご自由に養子がいたりしたとか兄弟で跡目争いがあったとか一年やっただけで死んだ『褥』もいたとか、その辺の妄想も楽しいのではないでしょうか(笑)。なので敢えて詳しいことは明らかにはしません。ちなみに『褥』の意味は『布団』ですが、この話の性質上、『布団』で連想するのは『死に際』なので、『死を覚悟した上で危険な情報も取り扱ってる情報屋』という宣伝の意味も兼ねて初代が名乗りだした名であるという設定です。

・月下(げっか)
 名家の血筋の者が『人として』優れているわけではない典型例、として出しました。よって、始終偉そう(実力は褥以下です。いやそこまで行けばいい方レベルに『弱い』)な月城家現当主。周囲が(子供はともかく)へりくだるのは「自分は名家の当主なのだから当然」と考えている彼女ですが、実際はもちろんただ表面だけです。『上層部』に棲める人間は限られる=トップに見放されたら即『下』行きなので、仕方がなく持ち上げているだけです。まさに「神輿は軽い方がいい」の典型例です(笑)。沙耶が次期当主だと思われますが、彼女が無事に治められるのかの資質は半分半分。彼女の父親はちゃんと一緒に住んでますよ。ただ出す機会がなかっただけです。頭脳派の……外見はご想像にお任せします。

・蓮杖美鈴(れんじょうみすず)
 『城』育ちの烏が『外』ではどの程度に強いのか? の点を比較するために出したキャラで、名前は呆然とキーボード叩いて変換したら好みだったのでそのまま採用。そういうキャラです。ごく一般人で、五段階の通知表があればオール3あたりの、本当に標準の少女です。まさに一般人(笑)、別名モブ。希望があれば彼女と烏の話も書きますが、どこまで来るのか全く読めません。多分来ない(笑)。そんなわけで彼女がどんな子なのかはご想像にお任せです。
 
それでは、ここまでのお付き合い、ありがとうございました!
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