モノクロガールズカレイドスコープ ⚙ サイドストーリー

プロローグ

「さぁ、はじめようか」

暗闇のなか、もう何度この言葉を繰り返しただろうか。
ずっとずっとひとりぼっち。ずっとずっと淋しかった。誰かにそばにいて欲しかった。

ひとりはいやだった。

泣き続けて、辺り一面が涙の湖になったなら、この孤独から逃れられるのだろうか?
……そんなわけがない。
わかってる、わかってるんだ。
彼女が、もうここにはいないことくらい。

「だから」

だから、もう一度やり直すんだ。


『ひとつだけ願いが叶うのなら、あなたはなにを願いますか?』
Copyright 2023 rizu_souya All rights reserved.

-Powered by 小説HTMLの小人さん-